昨日、3/15。世間では確定申告の期限の日でした。
去年医療費をたくさん支払ったり、ふるさと納税をしたり、年末調整の時に保険料を出し忘れていたり…そんな時は確定申告をしなくちゃ!というのは知っていたけど、税務署は混んでるっていうし、時間もないし、期限も短いし…と申告すること自体をあきらめていたみなさんに朗報です。
医療費控除や保険料控除などの「払いすぎた税金を取り戻す」ための申告は、まだまだできちゃうんです!!
今回はそんな「払いすぎた税金を取り戻す」ための申告=還付申告についてご説明介していきます。
※会社員やアルバイトの方を前提としています。
◆払いすぎた税金を取り戻す申告(還付申告)は、どういう人ができる?
・年間10万円以上の医療費を支払った人(総所得が200万円未満の人は医療費が総所得金額の5%を超えればOK)
・ふるさと納税をした人
・年末調整を受けていない人
・生命保険料や社会保険料の支払いがあった人(年末調整で出し忘れたものがあった人)
・103万以下の収入でアルバイトで所得税が天引きされている人
などなどに該当する方が、還付の申告をすることができます。
※アルバイトでお給料から所得税が引かれている方は要チェック!!
源泉徴収票に記載の支払金額が103万円以下(勤労学生は130万)で、バイト代から所得税をひかれているという方は、確定申告をすれば天引きされた税金が全部返ってきます。
2万円引かれていたら、2万円全部です。めんどくさいと思いがちですが、確定申告するだけでお金が返ってくるので、やらないと損でしかありません!
◆還付申告ってどうやるの?
基本的には確定申告の流れと一緒。
・何もわからなくて自分で申告書を作るのがつらいという人は…
⇒必要書類を持って自分の住所の管轄の税務署へ行きましょう。職員がいろいろ教えてくれます。
・ちょっと知識もあるし、税務署へ行くのはめんどくさい!という人は…
⇒国税庁のHPで申告書を作成して郵送するのがいいでしょう。返信用封筒を付けるのを忘れずに!
確定申告の書類の作り方や提出の仕方はこちらの記事で詳しく書いているので、ぜひご覧下さい!
◆還付申告に必要な書類は?
・源泉徴収票←絶対!
・返ってくる税金を受け取る銀行の口座番号などがわかるもの
・印鑑
・医療費の領収書
・ふるさと納税の証明書
・生命保険・社会保険の領収書、控除証明書
基本的なものは以上となります。
その他に「これも控除になるかな~?」とわからないものがあれば、税務署へ行かれる方はそれも持って行って職員に聞いてみましょう。郵送するよ!という方は電話で聞いてみてくださいね。
◆最重要!!還付申告の期限は結局いつなの?!
実は、還付申告の期限はなんと5年間!!!3/15を過ぎてもOKなのです!!焦る必要はまーったくありません。
わざわざ混んでいる3/15までの期間に行く必要はないのです。
2016年分の申告は、2021年まで(2021/1/1〜2021/12/31)ならいつでも提出することができます。
また、5年さかのぼって2012年分の申告は今年の12/31まで提出することができるということにもなりますし、去年も医療費がたくさんあったけど申告できなかったんだよね~という方も今年に申告をしても何の問題もありません。
とはいえ、いつでもOKとなると逆に後でいっか~となりがちですが、時間を見つけてさくっと申告しちゃいましょうね!
この話をツイッターでご紹介したら、「去年の分捨てちゃったよ~」とか、「知らないで急いで税務署へ行ったら混んでた…」なんて声が届きました。
お金のことって本当に知らないと損をすることばかり…。これからも一緒に学んでたくさん得をしていきましょう♪
横川 楓
24歳で経営学修士(MBA)を取得し、その後ファイナンシャルプランナー(AFP)に。
マイナンバー管理アドバイザー、マネーマネジメント検定2級などの資格を取得し、現在は新宿にある税理士事務所に在籍中。
元地下アイドルという経歴をもち、最近のマイブームは変身できるカメラアプリとポケモンGOという26歳。・Blog http://ameblo.jp/kaede-yokokawa/
・Twitter(@yokokawakaede)https://twitter.com/yokokawakaede
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