気分屋な上司、つらすぎる。会社を辞めたくなる嫌いな上司の限界エピソード

社会に出て働いていると、ほぼ必ず関わることになる上司。仕事内容の相談や会社での動き方など頼りすることも多いと思います。親身になって話を聞いてくれる上司もいれば、なかには「あの上司がいるから会社を辞めたい!」と思ってしまうくらい、イヤ~な上司もいるようです。

そこで、株式会社シナプルリンクが20代~50代の男女202人を対象に行った「嫌いな上司・理想的な上司」に関するアンケート結果を紹介します!

 

6割以上は「嫌いな上司がいる」

「職場に嫌いな上司がいる」と回答したのは61.4%。半数以上の人が嫌いな上司がいる職場で働いていることが分かります。

また、63.9%の人が「上司が理由で会社を辞めたい」と思った経験があるという結果もアンケートからもでました。仕事をする中でも一旦上司を通して話を進めるなど、関わる機会も多いからこそ、上司との関係性や関わり方がかなりストレスになると言えそうです。

 

態度や行動を変えないで!上司の嫌なところ

実際、上司のどのようなところが嫌なのか、アンケート(複数回答)の集計結果をみてみましょう。すると、同率1位で「相手によって態度を変える」「気分屋(言動に一貫性がない)」、2位が「高圧的」、3位に「他人の意見を聞かない」と続いています。一方的に押しつけてくる態度もですが、曖昧な対応やコロコロ変わる意見など、上司としての信頼できない行動が嫌なところに繋がっているようでした。

 

ありがたさ反面、面倒さ反面。27.4%が「業務内容の確認や指導」が面倒

上司との関わりで面倒だと感じることとして最も多かったのが「業務内の確認や指導」でした。仕事をする上では欠かせない関わりであるからこそ、面倒だと感じる声が多いのかもしれません。実際、「上司の嫌なところ」として挙げられていた、「相手によって態度を変える」や「高圧的」などの対応を受けやすい場面であることも面倒臭さの理由としてあるようです。

また、業務に関することだと割り切って話せる面もありますが、プライベートな話題だとそうはいきづらいもの。「ここまでなら話してもまだ大丈夫かな」と、考えながら話すのも正直面倒ですよね。他に挙がっている「飲み会など付き合い」や「ランチ・休憩時間」というのも、落ち着けるプライベートな時間が減るということから面倒さを感じる人が多いのかもしれません。

 

勘弁して……嫌な上司エピソード

また今回は、嫌な上司に関するエピソードも多く寄せられました。「うわっ、私も同じこと言われた……」「それは面倒くさい!」そう共感するエピソードもあるのではないでしょうか。では、見てみましょう!

 

【感じが悪い・機嫌が悪い】

  • 機嫌が悪く人の話を聞いてくれない。
  • 私が作業している様子を通りすがりに見ていて、何か自分が気に入らないと思ったら、わざと近くで聞こえるように嫌みを言っては、事細かく指摘してくるところです。
  • 「そのぐらい察して」と言われることです。
  • 朝から電話で30分超の小言を言われることが多く、気持ちが滅入る。
  • 本人に聞こえるように独り言っぽく嫌味を言ったり、挨拶を無視する。
  • 休みの日も関係なく、自分の機嫌が悪いときは電話で怒鳴りつけてくる。
  • 思い通りにならないと、すぐに癇癪を起こす。
  • まだ教えてもらっていない業務内容について聞いたら、「その担当はあなたですよね?」と何も教えてくれず、「やり取りはなるべく1回で終わるようにしてください」と言われた。
  • 部外者には態度がいいが、会社内では不機嫌。
  • ちょっとしたミスでも怒鳴ってネチネチと長い説教をされるのでとても嫌になります。
  • 間違ってしまった時に言葉使いがきつい。
  • たまたま体調を崩した時、「お前はいつも大事な時に」とか「やる気がない」とか、嫌味を言われ、その後も部長クラスに尾鰭をつけて、過大な報告をしていた。

ネチネチとした態度や突き放すような態度、なかには自分の機嫌が悪いことを当たってくる上司まで……。上司以前に人としても「嫌だな」と感じるエピソードが多いですね。特に仕事関係の指導に関しては、必要なコミュニケーションなので感情に振り回されないでほしいところではあります。

 

