真っ赤なじゅうたん!冬の京都ならでは「椿」の名刹3選

法然院

本堂北側の中庭に、名高い三銘椿「五色八重散椿(ごしきやえちりつばき)」「花笠椿(はながさつばき)」「貴椿(あてつばき)」があります。通常、伽藍内は非公開ですが、毎春4月1日~7日の1週間だけ特別に公開されます。この季節の法然院は、手水鉢に、落ちた椿が飾られたり、本堂の本尊前に25の生花の椿が散華されたりと、美しく儚い椿を、より身近に感じられる計らいも。

和樂,椿,京都

京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30/075・771・2420/春の特別公開時は9時30分~16時/500円/椿の公開:4月1日~7日
(撮影/中田 昭)

 

地蔵院

「椿寺」と呼ばれている地蔵院は、かつて加藤清正が豊臣秀吉に献上し、さらに北野大茶湯の縁から秀吉より寺へ献じられた「五色八重散椿」が有名でした。残念ながら昭和58(1983)年に枯れ、現在は樹齢120年の2世が白やピンク、絞りなどの美しい花を咲かせています。写真は、その「五色八重散椿」。遠くで眺めても存在感のある椿は、間近で見るとこの上なく

和樂,椿,京都

京都府京都市北区大将軍川端町2/075・461・1263/9時~16時/椿の見ごろ:3月下旬~4月中旬
(撮影/水野克比古)

今回紹介した以外、火頭窓ごしで眺める「霊鑑寺」の椿、京都で有名な紅葉の名所「厭離庵」にある有楽椿の大樹など、他では見られない姿でそこに鎮座しています。美しいまま地面に落ちる椿の魅力、ぜひ冬の京都でご体験を。(さとうのりこ)

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『和樂』2016年1・2月号(小学館)

 

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