日本母乳バンク協会に蛯原友里さんが授乳ケープを寄付
ベビー用品を扱う企業として有名な「ピジョン株式会社」が支援する「一般社団法人 日本母乳バンク協会」に、CanCam OGモデルの蛯原友里さんが授乳ケープを寄付。蛯原さん自身がデザインした、授乳ケープとしても使用可能なキャミソールを贈呈しました。
蛯原さんが母乳バンクの活動に共感したきっかけとは…?
日本母乳バンク協会の代表理事を務める水野克己先生(写真右)が、蛯原さんのお子さんの主治医だったことがきっかけとなり、蛯原さんは水野先生の取り組みを聞き、母乳バンクの活動に共感。
「母乳バンクの活動に協力できることがないか」という蛯原さんの想いで実現した今回の寄付。蛯原さんは、モデルとしての活動を通じて得た「身に着けるものからパワーをもらえる」という考えから、NICUに我が子が入院しながらも、ドナーとして母乳を提供しているママたちへの寄付を申し出たそう。
●配布対象:NICUが設置されたドナー登録病院のうち、本企画に賛同された病院(NICUに我が子が入院しながらも、ドナーとして母乳を提供しているママ)
●数量:各対象病院からの申請に基づきご提供
●寄付品:KHARAT(キハラ)授乳ケープにもなるキャミソール「Silk Volume Camisole」
母乳バンクの普及に取り組む水野克己先生は、長男が小さい頃からお世話になっている、我が家にとって主治医のような存在です。「母の笑顔は太陽です」という私の子育てのモットーは、先生に教えてもらったもの。子育てに悩んだときでも、水野先生は「いつでも笑顔で、ハグしてあげるだけで大丈夫」と優しく励まし、温かく見守ってくれます。母乳バンクは、小さな赤ちゃんの健やかな成長、またお母さんが笑顔で過ごせる未来のための取り組みです。まずは興味を持って、知るところから。母乳バンクを知っていただくきっかけとなるよう、少しでもお役に立てたら幸いです。
ところで、母乳はなぜ大事なの?
赤ちゃんにとって必要な栄養素がバランスよく消化しやすい形で含まれていて、 「最適な栄養食」とも言われる母乳。ただ、すべての母親が、出産直後から充分な母乳が出るわけではなく、早産となった場合には、母親が必要量の母乳を与えられないこともあります。そのような際、ドナーミルクを提供することで、赤ちゃんの疾患の罹患率や重症度を低下させ、予後の改善を図ることができると言います。
2002年、WHO(世界保健機構)より「母親の母乳が得られない場合は、ドナーミルクが第一選択である」と推奨されたことをきっかけに、今では世界60カ国以上で750カ所を超える母乳バンクが開設。
日本では2017年に一般社団法人 日本母乳バンク協会が設立されました。日本唯一であった(2019年当時)昭和大学江東豊洲病院内の母乳バンクでは、2018年9月から2019年8月までの1年間において80例に対応。しかし、日本においてドナーミルクが必要な赤ちゃんは年間3,000~5,000人と想定され、施設が圧倒的に不足しているのが現状です。
日本母乳バンク協会 クラウドファンディング実施中
日本母乳バンク協会では、安全なドナーミルクを多くの赤ちゃんにもっと効率よく提供するため、“社会課題の解決をみんなで支えあう新しいクラファン”「CAMPFIRE for Social Good」にて、ドナーミルクを供給するための支援金を受け付けています。集まった支援金は、ドナーミルクを必要とする全ての赤ちゃんに届けていくための最新式低温殺菌処理器を購入する資金にあてる計画とのことです。これを機に興味が湧いた人は是非、サイトをチェックしてみてください。
「笑顔いっぱいで日々お仕事されている友里さんの姿を見ることで、たくさんのお母様方がきっと元気になるだろうなと思っています。母乳バンクの取り組みを通じて、小さく生まれた赤ちゃんのご家族や、ドナーの方にも笑顔を届けられると嬉しいです」と語る水野先生。蛯原さんのとびきりの笑顔と優しい想いが、多くの人に届くように願っています!
日本母乳バンク協会は、日本の新生児医療において「母乳」の活用を促進することを主な目的として2017年5月に設立された一般社団法人。本協会は「母乳提供者の善意」を基盤に、以下を主な内容として活動。
提供者の健康チェック/提供母乳の各種検査(血液検査によるスクリーニング検査を含む)/提供母乳の安全な保管、保存、その方法の開発/低出生体重児への母乳の提供/低出生体重児の母親への母乳