「いつかこんな家に住んでみたい」「憧れの地で暮らしてみたい」…そんな理想の暮らしを想像したことはありますか?
そしてたとえば、仕事の関係で都心やその周辺地域に暮らしている方の中には「海の見えるところに住んでみたい」「もっと緑の多い地方に住んでみたい」と、美しい自然に囲まれた暮らしに憧れを抱く人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、不動産買収専門企業の株式会社ドリームプランニングが運営する『URUHOME』が全国500人を対象におこなったアンケートをもとに理想の住まいについて世間の本音を探っていきます!
Contents
Q1.海の見える物件に住んでみたいと思う?
まず「海の見える物件に住んでみたいですか?」と質問してみると、3分の1近くが『住みたい』と答える一方で3分の2ほどが『住みたくない』と答える結果に。住みたい派と住みたくない派、それぞれの回答理由も気になるところ。
『住みたい派』の理由
◆景色がいいから
「海の見える景色は最高だ」
「すぐ近くではなく、遠くに水平線がみえるくらいの距離(高いところ)に住みたい」
「母の実家が海が近くて大好きだったので、海沿いの田舎町の雰囲気が好き」
海の見える物件に『住みたい派』で最も多かった理由は、やっぱり景色が綺麗だから。どこまでも広がる海と空…開放的なオーシャンビューを毎日楽しめる生活って贅沢ですよね♡朝、昼、夜と時間帯によって景色ががらっと変化するも素敵。そして中にはノスタルジックな港町の雰囲気が好きという方も。
◆海が好きだから
「ただ海が好き。潮風で家や車が傷むのかもしれないが、遠くから海が見えるだけでもいい」
「潮の香りが好きなのと、海が好きで海で仕事をしていたこともあるので、住んでいる家から海が見えたらいいだろうなと感じる」
いろいろデメリットはあるけれど、それでもやっぱり海が好き。日常的に海を感じていたいから海の見える物件で暮らしたい。そんな強い思いも多数うかがえました。
◆心が浄化されるから
「住んでいるだけで癒される感覚がある」
「景色に癒されたい。海の香りを感じたい」
「日の出と日の入りを見るのが好き。幻想的で気分が落ち着くから」
「景色が綺麗だとすぐリフレッシュできそう」
「海の波の音を聞いていると心が穏やかになる気がするので、憧れる」
海は眺めているだけで癒されたり、感動したりしますよね。水平線から顔を出す朝日を見て「今日も一日頑張ろう!」と心のスイッチが入ることも。夕日に照らされてキラキラと輝く黄金色の海はリラックス効果もたっぷり。
綺麗な景色のほかにも、波の音、潮の香り、砂浜の感触など五感を通じて穏やかな気分になれることが、海の近くに住む大きなメリットといえそう。
◆オシャレだから
「海の見える街に住むのが憧れでもあるため住んでみたい」
「綺麗な景色を見て生活するのはQOL向上になりそう。毎日が楽しそう」
バルコニーで美しい海を眺めながらモーニングコーヒーを嗜む優雅な生活、気分転換に海沿いを散歩できるゆとりのある生活…「海が見える家での暮らし」に非現実的でオシャレなイメージを持っている方は多いはず。
◆マリンレジャーが好きだから
「海が近いことで釣りなどのレジャーを気軽に楽しめるため」
釣りやサーフィン、シュノーケリング、ビーチバレーなど…マリンレジャーを趣味にしている方は、気軽に海を訪れることができる海の近くに自然と住みたくなりますよね♡
『住みたくない派』の理由
◆潮風で家や車が傷みやすいから
「賃貸物件なら住んでも良いと思うが、一戸建ては潮風等の維持が有り、厳しい」
「景色はいいかもしれないが、家のメンテナンスが大変そう。潮風が来るようなところには住みたくない」
「祖父母の家が海のすぐ近くで、いろんなものがすぐに湿気で傷んだり、錆に悩まされているのを見てきたため、海辺は避けたい」
一方、海の見える物件に『住みたくない派』で最も多かった理由は、塩害があるから。潮風によって家や車、室外機、自転車などあらゆるものが錆びて傷みやすくなります。窓を開ければ家の中の物にまで影響を及ぼすことも…。こまめな掃除やメンテナンス、塩害対策をする必要があり、その手間や費用に負担を感じてしまう可能性もあるでしょう。
◆津波の被害が怖いから
「海は大好きなので海の見える物件に住みたい気持ちはあるが、それ以上に津波の被害に遭うことが怖い」
「地震による津波の被害をテレビで観てから海のそばには住まないと決心した。海は好きですが、ときどき遊びに行く程度で十分満足」
「地震で怖い経験をして、海にいいイメージがなくなったため」
津波の被害を心配する声も多数。海が見える物件に住みたい派の方もやはり津波を意識しているようで、その脅威が日本人の心に深く刻まれていることがうかがえます。地震への災害に備えることは海沿いの家に限ったことではありませんが、海沿いではとくに避難場所の位置やハザードマップの確認など徹底した準備が求められます。
◆湿度が高くてベタベタするから
「湿度が高いのは苦手だから」
「湿気やカビの対応に時間と労力を割きたくない」
「潮風でベタベタするし洗濯物に砂が付着するため」
地域や風の吹き方によって異なりますが、一般的に海に近いほど湿度は高くなる傾向があります。洗濯物も外に干せばなかなか乾きづらかったり砂が付いてしまったりするので、室内干しが多くなることも。
◆砂が飛んでくるから
飛砂の被害を懸念する声もうかがえました。家の外壁や窓ガラスが砂で汚れやすかったり、サッシ部分など細かい箇所に砂が入り込んでしまったり。窓を開けた場合、砂によって家電が壊れてしまう被害もあるようです。
Q2.豊かな自然に囲まれた物件に住んでみたいと思う?
