どこにお金かけて、何節約してる?みんなの「旅行のお金」事情

夏休みシーズンに引き続き、まもなくシルバーウィーク到来。さらに今年は暑かったから「涼しくなったらどこかに行きたい!」と、何かと旅行への気持ちが盛り上がっている昨今。「どこに行こうかな…」と考えながら、行き先と同時に悩みの種になるのが、「旅行のどこにお金をかけるのか」問題。せっかく旅行に行くのなら、予算内で最大限に楽しみたいですよね。

そこで、株式会社ビズヒッツが全国の10代~60代の男女589人を対象に行った、「旅行でお金をかけること・節約すること」に関するアンケート結果を紹介します!

 

■多くが旅行は年に2.4回

全国の男女589人に「旅行の頻度」を聞いたところ、多かったのは「年1回」「年2回」という回答。平均すると「年2.4回」でした。ただし、旅行が好きなのか、どんな家族構成なのかによっても旅行頻度は変わってくることが予想されます。実際に、「子どもが生まれてから旅行の回数が減った」という回答も見られました。

 

■せっかく行くなら美味しいものを!1番お金を描けるのは「飲食代」

「旅行でお金をかけること」の1位に挙がったのは「飲食代(433人)」。以下、2位が「宿泊費(163人)」、3位に「お土産代(152人)」、4位に「観光・体験の費用(147人)」と続きます。7割以上の人が「飲食代」と答えており、旅行では食事にお金をかけたいと考える人が多いことがわかります。では、実際のコメントと共に、詳しく紹介していきます。

 

<7位 着ていく服・持ち物>

  • 友達と服をお揃いにして写真を撮ったり、普段着ない服を楽しんだりしたいから(20歳 女性)
  • 旅行なので良い服を着ていきたい(53歳 女性)

「非日常を楽しむため、服装にもこだわりたい」「普段着ない服を楽しむ」という人も。旅先では写真を撮ることも多く、思い出に残るという意味でもランクイン。とくに女性は「おしゃれしたい」「映える服を着たい」という人も多いようです。

 

<6位 現地での買い物>

  • 現地でしか買えないから(26歳 女性)
  • 欲しいものは買いたい(53歳 女性)

とくに「現地でしか」買えないものにお金をかけるという人が多くなっています。名産品や「特定の国でしか買えないブランド」「特定の都市・店舗の限定品」などは、買いたくなりますよね。実際、迷った結果買わなかったときに、後で後悔した経験がある人もいるのではないでしょうか。そのため、「ここでしか買えないから」とついお財布が緩んでしまう人も多いはず。

 

<5位 交通費>

  • 旅行は楽しいが疲れるので、移動で体力を消耗しないようになるべく早くて楽な方法を使いたい(27歳 女性)
  • 移動の時間も快適に過ごしたい。またできるだけ旅行先で時間を使えるようにしたいので、高くても速い交通手段や乗り換えが少ない方法を選択する(32歳 女性)
  • ゆったり移動したいから(51歳 男性)

交通費を節約すると、移動時間がかかったり快適に移動できなくなったりしてしまおす。せっかく旅行で足を運んでいるからこそ、体力を温存しながら現地で過ごす時間を増やしたい、と交通費にお金をかける人も多くなりました。

 

<4位 観光・体験の費用>

  • イベント目当てでの旅行が多いので、宿や食事などよりもイベント自体にお金をかける(32歳 女性)
  • 子どもがやりたいというアクティビティにお金をかける。子どもの思い出に残ってほしいから(43歳 女性)
  • いろいろな体験をしたいから。マリンレジャーやきれいな景色を経験することが楽しいから(59歳 男性)

現地ならではの観光やアクティビティにお金をかける人も多くなっています。最近では「モノよりコト」にお金をかける人が増えているとも言われますよね。旅先での観光や体験は一緒に行った人との共通の思い出として残ります。

 

<3位 お土産代>

  • 現地でしか買えないものかつ形に残るものだと、思い出として家に飾っておけるから(20歳 女性)
  • お世話になった人へ渡すため(44歳 男性)
  • 帰宅してから日常で楽しむための品を買うと、旅行の余韻をしばらく感じられるからです(50歳 女性)

「職場やご近所でのお付き合いがあるため、お土産代は削れない」という人もいました。必要ではなくても、「渡す相手の顔を思い浮かべながら、お土産を選ぶのが楽しい」という人もいると思います。もちろん自分のためにお土産を買う人や、現地でしか買えないものだからと思う人もいるのではないでしょうか。また、家族や友人と行った記念にお土産を買う人もいるようです。

 

<2位 宿泊費>

  • 宿泊するホテルの質があまり良くないと、良い旅行の思い出にならないため(29歳 男性)
  • やはり「素敵なところ」「非日常を味わえるところ」に泊まりたいからです(38歳 女性)
  • ゆっくり過ごしたいので、広くてゆったり過ごせるホテルを選んでいます(47歳 女性)

旅の印象はホテルで決まると考えている人も多いことがわかりました。確かに「清潔でない」「設備が古い」「スタッフの対応がイマイチ」といったホテルや旅館だと、気分が盛り下がってしまいますよね。特にリゾートなどでホテルにいる時間が長くなる場合には、宿泊先の重要性はより高くなるでしょう。温泉があったり、食事付きのプランだと旅館でもその土地を感じることができるので、重視する人も多いようです。

 

