恋をするのってお金がかかる…
恋愛にはお金がかかりますよね。身だしなみを整えるための費用に、デートの費用… 出費をなるべく抑えたいとは思いつつ、恋人との日々をより楽しくするためについつい使い過ぎてしまう人は多いんじゃないでしょうか?
ここではOmiai Reportが全国の20〜39歳の男女4,459名を対象に実施した“恋”のお財布事情についてのアンケート調査をもとに、世の中の「恋愛エンゲル係数」を探っていきたいと思います!
恋愛費用の総額には男女差なし! みんなの恋愛エンゲル係数は?
恋愛エンゲル係数とは、Omiai Report が独自に定義した指標で、恋愛にかかる費用を生活費全体(家賃や食事等。恋愛費用含む)で割って算出するものです。
アンケートから恋愛エンゲル係数を算出した結果、 20〜39 歳の未婚男女の恋愛エンゲル係数は 14.1%(男性 13.3%、女性 15.0%)でした。総務省の家計調査によると一般的な意味でのエンゲル係数(家計の消費支出に占める食費の割合)は、2021年の単身世帯で 24.8%となっています。 調査対象や方法が異なるので単純に比較はできませんが、恋愛エンゲル係数の数値はかなり高いように思えますよね。多くの人が恋愛に関心をもって日々やりくりしているようです。
ひと月の恋愛にかかる平均費用は、男性 13,180 円、女性 13,778 円とほぼ同額です。内訳を見てみると「身だしなみを整える費用」が一番大きな差のようで、女性の方が男性より圧倒的にお金をかけていました。一方で、女性と僅差ではありますが、男性はデートにかける費用にお金を多く使う傾向があるようです。
物価上昇の影響は?
男女ともに恋愛エンゲル係数はけっして低くないことがわかりましたが、物価や電気代の上昇で財布の紐が硬くなりがちな今、恋愛にかかる費用に影響は出ているのでしょうか?
物価が上昇する前と比較すると、恋愛にかかる費用は「同じ」が 62.4%、「減った」が 19.5%、「増えた」が18.1%という結果になりました。意外にもあまり変化がないようですね。この結果について、東京都立大学大学院経営学研究科准教授の高橋勅徳先生は「恋愛活動層である未婚者にとっては、物価と賃金の上がり方がまだ許容範囲なのでしょう。既婚者だと家族の人数分の生活を支えないといけませんが、未婚者の多くは一人分なので影響も少ない」と解説。2023年5月の時点で、恋愛活動は大きな影響を受けていないようです。
都道府県別比較!恋愛エンゲル係数
今度は恋愛エンゲル係数を、都道府県別に見ていきます。はたして違いはあるんでしょうか?
「恋愛エンゲル係数トップ10」では、静岡県がダントツの1位で24.2%でした。単身世帯のエンゲル係数(食費の割合) 24.8%に迫る勢いです。静岡県は「身だしなみを整える費用」の割合が47都道府県のなかで最も大きく、平均7,087円のところ12,265円もかけていることが分かります。これがダントツのトップになっている理由のようですね。静岡県の他にも、平均5,428円の「デート費用」が、9,880円の神奈川県、9,349円の鹿児島県も恋愛エンゲル係数トップ10にランクインしていました。一見恋愛にかけるお金が少ない徳島県も、恋愛エンゲル係数に注目すると上位に入ってきていることが分かります。相対的な支出が多いようですね。
反対に、「恋愛エンゲル係数ワースト10」では、長野県が8.0%で1位でした。「身だしなみを整える費用」「デート費用」がともに小さいことがポイントのようです。さらに、意外にも首都圏の東京都、千葉県がワースト10にランクイン。「生活費全体」がやや大きいことに加え、東京都は「デート費」、千葉県は「身だしなみを整える費用」が小さいことが要因となっていますね。同じ首都圏でも神奈川県は恋愛エンゲル係数が高い県9位であることをふまえると、東京都、千葉県はコスパよく恋愛活動する傾向があるのかもしれません。通常のエンゲル係数(食費の割合)は都市部で高くなる傾向がありますが、恋愛エンゲル係数に関しては当てはまらないことがわかりました。
あなたの“恋愛エンゲル係数”は?
皆さんが恋愛に使っている金額と比べて、調査結果はどうでしたか? 「やっぱりみんな結構お金をかけてるんだな」と思った人もいれば、「私ちょっとお金使い過ぎてるかも…」と、ギクっとした人もいるんじゃないでしょうか? ぜひこれを機に、恋愛への投資の仕方を見直してみてくださいね♡(石川智香子)