「年の差婚」と聞いて、あなたは何歳違いのカップルを思い浮かべますか?テレビなどでもよく目にしますが、正直結婚へのハードルや、共に生活していく上でどんな良い面・悪い面があるのか想像がつかないことも多いですよね。
そこで、株式会社ネクストレベルが運営する縁結び大学が、「6歳以上の年の差」があるパートナーとの結婚経験がある男女240人を対象に行った、「年の差婚」に関するアンケート結果を紹介します!
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■最大28歳の差!「年の差婚」の経験者240人に聞いてみた
今回のアンケートに協力してくれた240人の平均は男性が年上のケースで9.2歳差、女性が年上のケースで8.7歳差でした。
その中でも、最も年の差があった夫婦は、夫が年上のケースでは結婚時点で夫53歳・妻25歳の「28歳差」、女性が年上のケースでは、夫35歳・妻60歳の「25歳差」でした。
■男性は7割以上、女性は6割以上の人が「年の差は気にならなかった」
「年齢なんて関係ない」…とよく言われることではありますが、実際はどうなのか聞いてみたところ、やはり「気にならなかった」寄りの方が多数!
「まったく気にならなかった」と「あまり気にならなかった」を合わせると男性が72.8%、女性は62.0%が「気にならなかった」と回答。「やや気になった」「かなり気になった」と回答したのは、男性29.8%・女性33.0%にとどまりました。女性のほうが少々「気になった」寄りの方が多い傾向が見られます。
ではどんな理由から、年齢差は気にならなかったのか、そして気になったのか、実際に寄せられたコメントを見てみましょう!
【気にならなかった人の意見】
- 妻とは11歳離れていますが、妻が大人びた考えをしていて年齢差を感じなかった。(男性・妻が11歳下)
- 好きで結婚。性格が合うので歳の差はほとんど気にならなかった。(男性・妻が8歳上)
- 18歳差とかなり年の差のある結婚ですが、相手の見た目が若々しくハツラツとした雰囲気だったため、気になりませんでした。むしろ18も上だと気付きませんでした。(女性・夫が18歳上)
- 相手が気にしていなかったので。ただお互いの両親は微妙な空気を出していた…。(女性・夫が9歳下)
多くは、相手の年齢差を感じさせない考え方や見た目を理由に挙げています。年の差がなかったとしても性格や考え方が合うのは難しいもの。それが年の差があっても違和感がないほど合うというのは、確かに年齢は気にする要素にならないのかもしれませんね。
【気になった人の意見】
- 相手の親に会うとき、かなり気にしました。(男性・妻が11歳下)
- まだ若かったので、友人や親戚から「年上の奥さんで大丈夫か」と聞かれることが多くあったから。(男性・妻が6歳上)
- 今まで付き合ったことがあるのが同級生だったので、年上の人ってどうなのか分からなかった。(女性・夫が7歳上)
- 夫は子どもが欲しいだろうに、それでも結婚したいと言ってくれましたが、若い奥さんの方が良いのでは…と今でも思っています。(女性・夫が9歳下)
年の差よりも、親や友だちの反応を気にしたという意見が目立ちます。周りからすれば、自身に年の差で結婚していたり、他に年の差のカップルがいない場合、実際に年齢差がどんなものなのか想像しにくいというのもありそうです。
■あんしん要素満載!年上パートナーのいいところベスト5
年上のパートナーと結婚した人に、相手が年上で良かったと感じることを訪ねてみました。すると、男女ともに「相手に包容力・忍耐力がある」が1位に!次いでランクインしている項目も含めて、実際に寄せられたコメントを紹介していきます。
【相手の包容力・忍耐力がいいところ】
- 妻に包容力があり、今では私が大きな子ども扱いになっていて、まったくケンカにもならない。(男性・妻が8歳上)
- 包容力があり、若いうちに経験できることをさせてくれる。(男性・妻が17歳上)
- 自分よりも人生経験が豊富なだけあって、許容力・包容力が大きく安心できた。心の拠り所になってくれた。(女性・夫が17歳上)
- 包容力があり、ケンカをしてもすぐに相手が折れて許してくれる。(女性・夫が10歳上)
その他、「人生経験を活かして的確なアドバイスをくれる」「知らないことを教えてくれる」といった声も多数ありました。
- 仕事で困ったことを相談すると、社会人の先輩としてアドバイスしてくれる。(男性・妻が7歳上)
- 分からないことや不安なことは相談にのってくれる頼りになる妻。一番近い他人に相談しやすいというのは大きな利点でした。(男性・妻が7歳上)
- 社会人経験が長いため、自分が困った時や失敗してしまった時のアドバイスが的確でとても頼りになります。(女性・夫が18歳上)
ランクインしている項目を見ても、年上パートナーのどっしりと構えた一面に魅力を感じている方が多いことがわかります。年の差があるからこそ、素直になりやすいというのもあるのかもしれませんね。まさに「大人の魅力」。でも、「残念なところ」もあるようです…。
