「最初、彼のことは全然タイプじゃなかった」。”友達婚”で幸せになる秘訣

最近結婚したCanCam it girlとそのパートナーに、結婚について直撃取材♡

愛する人と家族になるってどんな感じ? 人生100年時代、結婚だけがスタートではないし、ゴールでもない。
それでもふたりの在り方として「結婚」という形を選んだ夫婦。どんな気持ちで、どんな未来を見据えているのかを取材してきました! 


佐藤未来さん (広告代理店勤務・26歳※佐藤は旧姓)松本成月さん(人材系会社勤務・29歳)の場合

親友みたいに仲よしなふたりの結婚物語

平日は仕事を早く切り上げて家に帰ったり、休日は一緒に近所の公園でまったりしたり。お互いに幸せと感じるポイントが似ていて、無理なく自然に一緒にいられるふたりの関係性から、幸せのヒントが見つかる!

ふたりの結婚までの道のりは?

  • 2020年10月
    お互いの友人と4人で遊園地へ
    もともと未来さんの友人と、成月さんは友人同士。遊園地へ行ったのは単純に遊ぶためで、これが初めての出会い。
  • 2021年 3月
    成月さんから告白、しかし…
    友人を交えて遊んだり、ふたりでゴルフに行ったり。仲よしだけれど未来さんは「友達」としか思えず…。
  • 2021年 5月
    2回目の告白でおつきあい♡
    「こんなに私のことを好きになってくれる人がいるんだ」と未来さんが感動し、おつきあいすることに!
  • 2021年 9月
    東京郊外にて、同棲スタート
    お互い近くでひとり暮らしをしていたこともあり、同棲は自然と決まった。今も同じ部屋に居住中。
  • 2022年11月
    軽井沢旅行にてプロポーズ!
    「1年つきあって、結婚するか決断する」と決めていたおふたり。同棲生活の心地よさも決め手となり結婚へ。

社会人になると、比較的出会ってすぐに恋愛対象かそうでないかを決める人が多い。対して未来さんたちは友達期間が長かったため、周りからも「よくつきあったね」と言われたそう。諦めずアタックした成月さんの勇気と、1年で結婚に踏み切った未来さんの決断力が「結婚」という形に♡

指輪はメンテナンスに出しやすい国内ブランド。「ネックレスは職場にも着けて行きやすい♪」(未来さん)

変わらないことも変わっていくことも、一緒に楽しめる!

取材中も冗談を言い笑い合うおふたりは、まるで仲のいい親友同士。つきあっていた頃から関係性は変わらず、仲間内でも「ふたりは結婚するよね」というムードがあったとか。

「休日もずっと一緒にいるほど本当に仲よし。でも恋愛と結婚は今でも別物な気がしていて。私、実は最初、彼のことが全然タイプではなかったんです(笑)。一方で『結婚するなら彼みたいな人。ドキドキよりも親友みたいな安心感がいい』とも思っていました。今は休日友達と遊んでいても、夜は彼とごはんを食べたくて家に帰ります」(未来さん)

彼と彼のお父さんと3人でゴルフに行ったり、彼の実家に泊まったり。お互いのご家族との関係や両家顔合わせ、挙式など、プロポーズ後の具体的な動きも気になるところ!

「結婚前から義両親からは実の娘のように扱ってもらっていて、彼も私の家族となじんでくれました。お互いの周りの人たちと関係が築けていたことも結婚の決め手になったと思います。プロポーズ後はすぐに両親に連絡。顔合わせの食事会をして、入籍日を決めて、式場を見に行って…挙式はプロポーズから一年後でした。家族と友達80人で気兼ねなくワイワイできる、理想の結婚式に! 新婚旅行は、今年2月にイタリアへ行きました」(未来さん)

同棲当初は、家事や生活費に関して少しずつ不満が溜まり衝突したことも。どんなに親しい関係でも話し合いは大切。以降、色々なことをルール化していったそう。

「生活費は完全に折半。かかった生活費を家計簿に書き込み、月末に精算して2で割っています。とはいえ雑な部分もあるし、外食に行ったら彼が払ってくれることも多いのが現状。子供ができたら一緒に貯金しようと話しているけれど、今は生活費以外、お財布は別! 気楽です。家事に関しては、キッチン回りは私、トイレやお風呂、洗い物の水回り系が彼。他の掃除や洗濯はテレワークで家にいる私がやることが多いですが、『洗濯干したよ~』とか写真を撮って送って、『ありがとう』と言ってもらえれば満足です!」(未来さん)

互いを知りふたりのペースを見つけていくのは、楽しいばかりではないはず。それでも結婚してよかったと思う瞬間は?

「もしカップルが喧嘩をしたら、別れる、別れないの駆け引きになる。でも夫婦だったら、「じゃあどうしようか」が先に来るんです。自分のために変わってくれたり、誰かのために変わろうと思えたり、人としてお互いに成長した気がします。もちろん人それぞれではあるけれど、私の『大人へのスタート』は結婚してからだったなと思います」(未来さん)

\ふたりの過去と未来をつなぐ、結婚式の栞/

未来さんの弟の結婚式をまねて作ることに。

「掲載する写真のため、前撮りにも気合いが入りました」(未来さん)

\ウエディングフォトはいつもリビングに/

\みんなとの約束が詰まった宝箱/

ふたりに誓ってほしいことをゲストが記入し、読み上げるスタイル。

「このカジュアルさは人前式ならでは!」(成月さん)

未来さん&成月さん夫婦に質問!

結婚したいと思った決め手は?

【成月さん】一緒に暮らしていると心が整う。家族や友達を大切にしていて、僕の友達とも自然に打ち解けてくれる。あとは彼女の料理が好き! ひとり暮らしが長かったので、家に帰って人がいてごはんがあるということがうれしいし心が整います。

【未来さん】とにかく「嫌なポイント」がない! 一緒に暮らしていて、生理的に無理なところがひとつもないです。言動にもイラッとしないので、他の男友達とはどこか少し違う。人に対する言葉の選び方や、気使いのポイントが同じなんだと思います。

プロポーズの思い出を教えて!

【成月さん】どうしてもサプライズ感を出したかった! 彼女がそわそわしていることに僕も気づいていたので、絶対に意外なプロポーズがいいと思い、友達と4人で旅行へ行ったときに決行! スーツと間違えて喪服を持って行ってしまい焦りましたが…今ではいい思い出です。

【未来さん】私のために考えてくれたことが何よりうれしい。彼が何をするにも、勘ぐっていた時期がありました(笑)。 ホテルのカフェに呼び出されたときは「プロポーズかも!?」と友達にまで連絡して…。本番は予想外すぎて、 人生でいちばん驚いたかも。

結婚したい人へのメッセージ

【成月さん】話し合ってお互いの考えを確かめ合う。もちろん人にもよりますが、つきあって同棲もすると男性は「結婚しなくてもいい」と考えがち。でも女性は「だったら結婚しよう」と考える人が多い印象だから、きちんと話して擦り合わせることが大事!

【未来さん】結婚がゴールではない。焦らず、悩みすぎずに! つい数年前まで私は恋愛できないし結婚も遅いだろうと思っていました。偶然出会いがあって今がありますが…。いい人がいればここからスタート、とりあえずやってみるという気持ちでいたら案外うまくいくかも?

CanCam2024年7月号「今どき20代の「結婚」私たちが結婚を選んだワケ」より
撮影/沖島悠希 取材協力/鈴木 遥 構成/衛藤理絵、川口里那 WEB構成/久保 葵