次に「豊かな自然に囲まれた物件に住んでみたいですか?」と質問したところ、こちらは3分の2以上が『住みたい』と答える結果に。しかし、住みたい派のみなさんも「ある条件が整っていればOK」とのこと。住みたい派の必須条件と、住みたくない派の理由を順に見ていきましょう。
『住みたい派』の必須条件
◆インフラが充分に整っていれば
「インフラさえ整っていれば豊かな自然に囲まれた暮らしをしたい。都会みたいに喧騒が無く静かに暮らせるので非常に魅力を感じる」
「車無しで生活できるレベルの田舎なら住んでみたい。だけどコンビニに行くのも車が必要な田舎は無理」
「上下水道、電気、ガス(プロパンでも可)が通っていて、高速のネットが使えて、車なしでも生活できるなら、自然がある方が嬉しい」
「ネットさえ繋がれば何とかなる」
交通機関や水道、電気、ガスなどのインフラが完璧に整った環境に慣れてしまうと、あえて不便な場所に住みたいと思いづらくなるよう。またパソコンやスマホが生活必需品である現代、電波が繋がりにくい環境は致命的なのかも…!
◆都会へのアクセスが良好であれば
「空気が綺麗なところはとても魅力的に思うので、適度な自然と静けさがあって都会へのアクセスが便利であれば住んでみたい」
「車がないため、都会へのアクセスが良好であることは暮らす上で必須条件」
「都心部に電車でスッと行けるなら」
「自然に囲まれた環境で住むほうが、心身の健康にもつながりそう。ただし都心部へのアクセスもある程度しっかりとあったほうがいい」
都心までのアクセスが良好であるという条件があるなら、多くの人が自然豊かな環境に移住することへ憧れるようです。「空気が綺麗で静かな場所で暮らしたい」という意見の他にも「子どもを自然に触れさせたい」「家庭菜園を趣味にしたい」などと、自然の中での充実した暮らしを思い描く方も多いはず!
◆家の中さえ快適であれば
「家の中の通信環境や居住空間など、居心地がよければ自然の中でも全然OK」
「虫が来るのは嫌だけれども、家の中が快適なら、外で自然を感じるのはいいと思う」
虫が苦手な方にとって、自然のある場所で暮らすとなるとそれなりのリスクが伴います。相当な虫嫌いでない限り、住んでしまえば徐々に慣れる場合もありますが…虫が少なめの都会から移住するのであればそれなりの覚悟は必要です。
◆物価が安いのであれば
「家賃・物価が安く、インフラさえ整っているならば住んでみたい」
「最近の物価は高くなる一方なので、安い場所がいい」
「都会は物価が高く、地方は安い」と一概に言えるわけではないですが、やっぱり「家賃が高いこと」は都会に住むデメリット。これが大きな負担に感じるのであれば地方で暮らすのもひとつの手。
◆その他
「地域コミュニティが円満であれば」
「行政の補助が受けられるのであれば」
『住みたくない派』の理由
◆野生動物や虫が苦手だから
「虫が家に入ってくるのがすごく嫌だし、鳥や動物の鳴き声もうるさそう」
「田舎暮らしの経験があるので、とにかく虫や獣がたいへんだったので。苦手というほどではないけどそれにしても大変」
「虫は完全NGで窓を開けられないから住みたくない」
「田舎に住むのは構わないが、自然の中に暮らすのは嫌。虫が苦手なので夏場は発狂する」
「虫などと共存はできないな、と思う」
「程度次第。シカやイノシシ、タヌキ類はちょっと…」
自然に囲まれた物件に『住みたくない派』の大多数が、野生動物や虫が苦手だからという理由でした。地域によるけれど、田舎であるほど虫は多くてとにかく大きい!! 都会育ちは家の中に現れた虫の対処に苦労してしまうことも…。
今回の調査から『海の見える物件』には住みたくない派が多数派であり、『自然に囲まれた物件』には住みたい派が多数派であることがわかりました。また、寄せられた意見によってそれぞれの物件に住むメリット・デメリットが見えてきましたね。
高層ビルに囲まれた暮らし、満員電車に揺られる暮らしに、心身ともに疲れてしまった…という場合は、海や樹々など自然のある場所へ移住して新たな生活をスタートさせるのもひとつの手。一度きりの人生、自分や家族が健康で充実感を得られる環境で暮らすことが、本来何よりも大切なはずです。(Mai)