「身体の不調と冷えに関する調査」を、札幌、仙台、東京都23区、名古屋、大阪、福岡の6都市にて1,064人(20代~50代の女性)に実施したところ、約6割が冷え症であると回答しました。
特に驚きだったのが、冷え症の人の割合が、札幌よりも 3大都市圏(東京都23 区、名古屋、大阪)の平均の方が 10%以上高いというもの。これには、近年新しい冷えのタイプとして注視されている「ほてり冷え」が関係しているそうなのです。
東京有明医療大学の教授、川嶋朗先生によると、冷え症は軽度なものから重度なものまで主に 4 つのタイプに分けられるとのこと。
その4つとは以下のとおり!
<冷えタイプイメージ>
1 末端冷え
手先、足先など身体の末端が特に冷えており、顔のほてりはない。2 下半身冷え
下半身が特に冷えている3 ほてり冷え
顔は熱くほてっているが、身体の末端が冷えている4 全身冷え
身体全体が冷えている
「末端冷え」(59.8%)、「下半身冷え」(28.6%)、「ほてり冷え」(19.7%)、「全身冷え」(18. 2%)と、症状の軽い冷えほど感じている人が多い結果となりました。さらに「ほてり冷え」を感じる人の割合が高い都市圏グループでは、平日1日の室内と屋外の行き来が4回以上と回答した人が30%以上おり、1日の中で寒い屋外と暖かい室内を何度も行き来していることが分かりました。
これに対して川嶋先生は以下のようにコメントしています。
「ほてり冷え」は寒さにより、交感神経が緊張することで手足の血管が収縮し、身体の中心や頭部へ血液が流れていくことで起こります。また寒い時期は、寒い屋外と暖房が効きすぎた室内との温度差も要因となります。
「ほてり冷え」は冷え症の中でも比較的軽度な「末端冷え」や「下半身冷え」が進行した状態で、放っておくと身体中が冷える「全身冷え」へと進行してしまいます。また、頭部に血液が集中するため、血圧の高い方は注意が必要です(川嶋先生)
あなたの冷えのタイプは、そんな恐ろしい「ほてり冷え」に当てはまるでしょうか。寒さが厳しくなるこれからの季節、下記項目で「ほてり冷え」度をチェックしましょう。
■『ほてり冷え』チェック
□上半身や顔がほてる
□首から上に汗をかく
□手先、足先が冷えている
□熟睡できない
□やる気が起きず集中力がない
□イライラしやすい
□手のひらが白っぽい、もしくはだいぶ赤っぽい、青っぽい
□生活が不規則である
⇒3つ以上当てはまると『ほてり冷え』の可能性が高い
当てはまってしまった人でも大丈夫。次のページに続く対策で「ほてり冷え」を克服していきましょう!