■ちょっと嫌かも……年上パートナーの残念なところワースト5
では、反対に年上パートナーとの結婚で残念だと感じることも聞いてみると、残念なところに関しては男女の順位で差が見られる結果に。年上の妻を持つ男性の意見ワースト1位は「偉そうにされる・上から目線」、年上の夫を持つ女性から見たワースト1位は「一緒にいられる時間が短い可能性がある」がランクインしました。各1位のコメントは以下の通り。
【偉そうにされる・上から目線が残念!】
- ケンカになったときに上から目線でものを言われる。(男性・妻が11歳上)
- 結婚当初の自分が若かった頃は年上の妻を尊敬していたが、自分が精神的に成長していくとともに妻の上から目線にストレスを感じるようになった。(男性・妻が12歳上)
年上の妻は頼りになる反面、リードされすぎると上から目線に感じるのかもしれません。いい面にもなるからこそ、バランスが重要ですね。
【一緒にいられる時間が短い可能性があるのが残念…】
- 10歳近く離れているので、男性のほうが寿命が短いことを考えると「早く離れるのかな」とか考えます。(女性・夫が9歳上)
- 昨年夫が予期せず急逝したため、中身の濃い結婚生活だったとはいえ、結果的に同年代のカップルに比べて一緒に過ごせた時間が短くなったのはとても残念。(女性・夫が17歳上)
日本の男女の平均寿命は女性のほうが長いこともあり、年上のパートナーとの残された時間を気にする女性も多いようです。一緒に年を取りながら、末永く過ごせることが理想ではありますよね。
では、ここからは「年下パートナー」について見ていきましょう。
■年下パートナーのいいところベスト5
次に、年下のパートナーと結婚した人に、相手が年下で良かったと感じることを訪ねてみました。男性の1位は「自分も若くいられる」で、女性の4位にもランクイン。また、女性1位は「相手の若さや体力に頼れる」でした。それでは、それぞれのコメントを見てみましょう。
【自分も若くいられるのがいいところ】
- 年下の妻は体力がありアウトドア派なので、自分も外出する機会が増え健康的に過ごせる。(男性・妻が11歳下)
- 自分の服のセンスも若くなる。(男性・妻が10歳下)
- 若さを保っていられる。(女性・夫が12歳下)
日々、自分より若い人と過ごすことで、運動量に差が出たり、価値観や考え方を刷新する機会になったり、あるいはファッションなどの趣味が若返ることもありそう。自分にはない考えや感覚が良い影響を与えているようです。
【若さや体力に頼れる!】
- 夫が若くてタフなので子育てや家事が頼もしい。(女性・夫が7歳下)
- 夫が若く、体力が私より遥かにあるので進んで手伝いをしてくれます。家具の組み立てをテキパキしてくれたり買い物で重いものを率先して運んでくれたりとても頼りになります。(女性・夫が9歳下)
自分には難しいことをやってくれるというのはとても助かりますし、いざという時の安心感にも繋がりますよね。
加えて、年下パートナーは「かわいい」が、男性2位・女性3位と男女ともに高い順位となりました。年上パートナーさんたちはメロメロなご様子。
【年下はかわいい】
- かわいらしくて、この人のために仕事をがんばろうという気にさせてくれる。(男性・妻が16歳下)
- とにかくかわいいので尽くしていける。(男性・妻が12歳下)
- とにかくかわいくて好き。(女性・夫が6歳下)
- 同い歳や年上の相手だと感情的になってしまうかもしれませんが、年下でかわいいと思えるので穏やかに過ごすことができると思います。(女性・夫が6歳下)
可愛さを感じるからこそ尽くしたい、助けたい、許せちゃう、というように感じているようです。「ザ・癒し」となっている年上妻&夫の声が多数みられました。ちなみに、他にはこんなコメントも。
- 相手がバカなことをしても、若いから仕方ないと許せてしまう。(男性・妻が11歳下)
- 色々教える度に驚く反応を見せるのがとても愛おしい。(男性・妻が10歳下)
- 私の知らない音楽やドラマ、映画などに詳しいので、話をしていて新鮮に感じます。(男性・妻が8歳下)
- ちょっとやそっとのことじゃ怒らなくなった。(女性・夫が8歳下)
- 仕事に対する考え方も年代でこんなに違うのかと参考になる。今の若い人の考え方や本音がわかるようになった。(女性・夫が18歳下)
年下パートナーのフレッシュな感覚やモノの見方に刺激を受けている人も多いようです。パートナーから「知らないことを知れる」というのは結構大きいのかもしれません。
■良くも悪くも……年下パートナーの残念なところワースト5
存在そのものがかわいらしく、なにをされてもつい許せてしまう年下のパートナー。果たして残念なところは……?男女ともにワースト1位になったのは「考え方や行動が幼い・子どもっぽい」。年齢差があるので多少の幼さはやむを得ないものの、一緒に過ごすうちに相手の子どもっぽさが気になるシーンもあるのかもしれません。それでは、実際に寄せられたコメントを見てみましょう。
