9月8日、東京・新宿バルト9にて、映画『お父さんと伊藤さん』(10月8日公開)の完成披露試写会が行われ、キャストの上野樹里さん、リリー・フランキーさん、藤竜也さん、タナダユキ監督が登壇しました。
本作は、「上野さん演じる34歳の彩と、20歳年上の彼氏・伊藤さん(リリーさん)。ふたりがアルバイトをしながら同棲するアパートに、昔ながらの“頑固おやじ”彩の父(藤さん)が転がり込んできた。3人の奇妙な共同生活は、嵐のように、突然始まり、すれちがう3人の心。やがて訪れる別れの朝。その時彼らが選んだ未来とは」というあらすじ。
上野さんは「この映画は単館系でやると思っていたんですが中規模系で、取材日も増えて……。そう聞いてたくさんのかたが広めて行きたいと思ってくださっていると思うと、すごく嬉しいです」と笑顔を見せると、リリーさんも「どうも評判がいいらしい。このままいくとゴジラ超えるんじゃないか?」とジョークを言うと、「そうとう爆弾ですね」と苦笑いの上野さん。藤さんも「“えらくいい映画ができた”と思った。予定外だった」と客席の笑いを誘うと、監督は、今回のキャスティングについて「最初のインスピレーションで妄想キャスティングし、断られると思ってオファーしたら、全員が引き受けてくれました」と喜びのコメントを語りました。
20歳年上の伊藤さんは、彩を見守る魅力的な役。上野さんも「ぶつからない。喧嘩しても彩がひとりでグレているみたいな。ゆとりを感じる。それだけ魅力的な役。男をあまり感じない。男よりも“伊藤さん”」と人物をベタ褒め。
リリーさんも「同棲している設定なのに、これだけ接近しない映画。同居感、ふたりの家族の距離感が今風」と分析すると、「そういう今風な感じが許せない。お父さん」と藤さんを見ると「許せない! 頭の中のテンプレートを壊すから、許さない」と父親の心境を語りました。