【1】そもそも「土用の丑の日」とはなんなのか問題
(1)土用とは何か
話は「世の中のすべては“木・火・土・金・水”の5つで成り立つ」という「五行説」を「四季にも割り振ってみよう!」という方がいたことから始まります。その5つを季節の性質ごとに
春:木
夏:火
秋:金
冬:水
と割り振っていったら「土」が余ってしまったので、「土の性質はすべての季節に均等に存在する!」ということにして、それぞれの季節の最後の18~19日を「土用」としたそうです。今では「土用」は夏でしか言われませんが、本来はすべての季節に存在するもの。
そして「夏の土用」は、「立秋(8月8日頃)」の前日から数えて18~19日の期間を指します。
子どもの頃「どようの丑の日なのになんで土曜じゃないの~」と思っていた人も少なくないと思うのですが(例えば私)、曜日の「土曜」はまったく関係ありません。
(2)丑の日とは何か
「丑の日」とは、皆様もよくご存じの「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の十二支の「丑の日」のこと。一般的に十二支は、年賀状の「今年はひつじ年!」のように「年」で使われがちですが、十二支は日付にも適用されているのです。
(3)つまり「土用の丑の日」とは
この「立秋前日からさかのぼって18~19日間」かつ「丑の日」に当てはまるのが「土用の丑の日」になります。「18~19日間」なので年によっては「土用の丑の日」が2回発生することも。
まさに2015年はその年で、7月24日(金)と8月5日(水)の2回、「土用の丑の日」があります。が、一般的に「土用の丑の日=うなぎ」が盛り上がるのは1回めの「土用の丑の日」です。
そもそも「土用の丑の日」とは何かわかったところで、「じゃあなんでうなぎを食べるのか」という核心に迫ってみましょう。