甘えるのが苦手。「もっと甘えて」って言われても、何したらいいの?

「もっと頼ってほしい」「甘えてほしい」そして「俺がいなくてもお前は生きていける」…なんて別れ際の言葉。男女の関係で「甘える」ことは重要なキーワードですが、この「甘える」がどうしても苦手だという人、いませんか?

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「上手な甘え方」について、男女ともに幸せになれる力「メス力」をテーマに発信し続ける恋愛コラムニスト・神崎メリさんにうかがいました。

お話を聞いたのは…
神崎メリさん


恋愛コラムニスト。男女共に幸せになれる力「メス力」をテーマに発信を続ける。著書累計30万部突破中。最新刊は『眠れない夜の恋愛処方箋』(講談社)。
近著に初の小説 『メリ子先生、わたしどうしたら大好きな彼と幸せになれますか? 』(SBクリエイティブ)他多数
公式インスタグラム https://www.instagram.com/meri_tn/

What’s メス力(めすりょく)?

神崎メリさんが提唱する「男心に寄り添いながらも、媚びずに凛として生きる力」のこと。

男心を知り尽くし寄り添いながら、「尽くさない、焦らない、執着しない、他人に振り回されない、3か月は肉体関係を持たない」。男性は本命中の本命、「ど本命」にめぐりあうと満たされ、女性は「ど本命」として愛されると満たされる。



Q.甘え下手で、付き合ってきた人にも上手に甘えられません。が、「もっと甘えて」と言ってくれた彼に自分なりに甘えてみると、それはそれで「重い」といったことをやんわり言われて混乱しています。男性の「甘えていいよ」ってどういう意味なんでしょうか? 私は何をしたらいいんでしょうか?

A.「自分でやったら3秒で済むことを、あえてお願いする」から始めてみて


まず、甘えるのが苦手な方にお伝えしたいこと。

「甘える」ことは、「相手を喜ばせるサービスや、演出」だと認識してみてください。
「甘え下手」な人は、自分に意識が向いているんです。「甘えている自分が恥ずかしい」「もう何歳なのに」など、「私がどうであるか」に意識が向いているからこそ、甘えられない。でも、「相手を喜ばせるための演出」だと思えば、できそうだと思えてきませんか?

男性は「女の子の役に立っている感覚」が欲しいんです。
つまり、「甘える」ことこそ、相手に尽くすことです。

自立していて、自分で意思決定もできる。親に「自分でやりなさい」と言われ、下の面倒を見て、我慢してきた長女タイプ。そんな女性には甘え下手が多いです。「俺がいなくても生きていけるでしょ」と言われて振られてしまう…という話も聞きます。
捨てゼリフのように聞こえますが、このとき男性は「俺は頼りにされてない、なんのために俺がいるんだろう」と、自己有用感を失った状態になっています。

本質的に、男性は「好きな女の役に立ちたくて、付き合っている」んです。
付き合っているのに役に立てないなら、付き合っている意味がない。
だからこそ、女性側から意識的に甘えたり、頼りにすることで、「俺は頼りにされている」という感覚を満たして、相手にサービスをしてあげるといいんです。
彼の前ではどんどんお願いすることで、自分も甘える感覚を知れるし、彼も満たされる。お互いにとって非常にいい関係になります。

どう甘えたらいいかわからないのであれば、「自分でやったら3秒で済むことを、あえてお願いしてみる」というルールを適用してみてください。たとえば「ねえねえ、ペットボトルのフタ開けて」とか「紙袋持って」とか、そのレベルです。
かわいい声で言うだけ言ってみると、「自分でできるだろ〜」と言いながら、まんざらでもない顔でやってくれるはずです。
困ったことがあったら愚痴るんじゃなくて「相談聞いてくれる?」と伝えてみる。甘え下手な人はここで突然ネガティブなことを言い始めたり、親の介護の話になったりしますが、まずはその前の簡単なことから。

「普段はなんでもできる自立した私だけど、あなたの前だとこういう私も出せるんだよ」という感じを出せると120点です。

そして最後に。「重い」と思われやすい方は「忠犬」のような要素を持っています。たとえば「あなたの帰りをずっと待っています」という感じを出したり、しょっちゅう「どうして●●行くの、寂しい」と少しネガティブなワードを連発したり…。あくまでたまにエッセンスとして使えば「かわいい」ですが、これが常態化すれば「重い」になってしまいます。

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構成/後藤香織