【時によって態度や発言が変わる】

  • 時には優しく接してくれる場合もあれば、上司の気分によってはできる人と永遠に比べて自分自身をダメな奴だと罵ってきます。
  • 回答締め切りが近い案件の進捗状況を確認したところ「忘れてた」「なんのこと?」と全く役割を果たさないのに、対外的には役職をかざして偉そうにしている
  • 本当に自分の利益しか考えていないので、私が優秀と分かったらおだてまくって、他部署に行くとわかったら手のひらを返して嫌がらせをしてきたところ。
  • 同僚が呼ばれる場合は名字+さんづけですが、私に対しては「お前」や「おい」で済まされます。
  • 私と他の人との態度があからさまに違う。特に若い女性に甘い。
  • 仕事先の相手が女性だというだけで、細かくて面倒だと決めつける。
  • 機嫌によって評価が左右されていた。機嫌が悪い時は挨拶も無視、機嫌が良い時はランチを奢ってくれるなど、その日の上司の機嫌によって職場の雰囲気が左右されるため、やりづらかった。

上司も人間なので、人の合う合わないはあるかとは思いますが、あからさまな差別は辞めてほしいものです。また、態度の違いが気分によって違うものだと、上司の機嫌によって周囲の雰囲気にも影響が及ぶのでより苦手意識を持ってしまいますよね。

 

【細かすぎる・修正指示が曖昧】

  • お願いされてやっても、ここはこうしたほうがいいなどすぐに揚げ足をとってくる。
  • 粗探しして、ミスを発見したら怒鳴りつけてくる。
  • 話(指導内容)がとにかく面倒くさい。ねちっこく、愚痴ばかり。端的にポイントを話してほしいのですが、回りくどいです。仕事をすべて任せてほしいのですが、チョッカイを出してくるのも嫌いです。
  • レビューを依頼して指摘通りに修正したにもかかわらず、違うことで修正依頼。また直して修正したら、最初の指摘に戻る。レビューが終わらない地獄があった。
  • 確認があまりにも過度な上司がおります。外出する際にも細かくどこに行くかということを聞かれます。誰に対しても同じく細かく聞かれるため、嫌われています。
  • 細かいところを非常に気にするが、全体の方針に関して内容を確認しても曖昧な返事しかでてこない。

丁寧に細かいところまで確認してくれるのであれば尊敬になりますが、多くの場合「え、そんなところ?!」と感じるようなところを突いてくる粗探しに近い細かさ。その割に指示は曖昧だったりと、ちぐはぐさを感じる声が多く寄せられています。なかには、プライベートにまで細かーく口出ししてくる上司もいるようで……それはもうやめてください!!!

 

【仕事ができない】

  • 仕事ができない人なのに上司の自慢話や子供の話をだらだらと話してくるのが苦痛です。
  • スタッフのシフトのダブルブッキング常習犯。お客様への訪問の時間を忘れること多数。その分を我々がカバーしているのが意味がわからない。
  • とにかくゴマすりだけで偉くなれた人なので、仕事の話や質問をしても、意味不明な回答や物理的に無理な要求ばかりでまったく話にならない毎日です。
  • 仕事内容の指示や重要な連絡をするタイミングがとにかく遅い。部署全体の仕事ペースがそれだけで落ちてしまうので、もう少し早めに連絡を入れてほしいことを伝えても直してくれず、「忙しいからどうしても遅れる」「忘れっぽいから仕方ない」と開き直るので、報連相をするのが億劫に感じている。

特に上司だからということもあり、仕事を把握できていない姿を見ると幻滅。その上、無理難題を押し付けてきたり、自分のことは棚に上げて開き直られると溜息が出てしまいます。「なんでもできる上司」まででなくとも、これまでやってきている仕事をしっかりと理解したうえで、責任を持って働いている上司でないといろいろ言われても説得力に欠けたように感じてしまいます。

 

【仕事を押し付ける】

  • 部下に残業を要求しておいて自分だけ先に帰ることがある。
  • 面倒で誰もしたくないようなことをすぐ押し付けてくる。
  • 自分が忙しいからといって部下に仕事を振ってくる。
  • こちらも忙しい時期に、自分の仕事を押し付けてきた。まだ終わらないのか?と聞かれて、自分の仕事を優先してやっていたら、怒鳴られた。意味が分からない。そういうことが何度かあった……。
  • 仕事を全て押し付けてきて、楽しようとするところに腹が立ちました。

