…秋どこいった?「10月に半袖」「日によって季節違う」”ネオ四季”あるある

今年って”秋”ありましたか? 

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10月まで夏日が続き、「いつまで夏が続くんだ…?」と思っていたら、すぐに訪れたアウター必須の時期。ユニクロが行った調査によると、実は全体の約9割から「日本には四季らしさがなくなっている」との声が!

季節感のズレが当たり前となってきた今の四季は「ネオ四季」という新たな括りを作れるのでは? ということで、今回はユニクロが行った調査をもとに、みんなが感じる現代の四季を徹底分析! 「体感、季節はいくつある?」「みんなの”ネオ四季”あるある」などを尋ねたところ、変化に対応しやすい”シーズンレス”が今のキーワードになっていることがわかりました。

約9割が「日本には四季らしさがない」 1年の季節は二つ、三つ!?

「気候の変化や場所・時間による寒暖差などにより、日本に四季らしさがなくなってきていると感じる?」という質問には、「とても感じる」と答えた人が46.9%、「まあ感じる」と答えた人が42.7%。全体の約9割(89.6%)が、四季らしさがなくなってきていると感じているんです!

また、「日本の季節は今いくつあると思う?」という質問には、春夏秋冬の「四つ」と答えた人はわずか 24.1%。夏・冬の「二つ」と答えた人(29.1%)、春・夏・冬の「三つ」と答えた人(34.6%)が四季を上回っていることが判明。特に、「秋がない」と回答する人が多いようです。特に今年は、10月半ばまで30度近くに到達する日が続くと、穏やかな気温の初秋が一瞬で過ぎ去り、冬目前の気温になりましたね。もはや“二季”や“三季”の方が一般的…!?

ネオ四季で困ることランキング! 3位と4位は「衣替え」関連の悩み

多くの人が、二季”や“三季”といったネオ四季への移行を自覚。そんな中で「季節感のずれにより困っていることは?」と尋ねると、1位は「急な寒暖差で体調を崩しやすい」で46.1%、2 位は「冷房と暖房の使用期間が延び、光熱費がかさむ」で41.4%。続く3位と4位は「衣替えのタイミングが難しい」(35.8%)「朝晩と日中の寒暖差が激しく、一日の服装が定まらない」(34.5%)となりました!

体調や光熱費と並んで、服選びは多くの人に共通の悩みだということがわかります。やっと秋が来た! と思ったら急に夏のような猛暑の日が訪れたり、はたまた急激に寒くなったり。大々的に衣替えをするのが難しく、気付けば「あれ? 今日着れる服がない!」という事態もあるあるなのでは? また、日中は上着が荷物になるから持って行きたくないけど、夜は必要なんだよな…という悩みもつきもの。

“ネオ四季”あるあるランキング! 感度トップは“日替わり季節”

続いて、季節感のずれによって思わずあるある!と共感してしまう現象を調査。「電車暖房地獄」、「いきなり冬将軍」など、ユニクロが定義した 16 の現象から、共感の度合いを4段階で回答してもらいました。

その結果、最も共感度が高かったのは、「昨日は冬、今日は春、明日はまた冬。季節感が日替わりで切り替わる」“日替わり季節”で、7割の人の共感を得ました! 

続く「秋気分でいたら不意打ち寒波。服選びに失敗して震える事態に」“いきなり冬将軍”(68.1%)、「一日の中でも気温が急上昇・急降下し、心も体もクタクタに」“寒暖差ジェットコースター”(67.8%)、 「暖房をつけて暖かい家の中でも、トイレや脱衣所だけは北国状態」“おうち寒暖差”(65.9%)、「朝の冷え込みにつられて厚着。昼のポカポカ陽気でアウターが荷物化して後悔」“もこもこ後悔”(64.6%)まではかなりの僅差に。

 

1日の時間の中での気温の変化に戸惑ったり、せっかく備えていても電車、カフェ、映画館など特定の場所での冷暖房設定に苦しんだり…気温差は多くに人にとって深刻な悩みであることがわかりますね。このほか、回答者の方々が経験したリアルな寒暖差に関するお悩みも寄せられました。

冷暖房でストレスを感じる場所は? 「電車内」「オフィス」「百貨店」は冷暖どちらにもランクイン

室内と室外の温度差で困る人が多いことがわかったところで、特に「屋内で室温ストレスを感じた場所」について聞きました。暖房の効きすぎで冬なのに暑くてストレスを感じる場所No.1は、やっぱり「電車内」(32.6%)。外が寒いからしっかりと着込んできたのに、車内に入った途端猛烈に汗をかく…! そしていざ降りると汗が冷えていっそう極寒の繰り返し。混んでいたら一旦アウターを脱ぐなんてこともできないのでかなりしんどい。

一方、冷房の効きすぎで夏なのに寒くてストレスを感じる場所は「スーパー」(32.5%)が1位。かぜを引きやすい人にとっては、夏のスーパーの冷房地獄は危なすぎる…!

オフィスや電車内など、さまざまな人が共有する空間ではこまめな室温調節が難しいだけに、ストレスになりがちです。

“ネオ四季”では「10 月に半袖 T シャツ」「冬にエアリズム」が一般化!

「季節感のずれにより、本来の季節らしくない行動をした経験」を尋ねたところ、「10月に半袖 T シャツで一日を過ごす」(73.4%)、「春なのに鍋料理をする」(61.4%)、「冬にアイスコーヒーなど冷たいものをよく飲む」(58.6%)、「冬に厚手のダウンを着なくなった」(49.3%)が上位に。

「冬でも夏用下着(エアリズムなど)を着る」(38.0%)と答えた人も 4 割近くいることが分かりました。冬服はニットを着る機会がグッと増えますが、インナーまでヒートテックにしてしまうと暑すぎたり、室内外の気温差に対処できなくなることも。かえってエアリズム+ニットの組み合わせがちょうど良かったりするんですよね。

“ネオ四季”により「大規模な衣替えをしなくなった」は6割超え! シーズンレスのアイテムが人気に

季節の乱れによって変わった習慣を聞いたところ、「大規模な衣替えはしなくなった」(65.8%)、通年素材や通年デザインなどの「シーズンレスのアイテムを常備するようになった」(58.5%)、「時間帯・場所による寒暖差に対応する衣服を持ち歩いている」(46.1%)など、これまでにはなかった衣類習慣が生まれたことが判明。特定の季節や気温のほか、時間帯や場所などのTPOにすらこだわらなくて済むようなアイテムが人気になっているんですね!

また、こうした衣服への悩みは女性の方が高めであるのも大きな特徴。女性の方が季節や場所、時間や合う人など、さまざまなシーンに合わせて服選びをする傾向が高かったがゆえに、今新たな服選びの習慣が生まれているのかも。


今回は、日本の四季の変化から、みんなが抱える悩みやあるある、生活の変化などを徹底分析しました!

もはや“ネオ四季”のいま、従来の「衣替え」の習慣では対応できなくなってきているからこそ、これから必要なのはユニクロが提唱する「衣備え」(大きな衣替えをせず、あらゆる気温や環境に対応できる服を、取り出しやすいクローゼットやカバンの中に「備える」ことなのかもしれません。(Ami)