<1位 飲食代>

  • 現地でしか食べられないものが多いから、食事にかけるお金は削りたくない(25歳 女性)
  • 旅の目的はグルメですので、もちろんお金をかけます。とくに海鮮が好きで「新鮮な海鮮を食べる旅」のようになっています(39歳 女性)
  • 現地ならではの食材(とくに生もの)を食べたい(43歳 男性)

「旅行の楽しみは食事」「グルメを楽しむために旅行する」という声が多数。旅の目的がグルメであるなら、予算を削るわけにはいきません。特に「現地ならでは」「現地でしか食べられない」という料理や食材にお金をかけたいと考えている人が多くなりました。必要な出費でもあり、郷土料理や新鮮な食材など、その土地ならではの要素を感じられるからこそかもしれませんね。

 

■抑えるならココ!節約すること1位は「宿泊費」

続いて「旅行で節約すること(お金をかけないこと)」を聞きました。1位は「宿泊費(272人)」、僅差の2位は「交通費(246人)」という結果になりました。現地での観光・アクティビティを重視する人は、「ホテル代や交通費は節約したい」と思うのでしょう。旅行の目的よって、個人差がありそうです。

 

<5位 着ていく服・持ち物>

  • 旅行のときにしかできないことにお金をかけたいため(23歳 女性)
  • 旅行だからとわざわざ新しく購入せず、あるもので行きます(35歳 女性)
  • 旅行ではファストファッションを心がけて、動きやすさ重視にしています(46歳 男性)

「旅行に着ていく服を新調しない」「新調するにしても、動きやすさ重視の安い服で済ます」という人も多いとわかります。また「旅行に高い服を着ていく場合、汚れたりシワになったりしないよう気を使ってしまうので面倒」という人もいるようです。

 

<4位 飲食代>

  • 夜まで遊ぶことが多いので、晩御飯は大抵コンビニなどで済ませます。レジャーを優先します(28歳 女性)
  • 観光ガイドに載っているような店ではなく、本当に地元の人に愛されているリーズナブルなお店を探すのが好きだからです(46歳 男性)
  • 一人旅なら食費。好き嫌いが多く、食事にあまり興味がないので(53歳 女性)

食にあまり興味がないという人の回答に多く、食事よりも観光やアクティビティを重視していることが伺えました。一方で「お金をかけなくても、おいしいものは食べられる」という意見も。安くておいしいお店探しを旅行の楽しみとしている人もいるようです。それこそ、その土地以外でも食べれるものへの飲食代を節約する印象です。

 

<3位 お土産代>

  • お土産は旅行のテンションで買うことが多いので、帰ってきても食べなかったり使わなかったりするため(36歳 女性)
  • ネットで購入できるものもあるので、現地でお土産にはお金をかけない(46歳 男性)
  • あげる人もそんなにいないし、あまり喜ばれないから(51歳 女性)

他人にあげるお土産にお金をかけない人からは「あまり喜ばれないから」「あげる人がいないから」などの意見が寄せられました。また、同僚や友人とお土産を配りあわない約束し、お土産に関して気を使わないようにしている人も。また自分用のお土産にお金をかけない人からは「思い出は写真で十分」「買ってもあまり使わない」などの回答が寄せられています。「旅行だとつい買いすぎる」と自覚している人は、「買うとしてもひとつまで」など工夫しているようでした。

 

<2位 交通費>

  • 移動に快適さや時間の早さを求めるのは、お金がもったいないと感じてしまうから。交通費をかけない分、少し良い旅館に泊まりたいと思うから(18歳 女性)
  • 移動のためだけにお金を使うくらいなら、形や記憶に残るものに使いたいから(32歳 女性)
  • ゆっくりでもいいので、寄り道をしながら旅をしたいから(49歳 男性)

飛行機や新幹線を使うと、交通費も高くなります。そのため「交通費を節約して、宿泊費や観光に充てたい」と考えている人も多くなりました。旅行にたっぷり時間をかけられる人なら、ゆっくり移動するのも楽しみのひとつと感じられるのかもしれません。また、反対に現地での移動手段や経路を事前に調べておくことで、目的地以外への無駄な出費を抑える工夫をしている人もいるようです。

 

<1位 宿泊費>

  • ホテルはほぼ寝るだけなので、最低限の設備がある安いホテルを選びます(26歳 女性)
  • ホテル代にお金をかけすぎてしまうと、お土産代や現地での体験料などに回せる予算が減ってしまうから(35歳 女性)
  • 基本的には「ただ泊まるだけ」という考えですので、あまりお金をかけません(45歳 男性)

ホテル代は旅行費用の中でも大きなウエイトを占めます。そのため観光やアクティビティにお金をかけたい人は、「ホテル代を安く抑えよう」と考えるようです。「リゾートなら別」「日本なら安いホテルでもいい」という声もあり、旅行先によって宿泊費への費用のかけ方を変えている人も多いこととがわかります。なお、早めに予約する、お得なプランがあるサイトを探すなどでオトクに予約すると、ホテルのランクを落とさずに旅行を楽しめるのでおすすめです。

 

■せっかくなら、妥協しすぎない充実した旅行を!!

コロナウイルスも5類へと引き下げられ、以前ほどの旅行支援は減りましたが、まだまだ夏から秋にかけて行っている地域もあります。行き先や人数によってはかかる費用を多く、一瞬ためらってしまう面もありますが、ちょっとした工夫をしながら充実した夏の思い出をつくってみてはいかがでしょうか。(岡美咲)

情報提供元/株式会社ビズヒッツ 写真/(c)Shutterstock.com