いくら指示が丁寧だとしても、自分が楽をするための指示はこちらとしても嫌だと感じるし、忙しい時期だと特に余裕もなくなるので迷惑。「上司=なんでも指示できる」というスタンスで来られることへの意見もありました。

 

【理不尽な対応】

  • 自分より仕事ができる人を不本意な異動で退職に追い込む。
  • 上司の伝達ミスで誤った金額で請求書を発行してしまい、私のせいにされたことがありました。
  • 任された仕事をこなしたのに、上司の好きなようにやり直されたことがある。
  • 報告をしても「聞いてない」と自分の意見を曲げなかったこと。
  • 資格を取ったことを報告したら、会社の指示でないので認めないと言われた。

それ相応の理由があるのならば別ですが、都合が悪いことなどを拒否するような理不尽さは納得できません。しかし、上司である手前、あまり強く言い返せないのがつらいところですよね。

 

【悪口が多い】

  • 平気で人の悪口とかを言うタイプで聞いてて気分が悪い。また上席の方にはすぐに良い格好をして人によって態度がガラッと変わるので最悪です。
  • 周りに対しての愚痴や悪口ばかり言っているので、自分も同じように他人にそういうことを言っているのだなと思い、心が病んだことがあります。
  • 本人としてはみんなの意見を聞く上司のつもりで、「これってどう思う?」と人の失敗をスピーカーしている。
  • 会議でいない人の悪口を言ったり、外出してる人にどこいってんだか…みたいに見下す発言をする。

言われると傷つき、言われなくても聞いた人を嫌な気持ちにさせる悪口。裏で悪口を行ったり、人の失敗や気にしていることなどを話している姿を見ると信用できなくなってしまいます。

 

【責任をとらない・部下のせいにする】

  • なんでもすぐ報告しなさいというわりには、何か問題が起こったとき、私は知りませんでしたと言って上司に報告し、私のせいにされる。
  • 部下が失敗しても知らんぷり。
  • 会社の方針で手配先を変更した製品があり、客先への変更報告はしないこととなったが、その後客先に多大な迷惑をかけてしまった。その責任を全て私に押し付けられたこと。
  • 基本的に自分は悪くないというスタンスで何でも部下の責任にしてきて、嫌気がさした。
  • 自分が失敗したときには私に擦り付けてきて、成功したときにはかっさらっていく。

コロコロと態度が変わることによって特に困るのが、仕事にまで影響するとき。百歩譲ってその対応を受けるのが自分だけの場合は我慢ということもできますが、取引先や他の部署の人にまで関わる仕事だと、利益だけでなく信用問題にも発展します。「問題の対処にも限界があるので、勘弁してほしい」というのが本音ではないでしょうか。

 

転職経験者は71.3%。そのうち7割近くは「嫌な上司」がきっかけ

また、今回のアンケートの対象者に転勤経験があるか聞いたところ、なんと7割を超える人が「転勤をしたことがある」と答える結果になりました。

加えて、「嫌な上司がいることが転勤の動機になった」と回答した人は69.4%。このことからも、嫌な上司の存在は転職の主な理由としても大きいことがわかります。「上司が理由で会社を辞めてもいいのかな」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、辞める動機として十分。ストレスによって体調を崩したりと、回復までに時間をかけなければならないまでになることもあるので、抱え込みすぎずに思い切って環境を変えるのもありです。

 

〇〇な人の下で働きたい!理想の上司像

最期に「理想の上司像」について聞いたところ、上位に「親しみやすい」「頼もしい」「指導力がある」などの回答が寄せられました。仕事上、接する機会が多いこともあり、関わりやすさという面での意見もありましたが、やはり仕事を通じて尊敬できる部分を感じる上司に憧れる人が多いようでした。「ついていきたい!」そう思ってもらえるような上司になりたいものですね。

 

転職も1つの選択

嫌な上司エピソードや転職の理由として「嫌な上司がいる」ということが挙がっていたことから、よくも悪くもの上司の存在が働くうえで大きいことがわかります。だからこそ、「上司が嫌だ」ということで転職するというのも選択肢としてあります。なによりも、自分のことを大切にして上司との関わり方や環境を考えてみましょう。(岡美咲)

 

情報提供元/株式会社シナプルリンク 写真/(c)Shutterstock.com