飾らない言葉を紡ぐ、究極のマイペース男子|奥平大兼
Birthday: 2003.09.20
Height:173cm
映画『MOTHER マザー』(’20)で俳優デビュー。’23年は映画『君は放課後インソムニア』、ドラマ『最高の教師』に出演。ハマっていることはラーメンの大食い動画視聴。最近怒ったことは特になくて、笑ったことはたくさん。癖でよく指を鳴らしがち。
人を惹きつける演技とミステリアスな雰囲気が話題の奥平大兼さん。実はとびきり純粋で、ちょっとやんちゃな一面も…? つかみどころのない奥平さんから、目が離せない!
全然ミステリアスじゃないかもです
「周りからよく、最初はちょっとミステリアスな印象って言われるんですけど、しばらくすると全然そんなことないねっていうふうに(笑)。僕自身も自分のことをそんな雰囲気だとは思ってないです。友達といるときは思いっ切りふざけてうるさいですし、結構子供っぽいところもあって。特に地元の友達の前ではどこか安心するというか、人目も構わずうるさくしちゃいます」
主成分は音楽
「色んなの聴くしその日の気分で変わるんですけど、いちばん好きなのはロックとクラシック。でもできるだけ流行りの音楽も聴くようにしてますね。時代の流れについていくのも大事。空いてる時間があったらとりあえず音楽を聴いてたいし、ヘッドホンとかイヤホンの充電が切れるとかなり嫌です」
心にともる言葉
「僕のデビュー作の映画『MOTHER マザー』のスタッフさんたちと、時が経ってまたお会いする機会があったんです。そのときに『おっきくなったね』って言われて。単純だけどこの世界に入って最初から自分を知っていてくれている人がいるとわかって、そのなんでもないひと言が僕にはとても重くてうれしい言葉でした」
フラットでニュートラル
「よくも悪くも、ものごとに執着する気持ちがあまりなくて。例えばファッションは好きだけど絶対この系統! みたいなのはなく、その人が自信持って着る服だったらどんなものでもいいのかなって思っちゃいます」
心くすぐる非現実の世界を、大人が本気で作るということ
「12月20日からディズニープラス・スターで独占配信される『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』に出演しています。実写とアニメでふたつの世界を描いたファンタジーなので、最初に脚本を読んだとき世界観がなかなか想像しきれなくて。でもそんなファンタジーという非現実的なものを、監督やプロデューサーさんが現実に落とし込もうとしている。大人が本気で、こんなに遊び心ある作品をやろうとしているっていうことが僕にはすごく魅力的に映りました。僕が演じた主人公・タイムはまさにその非現実の世界を体現するような、ちょっと大げさなくらいまっすぐで前向きな性格です。僕とは全然似てない(笑)。加えて声優のお仕事が初めてということもあり、手探りの日々でした。それでもうわべで声優さんのしゃべり方に寄せるんじゃなくて、監督とひと言ひと言のセリフについてどういう感情かっていうのを話し合いながらやってましたね。共演した中島セナさん、エマニエル由人さんとも一緒にいる時間が長くて、すごく楽しくて、3人でひと組みたいな雰囲気がだんだんできていって。僕も含めてですが、撮影当時はみんなまだ演技経験が少なかったんです。だからこそ3人で『この物語を進めていくぞ!』というか。最初はちょっと不安もありましたけど、撮影でも物語のほうでも、色んなことを一緒に乗り切ってる感がありました。2023年は映画『君は放課後インソムニア』、ドラマ『最高の教師』に出演した年でもあって、同年代のコたちと関わる機会が特に多かったです。もともと人と話すのが苦手だったんですが、最近ようやく撮影現場で仲よくなれるようになって、共演者のコたちとはプライベートで今でもみんなで遊ぶほど。そういう点でも、撮影を重ねるたび、作品と一緒に自分も成長している感じがします」
〈実写〉と〈アニメ〉で描かれるそれぞれの世界で生きづらさを抱える、女子高生ナギとドラゴン乗りタイムの冒険譚。「周りの『声』が聞こえない中で自分が信じるものに従って突き進むタイムの姿に、勇気をもらえる作品です」(奥平さん)。ディズニープラス「スター」にて12月20日(水)より独占配信。© 2023 Disney
撮影/三瓶康友 スタイリスト/伊藤省吾(sitor) ヘア&メイク/速水昭仁(CHUUNi Inc.) モデル/奥平大兼 構成/川口里那 WEB構成/久保 葵