今って、結婚のハードル高すぎない?昭和~平成~令和の恋愛事情を比べてみたら…興味深すぎた

2025年は、昭和元年から数えて「昭和100年」という大きな節目の年! そしてこの100年の間に、ライフスタイルとともに恋愛や結婚への価値観が激変したと言われています。戦後、バブル期、平成、そして令和の今…どのように移り変わってきたのでしょうか?

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今回は、マッチングアプリ『Omiai』を運営する株式会社Omiaiが15~39歳の未婚/既婚男女467人を対象に実施したアンケートをもとに、昭和から令和までの間に恋愛や結婚観がどのように変化してきたかを探っていきます!

昭和時代の「お見合い結婚」…してみたい?

まずはマッチングアプリ『Omiai』のユーザーに、昭和の恋愛スタイルのひとつである「お見合い結婚」をしてみたいか聞いてみたところ…約7割が「いいえ」と回答! さらに、生まれ変わって恋愛するならどの時代がいいかという質問では、最も多かったのが「今の時代(令和)」で3割以上、次いで「平成」も3割近くの支持を集めました。

多くの人は昭和の恋愛に対して憧れをもっていないものの、一部支持する人もいるようですね。読者のみなさんは昭和の恋愛、してみたいですか? 

【昭和~平成~令和】恋愛&結婚スタイルの変化が…すさまじい。

続いて、昭和から令和までの恋愛・結婚スタイルの移り変わりをご紹介。昭和評論家である石原壮一郎さんの解説をもとに、恋愛・結婚スタイルを年代別に分けたものがこちら。各年代ごとに詳しく見ていきましょう!

 

①1926年~40年代…未婚の男女が出歩いたら通報される!?

◆「親が決めた相手が自分を幸せにする」と信じていた

昭和初期20年間は、恋愛→結婚というスタイルが存在しない時代。結婚は国策としての「お見合い」が一般的で、家族や仲人によって慎重にパートナーを選定。言い渡された相手と婚姻関係を結ぶことが当たり前! 

◆デートスポットは「神社」や「河原」

世間体を重んじる風潮や個人の行動が厳しく見られていたことなどから、婚姻前の男女が公の場で出歩くことは一般的に慎まれるべき行為でした。そのため神社や河原など人目につかない場所でデートを楽しんでいたそう。

② 1950年~70年代…恋愛の楽しさに浮かれはじめる。

◆ 職場結婚が多くなった

国策としてのお見合い→社会制度としてのお見合いに。また高度経済成長期のこの頃は「専業主婦」がいないと成り立たないほど忙しい働き方をしていたため、会社が身元を保証してくれる職場結婚も多かったもの。女性は「料理や家事のスキル」「夫に従う心構え」が重視されていたとのこと。亭主関白の時代ですね。

◆恋愛映画の大ヒット→恋愛に目覚める

1960年代には多くの恋愛小説や映画「愛と死を見つめて」の大ヒットなど、恋愛もののコンテンツが流行。お見合い結婚が主流だった人たちが、それまでなじみのなかった「恋愛」に触れたことで、恋愛=尊いものだと羨望。そこからしばらく恋愛の自由さや楽しさに浮かれている状態だったとか…!

◆「雑誌」や「知人からの口コミ」はデートスポットの重要情報源

まだSNSがなかった時代、最新デートスポットの情報源は友人や先輩など身近な人。学校や職場で「あの喫茶店、デートにピッタリなんだよ♡」「あの映画がロマンチックで最高!」などアドバイスが飛び交い、デートプランのヒントにしていました。

③ 1970年~90年代…はっちゃけ恋愛至上主義時代

◆「合コン」「ナンパ」しまくり

バブル景気に沸くこの時代は恋愛も一層自由で華やかなものに。合コンやナンパといった軽やかな交流スタイルは日常の中で当たり前のこと。ディスコやおしゃれな喫茶店、バーなどでの偶然の出会いも増加し、恋愛ドラマの展開を期待してみんなが恋愛に夢中♡クリスマスは男女で過ごす、旅行先や居酒屋ではむしろ男性が声をかけないといけない雰囲気もあったそう。

◆恋愛結婚がスタンダードに

社内恋愛をきっかけとした職場結婚もますます増加。企業が女性をお嫁さん候補として採用するなんてこともあったとか…!?

◆恋愛ドラマはデートプランのアイデア宝庫!

都会を舞台におしゃれな恋愛をする「トレンディドラマ」を観て、憧れる人も続出。さらにこの時代では「車さえあればモテる」と言われ、若者が車を持ってドライブやスキー旅行で距離を縮めるのが主流に。

④2000年~2015年頃…「価値観」や「相性」を求めはじめる

◆「女性の自立」にスポットが当たる

これまでの「男性に尽くすのが女性の役割」「女性は選ばれる側」という概念は、ほぼ消滅。女性の社会進出と自立がどんどん進み、専業主婦のほうが珍しい存在に。共働きなどライフスタイルが変化しているにもかかわらず、男性は意識が変わらないことから、男女間での恋愛や結婚の考え方にズレが出ていた時期でもありました。

◆結婚相手に求めるものは、家事スキルよりも…

今までは誰もが「同じ価値観」を持っているというのが前提でしたが、平成に入ると結婚相手は「価値観の一致」「相性のよさ」を重視する傾向に。

◆「最新のデートスポット」が次々誕生!

インターネットでの検索が増加しつつも、引き続きテレビや雑誌からの情報も影響力アリ。テーマパークやショッピングモールなどの特集が組まれたら、そこにカップルが繰り出します。グルメブームが起きたのもこの頃で、「おしゃれなカフェ・レストランにおいしいものを食べに行く」デートスタイルも定番に! 

◆国内・海外旅行デートも人気

温泉旅館やビジネスホテルを予約サイトで探して予約するスタイルが一般的になったことで、国内旅行デートがしやすくなり、また90年代後半からは、円高の影響で若者も海外旅行にカジュアルな気分で出かけていました。

⑤2015年~現在…恋愛オプション時代

◆多様な出会いの集大成

リモートワーク化、ハラスメント問題などで職場恋愛のハードルは高めに。でも、マッチングアプリやSNSを通じて物理的な距離を超えた出会いが日常化。個人の価値観や趣味をベースに「ピンポイントのマッチング」ができるようになりました。

◆デートの選択肢が超豊富に!

スマートフォンを使った検索やレビューサイト、SNSの投稿、YouTubeやTikTokといった動画プラットフォーム…あらゆる情報からデートスポットを選定できるように。SNSのレコメンド機能によって、効率よく情報収集できるところも魅力。

◆デートの本質は昭和と変わらない?

令和では「映画は映画館に行かず、自宅でサブスクリプションサービスを利用する」「カフェ(喫茶店)ではコーヒーだけでなく、スイーツや多彩なメニューも楽しむ」というように、ライフスタイルの変化によってデートの方法や場所が時代に合わせて進化。その一方で「映画」や「飲食」といったデートの定番要素は昭和の頃と変わらず、世代を超えて愛され続けています。これはデートにおける「共有する楽しみ」という本質が、時代を超えて変わらないことを物語っているのでしょう♡


昭和評論家の石原さんによると「100年以上前の明治や大正の頃も、結婚にあたっては広い意味での『お見合い』がメインであったことを考えると、この100年は大きく恋愛の形が動いた珍しい期間だった」とのこと。これから100年かけて、また恋愛・結婚スタイルが大きく変わっていくのでしょうか? とっても気になるところですね!(Mai)

 

情報提供元/株式会社Omiai