「投資を始めてみたいけれど、よくわからないし、知らなきゃいけないことも多そうだし、ちょっと怖そう…」と尻込みしてはいませんか?
そんな投資初心者のあなたにおすすめしたい本が、「知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本」。
著者は個人投資家の藤川里絵さん。投資を始めて5年で自己資金を10倍に増やし、趣味として楽しめる株式投資を提唱。2025年に株式投資で得たお金で、ファーストクラスで世界一周を叶えています。
藤川さん流の投資のコツや「投資って楽しそう!」と思えるマインドについて、藤川さんに聞きました。
藤川里絵さん

個人投資家・株式投資講師・CFP。
2010年より株式投資を始め、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。2025年には、ファーストクラスで世界一周旅行を実現した。
著書に『月収15万円からの株入門 数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法』(扶桑社)、『ド文系女子の株の達人が教える世界一楽しい! 会社四季報の読み方』(SBクリエイティブ)など。
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◆まずはじめに
今、あなたの手元に自由に使える100万円があったら…旅行に行ったり、好きなものを買ったりと、夢が広がりませんか? 宝くじで100万円当たるのを待つより、投資で100万円増やすほうが、再現性高く目指せます。
投資術と言うと、億単位で儲かるような派手な話が目立つことが多いです。確かに手法を見ると納得できるものも多いのですが、同じことを真似しようとしても、どこまでリスクを許容できるかなど投資家たちの資質や、そのときの相場の良し悪しにも左右されるので、実は再現性に欠けるものも多いです。
億単位で投資を成功させた方の手法は、マラソンでたとえるなら「オリンピックで金メダルを取る人の手法」です。もし今からマラソンを始めるにしても、命を削って練習して金メダルを取るのはなかなか難しいもの。でも、マラソンは金メダルを取るためだけのものではありません。心身の健康のために自分のペースで走るとか、市民マラソンに出るとか「一生続けられる趣味」として取り組むこともできます。私が皆さんにお伝えしたい投資は、そのくらいの温度感のもの。
だからこそ、いきなり「億」を目指すのではなく、目安として「まずは3年投資して、100万円のプラス」を目標としています。
◆目指せ100万円!ロードマップ
STEP0:「100万円貯まったら何したい?」を想像する
旅行に行く、欲しいものを買う、美味しいものを食べる、自己投資をする、推しのライブで全国に行く…。ゴールを想像することでグッとやる気が湧いてきます。
STEP1:【1か月め】まずは新NISAからスタート
投資経験ゼロの方は、まず証券口座を開設し、新NISAの「つみたて投資枠」で月2〜3万円を運用開始。(人によりますが、生活に支障が出ないくらいの金額が目安です)
自動操縦モードで、まずは投資を日常に。資産の土台を作りましょう。
STEP2:【6か月め〜】週3000円程度から「推し活投資」
週3000円程度、推し活感覚で好きな企業の個別株を買う「推し活投資」スタート。余裕資金で「特定口座」を使い、個別株投資をスタート。
身近な「好き」「応援したい」を頼りに、企業の株を1株から買ってみましょう。普段行くお気に入りのお店や食べ物など、なんでもOK。
STEP3:【1年め〜】利益を再投資!
個別株投資で得た利益を次の投資に回して、投資の雪だるまを大きくし、「再投資」の波に乗りましょう。
STEP4:【1年半〜3年め】100万円達成!
積立投資の「安定」と、個別株投資の「飛躍」で100万円の大台突破! 最初に考えたゴールでもよし、そのときやりたいことでもよし、自分のために使いましょう!
お金は不思議なもので、100万円になると、100万円の利益が出たときより早く200万に、500万に、そして1000万にと、増えるスピードが速くなっていきます。
◆「積立投資」と「個別株投資」の違い
積立投資:何十年先の老後の資金など長期を見据えた「未来のためのお金」
個別株投資:「数年以内に、今、自分のために使うお金」を稼ぐイメージ
「積立投資」をコツコツ続け、20〜30年後に、ざっとこのくらいの資産が完成するとわかっていると「今、お金を使う」ことを楽しめるようになります。「老後にいくら必要で、今の自分がいくら貯まっているのかわからない状態」だと、今お金を使おうとしても、不安が残ります。
「個別株投資」は、元本割れすることもままあるので、「1円でも損したくない」という方は、抵抗感や怖さを感じると思います。ただ、以前は少なくとも100株単位での購入が最低ラインで、まとまったお金が必要でしたが、今は1株から購入ができる制度があります。中には飛び抜けて高いものもありますが。高いと言われるものでもたいてい1株1〜2万円なので、1株であれば1万円程度で買えます。その場合、どれだけ失敗しても損するのはその1万円だけです。週3000円、月1万円ちょっとで1株から、難しいことを考えすぎず、まず始めてみてほしいです。このときの目的は「リスクを取ることに慣れる」です。
◆株を買うと、見える世界が変わる!
