【お試しレポ】ビール飲み過ぎを防げる!「飲みづらいグラス」が天才すぎた…

酒飲みライター兼ダイエッターの後藤です。あすけんで1か月どのくらい飲酒しているのか計算したところ、軽く1万kcal超えていたので、「何してもやせない理由、これじゃん…?」と思って、先月からプチ断酒始めました。

▼プチ断酒レポはコチラ

条件は下記です。

・家では絶対酒を飲まない(絶対)
・飲酒していいのは「誰かと食事に行く予定」のみ
・飲酒していい予定は最大週3日までとし、かつ2日連続にしない(どうしてもの場合は絶対に前後で調整)
・飲酒する場合は一杯一杯大事に飲む。水のかわりにしない

週5〜6日は飲酒していたところから、突然思い立っての大変化。飲酒するときは「とにかく大事に飲む」を徹底しているつもりなのですが、夏はどうにもビールが美味しくてたまらない季節なので、つい酒量が増えます。栄養管理アプリ・あすけんのお姉さんに正直に酒量を申告して「飲み過ぎですよ」と怒られた回数、数え切れません。

そんな意志弱めの民が、強制的に酒量を減らす方法はないのか??

いろいろ見ていたところ、わたくし、発見してしまいました。

「飲みづらいグラス」を。

それがこちら。

なんだこのカタチは!

名称は「ゆっくりビアグラス」です。

 

こちらを作ったのは、「よなよなエール」で有名なクラフトビールメーカー・ヤッホーブルーイング。常々「肉体的・精神的・社会的健康を考えた、ウェルビーイングな飲酒」にまつわる活動をしています。たとえば、「酔わずに心を満たせる」をコンセプトに作られた、アルコール度数0.7%の微アル「正気のサタン」の開発や、「お酒に強くない人たちの飲み会 ほど酔い宴」の開催、18時以降の飲酒は全面禁止の大型野外イベント…などなど。

今回の「ゆっくりビアグラス」も、2024年2月に厚生労働省から「飲酒ガイドライン」が発表され、適正飲酒への関心が高まっている風潮から生まれたもの。

ヤッホーブルーイングが独自に男女1099人を対象に調査した結果によると、「飲み過ぎた経験がある」人は、外食で約6割、自宅でも約4割。飲みすぎる理由として圧倒的に多かったのは「人と一緒に飲むと、ついつい飲むペースが上がってしまう」こと。(わかりすぎる…)

それを解決するために生まれたのが「ゆっくりビアグラス」です。

砂時計をモチーフとしたこのグラス。この形に至るまで30種類ほどを検討、絞り込んで6種類の試作グラスを作り、くびれ部分は「6ミリ」と、「最適な飲みづらさ」をミリ単位で調整

こだわりの6ミリ

この「ミリ単位」の調整が機械では難しく、なんとすべてガラス職人2名による手作業で製作。どんなに頑張っても1日に最大5つしか作れないくらいほどの繊細なつくり。日本初のガラス専門の芸術・工芸・造形技術の教育機関である東京ガラス工芸研究所と共同開発で作られたという、かなり「本気」が詰まったグラスです。

実際に飲んでみました。

飲むのに時間がかかるグラスは、もちろん注ぐのにも時間がかかります。

 

ちょっとずつしか「砂時計のくびれより下」部分に入っていきません。もはやこれをオブジェとして眺めているのも楽しい説がある。この入っていく量&速さ=飲むときの最大の量&速さです。どれだけゆっくりなのか飲む前から実感。

いきます!(※プチ断酒期間なので、アルコール度数0.7%の微アル「正気のサタン」でお試ししているため、色が薄めです)


砂時計型の真ん中に差し掛かるまでの前半戦は、普通にゴクゴクといつもの喉越しを楽しみながらビールを味わえる…のですが、ポイントは上半分を飲み切ったその後です。

本当にビールがちょっとずつしか出てきません。

ずっと口をつけていても、注ぐときと同じように「とくっ…、とくっ…」くらいのペースでしかビールが口に落ちてこないため、何をどうやっても「一気飲み」ができません。特に夏は暑さも手伝ってお酒のスピードが速くなり、暑い屋外から涼しいお店や家に帰宅してビールを飲むと、ほぼ一気飲みに近い勢いで飲み干してしまう…という人も増えると思うのですが、物理的に無理。事前のモニター調査で16人中15人が「飲みづらい」と回答するだけある飲みづらさです。(むしろ、これで飲みづらさを認識しなかった残りひとりの忍耐力がすごすぎる)

ちなみに、ヤッホーブルーイングの代表作「よなよなエール」をはじめ、同社が出すビールはすべて、「エール」という種類のビール。実はこの「エール」は、「ぬるくなっても美味しい」という特徴があるため、ゆっくり飲むのに最適。もちろんその他のビールでも好みによってOKです。

普段「もう飲んだの!?」と驚かれがちなくらい飲酒スピードが速めの私。そんな私が全力で飲んでも10分くらいはかかりました。なので、普通におつまみを食べたり誰かとおしゃべりしながらだと、普通に飲み終わるまでに1杯30分以上はかかると思います。最初の1杯は普通のグラスで喉越しを味わい、2杯め以降はこちらでゆっくりと楽しむ…という使い分けをしたら、自然に飲み過ぎを防げそうです。家に欲しい…。

肝臓外科医の尾形哲先生によると、ゆっくり飲酒することにはこんな効用があるそう。

「ゆっくりと飲むことで、肝臓がアルコールを効果的に処理する時間を確保でき、結果として肝臓へのダメージを軽減することができます。
さらに、ゆっくりアルコールを楽しむことで、リラックスした状態を維持でき、友人や家族との会話をより深く楽しむことができます。これは、心身の健康にとって非常に重要な要素であり、日常生活の質を向上させる大きな要因となります」

とのこと。頭ではわかっているけど、ゆっくり飲むのって心身にとっても優しい…。でもやっぱり自力でコントロールするのが結構難しいから、「ゆっくりビアグラス」欲しい…。


こちらの「ゆっくりビアグラス」は、現在公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」、中野区のビアバー「麦酒大学」にて、グラスを体験できるメニューを提供中。「いつも飲み過ぎてしまう…」というあなた、一度お試しください。

▼「ゆっくりビアグラス」提供店舗
公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」新虎通り店
提供期間:7月16日(火)〜8月16日(金)

麦酒大学
提供期間:7月28日(日〜8月3日(土)

内容:ゆっくりビアグラス&よなよなエール1缶
※事前予約不要


また、限定10個(!)を、公式通販サイト「よなよなの里」で抽選販売受付中。先ほど「家に欲しい…」と思ったわたくしですが、さすがに限定10個を当てるには豪運が必要そうです。

「ゆっくりビアグラス」抽選販売
公式通販サイト「よなよなの里」にて
販売数:10個
価格:¥9,800(税込)
抽選応募期間:7月16日(火)〜8月16日(金)23:59
当選発表:8月20日(火)以降
出荷:9月上旬以降


反響によっては、グラス自体の量産や体験店舗の追加を検討する可能性もあるとのこと。気になる皆さん、ぜひ一緒にどんどん好評を伝えていきましょう。

構成/後藤香織