続きましては仕事へのやる気について。
Ｑ．私は何においても、自分を追い込んで頑張ることができません。友達づきあいも頑張れない、恋愛も頑張れない、趣味も頑張れない…。とにかく、何か辛いことがあると、すぐ身近な人や物に甘えて、背中向けて逃げます。 松尾さんはどこかで頑張るのが苦手、と言っていたような気がしますが、とかいいつつ、フラッパーも乗り切り、映画も撮り、舞台も作り、小説も書けてていらっしゃるわけです。私には、そのような努力が、できません。人として最低限の努力（松尾さんはかなり努力されてると思いますが）ができないのです。どうすればいいでしょうか？マンネリ化した私の人生を、私は救いたいです。（20代、男性、学生）
Ａ．私も20代は、劇団を作るまでは超怠惰でしたよ。もともと漫画家を目指していたのですが、ストーリーを最後まで完結させる前に飽きてやめてしまうんです。それを数年もやっていて、結局あきらめました。それからは仕事もバイトも長続きせず、もう演劇をやって何とかならなかったらホームレスになって適当なときに死のうと思っていました。 実家に財力もなかったので、ほんとの話です。ようするに怠惰な人間は、「これがダメなら野垂れ死に」ってところがすべてのスタート地点なのです。ちなみに、このメルマガを編集している北井くんも、編集者になる前はホームレスをやっていました。ギリギリに追い込まれないと実力を出せないタイプの人間もいるということです。３、４日、試しにホームレスしてみたらどうですか？ 身の安全は保証できませんが。
今の仕事にマンネリを感じている方、「もっとこうしたいのに」と思っている方……。中途半端にやるくらいなら、いっそ「やらない」という選択肢を極めることにも、人生のヒントはあるのかもしれません。
次回は、松尾さんのちょっと意外な「ストレス解消法」について教えてもらいました。乞うご期待！ （五十嵐ミワ）
★この連載は全6回を予定しています。6回目には、ウーマンインサイト読者の方のお悩みに、松尾さんが実際に答えてくれます！ あなたの悩みを、以下の応募フォームより、どしどし送ってくださいませ。
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応募の締切：2015年4月6日（月）23時59分まで
※タイトルを必ず「松尾スズキの人生相談室」にしてください。
※メッセージの本文に職業・年齢・性別を必ず明記してください。
※選ばれた質問は、4月中に掲載させていただく予定です。
※いただいた個人情報は、万が一のご連絡以外では使用しません。
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