住むなら買うor賃貸、本当に“得する”のはどっち?プロに聞くお金にまつわる選択【マネープラン編】

【1】結婚するとしたら、家は買うべき? 賃貸でいいの?

◆賃貸は単にお金が出ていくだけ!

「賃貸の家賃は払ってもなにも残りません。持ち家なら、将来売ることも貸すこともできます。ただし、物件選びを間違えないこと。悪い物件は負債になるし、いい物件は資産になります。立地にこだわって選びましょう」(元銀行支店長・不動産投資家 菅井敏之さん)

◆焦りは禁物。時期を見極めて
「ボーナス払いや共働きをあてにしすぎないためにも、頭金3割は用意して購入できると安心。ただ、結婚直後に焦って買わないこと。子どもができると家を選ぶ基準も変わります。子どもがいないうちは貯めておくのも◎」(節約アドバイザー 丸山晴美さん)

◆老後に家賃なしは心強いもの
「何歳まで生きるかにもよるので一概には言えないですが、65歳までに完済してローン合計額が家賃以下になるなら買ってOK。65歳まで働いてリタイアした後、家賃のない生活を送れるという意味ではいい選択肢です」(ファイナンシャルプランナー 大竹のり子さん)

 

【2】すぐに使う予定のない200万円の預金があります。どうするのがお得?

◆独立を考えるなら信用金庫へ預金

「将来起業の予定があるなら、投資のポートフォリオを200万円で考えるより、お金を借りられる信用をつくるほうがおすすめ。個人がお金を借りやすい信用金庫が有効です」(菅井さん)

◆リスク分散しながら運用してみる

「半分は普通預金以外で手をつけないように。残り半分で運用を始めてみては。攻めるなら株、守るならETF(上場投資信託)や外資MMF(外貨建ての投資信託)など堅めのものを混合してリスク分散しましょう」(丸山さん)

◆寝かせるなら高金利のネット銀行

「30歳前後は突発的な出費が多いので、流動性が低く、途中解約すると元本が割れてしまうものへの投資は避けて。生活費6か月分の手元資金を確保し、残りで運用を」(大竹さん)