【幼さ・子どもっぽさが残念】
- 考えていることが幼く感じて理解ができないこともよくある。(男性・妻が16歳下)
- 話し方やマナーなどに幼さを感じるため、不満に思うことがある。指摘してもケンカになるだけなので、気にしないようにしている。(男性・妻が6歳下)
- 世間知らずなとこがあり、こちらが恥ずかしい思いをすることもある。(女性・夫が7歳下)
- 私のことを「おばさん」などと呼んで、相手が不快に思うようなことをふざけて言ってくるところが幼稚だと思います。(女性・夫が7歳下)
年齢差があるので多少の幼さはやむを得ないものの、一緒に過ごすうちに相手の子どもっぽさが気になるシーンもあるのかもしれません。人生経験に差があるのは承知のうえ。しかし、最低限のマナーや常識などは特に意識してほしいところ。
また、女性1位、男性4位の「自分の老いに引け目を感じる」に関しては、相手の問題というよりも体力面などが追い付かずいたたまれなくなるようです。
【自分の老いに引け目】
- 体力的についていくことができないのが申し訳ない。出かけたあとの疲労回復に妻と大きな違いがある。(男性・妻が11歳下)
- 自身の体力が落ちてきたことを痛感しており、今後迷惑をかけてしまうかもと考えてしまう。(男性・妻が7歳下)
- 先に老けてしまったり体力がなくなってきたりして申し訳ない。(女性・夫が7歳下)
- 自分の老化が嫌。(女性・夫が9歳下)
その他にはこんなコメントも寄せられています。
- ケンカをすると感情的。(男性・妻が15歳下)
- 自分たちの年代なら知っているはずであろう常識や暗黙のルールが通じない。(男性・妻が9歳下)
- 周囲の友人たちと遊んだり飲みに出かける頻度が高い。(女性・夫が8歳下)
- 結婚した頃は想像以上に経済力がなくて大変でした。(女性・夫が9歳下)
生活スタイルの違いを挙げる声も多数。また、「年上だから~」「年下だから~」と想像していた部分に、「意外と○○がない」とマイナスなギャップを感じたときに残念さを感じるようです。
■86.3%が年の差パートナーと「結婚してよかった」
では最後に、年の差のあるパートナーと結婚してよかったかどうか尋ねたところ、86.3%が「結婚してよかった」と回答。その理由も詳しく紹介していきます!
【男性の意見】
- 妻には若くて未熟な部分もあるが、それを見て自分も若くいようと努力したり、自分自身の性格も素直に見直すことができるようになった。(男性・妻が15歳下)
- ケンカになりにくいのがよいと思います。意見が食い違っても世代が違えば文化も違うと感じるので腹が立ったりしません。(男性・妻が11歳下)
- 甘えられるし、いざというときは頼りになる。(男性・妻が7歳上)
- 年上女房は圧倒的にラク。(男性・妻が8歳上)
【女性の意見】
- 年代が違うので考え方も違い、どんなことでも面白く感じられる。(女性・夫が7歳下)
- 色々思うことはありますが、かわいさと柔らかさでいい意味で気が抜けてラクです。(女性・夫が11歳下)
- 価値観の違いはあるが、お互いの不足や得意不得意を補え合えるよいパートナー。(女性・夫が24歳上)
- 自分にないものを与えてもらい視野を広げてくれたので、人間的に大きく成長させてくれた。(女性・夫が17歳上)
男女ともに、年齢差による価値観や常識の違いを楽しめたり、自分の成長につながっているという声が多々ありました。違いがあるからこその良さがあるようです!
■「年の差婚」に悩むあなたへ
最後に、「年の差婚」を経験した240人からの、年齢差のある結婚を考えている人へのアドバイスを紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 相手は同世代の相手もいるのに、わざわざ自分のような年上を選んでくれたわけです。それに対して感謝の気持ちをもって接すれば夫婦円満な関係を築けると思います。(男性・妻が11歳下)
- 相手が年上だと自分より人生経験が豊富なこともあり、いろんなアドバイスを受けたりすると思います。時には「うるさいなぁ」とか思うこともあるかもしれませんが、今までなかった価値観や考え方に触れられる機会になると思います。(男性・妻が9歳上)
- 自分が年下でも相手に甘えてばかりではなく、相手にも甘えてもらえるように程よいバランスを保つのが良いと思います。(女性・夫が11歳上)
- 相手が年下だと至らない点もありますが、想いがあれば成長してくれます。お姉さん気分で見守ることも大切かなと思います。(女性・夫が7歳下)
■違うからこそ、それがいい!
「年の差婚」と聞くと、どうしてもその年齢を含むお互いの「差」に目がいきがち。しかし、それをマイナスに捉えるのではなく、むしろ「楽しい」「新しいことを知れる」とプラスに捉えている方が年の差婚でうまくいっている人の中には多い印象を受けました。思いやりを持ちながら、年齢差があるからこそを楽しんでいけることが、何よりのうまくいく秘訣なのかもしれません。(岡美咲)