「生かす」と「活かす」の違いって何?例文つきでわかりやすく解説

「生かす」と「活かす」って正しく使い分けできる?

 

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自分の経験などをアピールしたいとき、「活かす」や「生かす」という言葉を使いますよね。ではこの2つ、どういう風に使い分ければ良いのでしょうか。今回は「生かす」と「活かす」の違いや使い方、言い換え表現などをご紹介します。

「生かす」と「活かす」の違いって?

さっそく「生かす」と「活かす」の違いを見ていきましょう。

生かすと活かすは基本的に同じ?

いか・す【生かす/活かす】

1 いったん息絶えたものを生き返らせる。蘇生 (そせい) させる。「溺れた人を人工呼吸で—・す」
2 死なないようにする。命を長らえさせる。「魚をいけすに入れて—・しておく」
3 有効に使う。活用する。「長年の経験を—・す」「廃物を—・す」「素材を—・して料理する」
4 一度消した文や字句などを復活させる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

この2つの言葉を辞書で調べてみると、「生かす」と「活かす」は併記されています。ということは、どちらも同じように使うことができると思って良いでしょう。

生かすと活かすの違い

ただ一緒だと言ってしまうと、「じゃあ何故2つ漢字があるの?」と不思議に思ってしまう人もいるでしょう。漢字それぞれの意味によって微妙なニュアンスの違いはあるので、それを解説しますね。

生かすのほうには「生」という漢字が使われていることから、死や殺すの対義語や生きながらえるなどの意味で使われることが多いです。

一方、活かすのほうは「活用する」という言葉でもわかる通り、特性や能力を使うとき、生き生きとした様子を表すときなどに用いられやすいという特徴があります。

また「活かす」は常用漢字ではないため、公的な文章などで使われるときには「いかす」とひらがなで表記します。

「生かす」と「活かす」を使った例文

生かすと活かすをもっとわかりやすく理解するために、それぞれの例文を見てみましょう。

生かすの使い方

  • あいつは生かしておけない
  • 生かすも殺すもあなた次第です

なんだか時代劇やドラマなどでしか使われないような言葉ですが、まさに生き死にがかかったような状況では「生かす」が使われます。

活かすの使い方

  • アルバイトで培った経験を実生活でも活かす
  • 魅力的な目を活かすメイク

こちらは、今までの経験などを別のことに活用するという意味や、自分の長所・能力などを発揮する際に使われます。

「活かす」の言い換え表現

どちらの漢字を使ったら良いかわからず迷ったときには、別の言葉で言い換えてみてもいいでしょう。活かすは以下のような言い換えが可能です。

  • 活用する
  • うまく利用する
  • 役立てる
  • 駆使する

これらの言葉のほうがしっくりくる場合もありますよね。

【まとめ】

「生かす」と「活かす」の違いや使い方をご紹介しました。どちらの漢字を使うべきか悩んだら、生き死にが関係しているかを確認してみてください。また別の言葉に置き換えてしまうのも一つのテクニックですよ!