「すじこ」と「いくら」の違いって?美味しく食べるコツもご紹介!

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すじこといくらって、同じような見た目をしていますよね。両者の違いは何なのか知っていますか? 今回は、すじこといくらの違いを徹底解説します。またすじこ・いくらを美味しく食べるコツもご紹介します。

「すじこ」と「いくら」の違いとは?ほぐれてるだけ?

すじこといくらの違いを調べるため、辞書で意味を調べてみましょう!

すじことは?

すじ‐こ〔すぢ‐〕【筋子】

サケ・マスなどの卵を、卵巣膜に包まれた状態のまま塩漬けにした食品。すずこ。《季 秋》

出典:デジタル大辞泉(小学館)

すじこ(筋子)は“すずこ”とも言います。ポイントとなるのは、「卵巣膜に包まれた状態のまま」という点です。膜に包まれて1つの塊として塩漬けにされているものを「すじこ」と言うんですね。

一方「いくら」はというと?

いくらとは?

イクラ【(ロシア)ikra】

《魚の卵の意》サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、筋子に対し、成熟した卵を一粒ずつ離したものをいう。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

こちらもサケなどの卵を塩漬けにするという点では同じですが、卵巣膜から出して一粒ずつ離した状態にしたものがいくらだそうです。

すじこもいくらも同じサケやマスなどの魚卵の塩漬けですが、一粒ずつに離されているかどうかで名前が違っていることがわかりました。

「すじこ」と「いくら」の味の違いは?

すじこといくらは原材料は同じですが、味や触感に違いがあります。いくらは成熟した魚卵のため、一粒一粒が大きくて口の中で潰すとプチっとした触感があります。逆にすじこは粒が小さめで、プチプチとは感じにくいのが特徴です。

いくらとすじこの本来の味は、同じ食材のためそれほど変わりがありません。味の違いは加工される際の塩やしょうゆなどの調味料によって生じます。

いくら・すじこを美味しく食べるコツ

いくらとすじこの違いがわかったところで、両者を美味しく食べるコツをご紹介します。

■ご飯のおともに!

いくらやすじこはそのままで味が完成されています。料理をせずとも、そのままご飯のおともとして食べるだけで美味! 北海道や東北ではご飯のおともとして「すじこ・いくら」が大健闘しています。

■おにぎりの具として

日本人のソウルフードといっても過言ではないのがおにぎりですよね。全国のFacebookユーザー4,036名に行なったアンケート調査の結果、“女性の好きなおにぎりの具”第5位には「すじこ」が選ばれました!

  • 「食べると幸せな気持ちになる。昔から不動の一位です(香川県・30代女性)」

すじこを選んだ人の熱い思いが伝わってくるコメントもあります。

■生ハムれんこんずし

最後におせちを洋風に生まれ変わらせることのできる、いくらを使ったレシピをご紹介します。

【材料】

ごはん……30g×4個分

生ハム……2枚

れんこん……2cm(約30g)

いくら……お好みで

A すし酢[3合](酢……大さじ4、砂糖……大さじ2、塩……小さじ2)

B 酢れんこん用(酢……大さじ3強、砂糖……大さじ2、水……50ml)

【作り方】

  1. ごはんとAを混ぜ合わせてすし飯をつくる。 
  2. 生ハムは半分に切る。
  3. れんこんは皮をむいて5mm厚さに切り、ゆでる。Bに漬けて酢れんこんにする。
  4. ラップに1と2をのせて握り、3と、お好みでイクラをのせる。

【まとめ】

いくらとすじこはどちらもサケやマスの卵を塩漬けにしたものだとわかりました。膜に入っていたら「すじこ」、一粒一粒が分かれていたら「いくら」です。あなたはプチプチ触感が楽しめる「いくら」と濃厚な味わいの「すじこ」、どちらを食べたいですか?