羊文学『more than words』のヒットで見えた、新しい未来

曲が人気アニメのEDに起用され大ブレイク! 羊文学ヒットの裏側

CanCam2月号では、音楽や演技、スポーツ、お笑いなど、様々な分野で私たちを感動させてくれたNOWな人を勝手に表彰する、CanCam BUZZ AWARD『20代が選ぶ“今年の顔”』を発表! 今回は、心揺さぶる楽曲で世間を魅了する羊文学のメンバーに直撃しました!


羊文学さんがバズったのはココ!

■楽曲『more than words』が大人気TVアニメ『呪術廻戦』の第2期「渋谷事変」のエンディングテーマに!

Ⓒ芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
アニメのために描きおろされたこの曲は、ストリーミング再生が国内3,000万回以上、MV再生回数は800万回超えになるほど人気。
■バズを起こした数々の楽曲を収録した新アルバム『12 hugs (like butterflies)』のより進化したサウンドが話題に!
NTTドコモのCMソングやドラマ『往生際の意味を知れ!』ED主題歌を含む全12曲収録。聴き応えたっぷりで新規ファンが急増中!

思い描く理想にやっと自分たちが追いついて、やりたいことがきちんとでき始めた2023年。ようやくスタートできたような不思議な感覚がします

──〝2023年の顔〟に選ばれた感想をどうぞ!

【河西】とても光栄に感じています!

【塩塚】同世代の人に曲を聴いてもらえるの、すごくうれしいよね。

【フクダ】10代20代って多感な時期だからこそ、楽曲に触れてもらえるってすごく光栄なことだと思う。

【塩塚】楽曲『more than words』の反響がすごくて。初めて『ミュージックステーション』にも出演させていただけて感激しました!

【河西】Apple Musicのランキング上位に入った瞬間も驚いたね。

【フクダ】みんなで「入ってる!」って連絡し合ったよね。

──初めてお三方を知る読者にお互いを紹介し合ってください!

【塩塚】(河西)ゆりかちゃんは、末っ子キャラ。でもすごく頼りになる部分があって、話をよく聞いてくれます。

【フクダ】うんうん。

【河西】(塩塚)モエカちゃんは感受性豊か。作品作りのときは、たまに鬼になったり蛇になったりするけど(笑)。フクダは博士。サブカルのことならなんでも答えてくれます。

【塩塚】あと裏番長です(笑)。好みがはっきりしているので、何かを迷ったときはすごく頼りになるよね。

──数々のタイアップ曲が話題になっていますが、そうでない曲と何か違いはありますか?

【塩塚】タイアップ曲は1か月くらいの凝縮した期間、ぎゅっと向き合って作っています。それ以外の曲は長い時間かけてできあがることが多いです。数年前に作りかけた曲を引っ張り出してブラッシュアップすることもあります。

【河西】最近、新しいアルバムが出たんですよ。

【フクダ】ぜひ読者のみなさんにも聴いてほしいですね。

【塩塚】自分にハグするみたいな12曲ができました。それに、自分らしさとバンドの中の私が最も近づいたと思います。

──新アルバムで特に聴いてほしい曲は?

【塩塚】『Addiction』です。スマホ中毒で「もう手放したい!」と思う曲なんですけど、かわいい作品になった気がします。

【河西】実生活に近いことが歌われている『深呼吸』ですかね。

【フクダ】1曲目の『Hug.m4a』。バンドサウンドではないですが、歌詞含めとてもよくて気に入っています。

──個性のある世界観を打ち出し、ファンを虜にする羊文学。オリジナリティを出す秘訣はなんですか?

【塩塚】私たちもいつも悩んでいます。自分のやりたいことを持つのって難しい。周りの意見など取り入れられるものを全部ゲットしながら、焦らず大きく構えているとたまに見つかる気がします。

【河西】バンドメンバーといることで、気がついていなかった自分のよさや個性に気づけたのは大きいかも。

【フクダ】「ひとりだったら、こういう感じの曲はやらないかも…」なんて思うこともあるしね。

【塩塚】3人がそろうことで羊文学という新しい人格が生まれるんです。

──2024年、どんな年にしたい?

【フクダ】とりあえずは、4月に控えている横浜アリーナライブを成功させたいです。今までで最も大きなステージなので。

【塩塚】ライブの演出ももっと考えたい! 新曲作りも頑張ります。

【河西】2023年以上に大きなチャレンジが待っていそうですが、ひとつひとつを丁寧にやっていきたいです。

ロックでちょいファンク。そのときの気持ちを等身大の歌詞に込めて

Q. 自分にご褒美をあげるなら?

A. カルピスとグミ(フクダ)

マッサージに行って、ボディメンテしたいです!(河西)

韓国に行きたい(塩塚)
肌をきれいにする美容医療を一度やってみたくて。韓国で人気の『オーソモール』というサプリがよかったので、それも買い足したい!

Q. 最近、癒やされたのはどんなとき?

A. キャンプ中!(河西)

お気に入りの小劇場でインディーズ映画を鑑賞したとき(フクダ)

お茶を飲む瞬間(塩塚)
お茶が好きで、飲むとほっとします。友人にもらった静岡茶と目黒の『八雲茶寮』でいただいた月桃茶が忘れられません♡

Q. 最近買ってよかったのは?

A. 絹の腹巻き♡(塩塚)

『まるでこたつ』のレッグウォーマー。温かすぎて、もう手放せません! もう冷え知らず♡(河西)

漫画の新刊(フクダ)
漫画『MUJINA INTO THE DEEP』最新巻。バトルアクションと社会風刺が融合した作品で、大好きな漫画家・浅野いにおさんが描いています。

Q. 今後、挑戦してみたいことはある?

A. ドームでのライブ(フクダ)

ハイヒールを履きたい! 眉を金色に染めるのにもチャレンジしたい(塩塚)

筋肉をつける♡(河西)
アリーナライブが控えているので、広いステージを走り回れるように筋肉をつけたいんです。なんだかアスリートみたいですね(笑)。

PROFILE
羊文学(ひつじぶんがく)
3人のオルタナティブロックバンド。2017年に現在の編成となり、国内のみならずアジア圏でも精力的に活動中。2024年4月には自身最大規模となる横浜アリーナでのワンマンライブ『羊文学 LIVE 2024 〝III"』の開催を控えている。
CanCam2024年2月号「CanCam BUZZ AWARD 2023→2024」より
撮影/嶌村吉祥丸 ヘア&メイク/kika 構成/衛藤理絵、田中絵理子 WEB構成/久保 葵