1万円でも、自分のお金で株を買うと、見える世界がまったく変わります。今までニュースで「日経平均株価」にまつわるニュースを聞いていても、「自分には関係ない世界だな」と、あまり耳に入ってこなかったと思いますが、1株買うだけで、自分ごとになります。
日経平均株価が気になりますし、自分が株を買った会社の事業が気になり、お店があるならば行き、株価チャートを見るなど、調べるようになります。お金が増えたらどんな気持ちになり、減ったらどんな痛みを感じるのか。いい経験になると思います。
このとき「誰かがいいと言っていたから」と他人の意見をただ鵜呑みにして買うのではなく、自分で考えて「いい」と思った株を買うことで、なぜ値段が上がり下がりしたのかを、真剣に考えるようになります。他者の意見をひとつのヒントにするのはOKですが、自分で調べましょう。
◆おすすめの投資法
投資1年生の方でも、5つのチェックポイントをおさえて選べば、「絶対上がる」とまでは言えませんが「下がり続ける」確率はかなり減らすことができます。
絶対おさえたい5つのチェックポイント
・業績:売上高と営業利益の推移がここ3年ほど拡大傾向かどうか
・割安度:PER(株価収益率)が15倍以下
・株価トレンド:継続的に上がっている「上昇トレンド」である
・事業内容:事業内容がよくわからない会社の株は買わない(下がったとき、持ち続けるか手放すかの判断が難しくなるため)
・直近のイベント(決算発表):決算発表が2週間以内にある場合、株価が大きく上下する可能性があるので、発表が終わるまで買わない
これは個人投資家の間でも利用率が高い株式の情報サイト「株探」で確認できます。(詳しくは書籍をチェックしてくださいね!)
これらの基準を満たした株を買い、「ここまで上がったら買う(利益確定ライン)」「ここまで下がったら買う(損切りライン)」を両方決め、その金額に達したら売買します。
利益確定ラインはどう決める?
最初は「数か月で、20%の利益」を目指すイメージがおすすめ。たとえば10万円で買ったものが12万円になったら、そこで利益を確定し、次の投資に回します。20%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、定期預金の金利は、0.数%〜高くても1%台です。
この金額に達したら、まだ上がるかもと思っても、最初は欲張らず一旦売って利益確定しましょう。売った後にまだ上がるようなら、目標設定が控えめだったなという学びを活かして、次回以降はもう少し強気で設定してもOKです。
損切りラインはどう決める?
下がるラインは、人によってどこまでリスクに耐えられるかによって変えてもらってOKです。ルールとしては、「損する金額(リスク)」と「得られる利益(リターン)」は必ず1:2以上になるようにすること。
たとえば、目標株価(利益確定ライン)1200円の株を1000円で買うなら、利益は200円なので、損失は100円以下になるよう、損切りラインは900円以上に。こうすることで、2回負けても1回勝てばトントン。負けの回数のほうが多くても、金額では負けになりません。
このやり方は、叶えられない目標ではなく、たいていの人がコツコツやれば達成できます。
まず半年やってみて、どうしても向いていないと思ったらストップしてもらって構いません。でも、多くの場合、もっと買ってみたくなると思います。もし1000円の株を1株買った場合、2倍になっても1000円しか儲かりません。でも、100株買っていたら、10万円の儲けになっていました。そう思ったら、そのタイミングで投資する金額を増やしてみてください。
◆株価が下がったらどうする?
「上がるもの」だと思っていると、下がったときにメンタルがやられてしまいがちなので、まず「上がるか下がるか、確率は半々」だと思っておきましょう。全体的な株価が上がっているのに、手持ちの株価は値上がりしないということは、投資をしていれば遅かれ早かれ誰でも経験します。「もうダメだ」と思うことなく「誰でもあることだ」と飼い慣らしていきましょう。
「ここまで下がったらすぐに売る」損切りラインを確実に守りましょう。すると、下がっていくものを見る必要がなくなるので、売ったお金で次に上がりそうな株を買ってください。
◆「会社四季報」のすすめ
私が最初に行ったスクールで教わったのが、個人投資家のバイブルとも言われる「会社四季報(以下、四季報)」を読み込んで個別株を選ぶ投資方法。15年ほど、年4回出る「四季報」を毎号買って読み込んでいます。買えるすべての銘柄の情報がカタログのように載っていて、芽吹く前の宝の種のような情報がぎゅっと詰まっています。あらゆる業種を網羅しているので、どんなお仕事の方にお会いしても、業界のことがなんとなくわかり、興味を持って話を聞くことができるようになります。4桁の証券コード順に並んでいるので、最初は食料品やサービス業など、知っている会社が多い2000番台だけを読み始めるでも構いません。
さらに、「日本の経済力が弱っている」と言われますが、ニッチな分野で世界のトップクラスのシェアを取る企業が、日本には実はたくさんあります。そういった企業の情報を知ると、「いい会社ってたくさんあるじゃない」と誇りを持てるようになります。たとえば鈴茂器工という会社は、お寿司のシャリやおむすびを誰でもおいしく作れるロボットを開発し、その分野のトップシェアを誇ります。海外でお寿司屋さんが人気を集めていることもあり、海外売上比率が約4割。私も海外に行ったときに何度か鈴茂器工の機械を見かけました。
これから上がる有望な銘柄のヒントももちろんたくさん載っていますが、雑学の種も面白いもの。たとえば、貸切型ゲストハウスでウエディング事業を行っている会社が新たに空いている会場を使って「プロポーズプラン」を売り出している、サイバーセキュリティの会社の新卒の初任給が50万円を突破したなど、面白い話がいっぱい詰まっているので、読み物としてもおすすめ。「四季報を読むって大変そうだな」と思われがちですが、ここが楽しくなれば、読むことが苦ではなくなります。雑学ネタをストックするつもりで楽しく読んでいたものが、後から投資のヒントになることもありますよ。





