苦手な上司がいる人、約6割。嫌われる上司あるあるTOP10

気が合う人とだけ接しているわけにいかないのが職場。主にZ世代・ミレニアル世代・ロスジェネ世代・バブル世代と様々な世代に分類される現代。そして、さまざまな世代間ギャップが存在しますが、職場での上司部下の関係にはどのような影響が出ているのでしょうか。

キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研』を運営する株式会社ライボは、20〜50代467人の社会人男女を対象に「2022年 職場の上司に関する調査」を行いました。そこで挙げられた、苦手な上司についてやその理由と対処法の有無や、自分が上司になった時に真似したくない言動。上司に期待していることやそのギャップと理想の上司像などを紹介します。

 

「苦手な上司がいる」そう答えたのは約6割。

苦手な上司がいるのかどうかについては、全体の60.4%が「苦手な上司がいる」と回答。「いない」と答えたのが39.6%という結果になりました。また、苦手な上司の性別の性別が「同性」と答えたのが32.3%、「異性」が17.7%、「どちらも苦手」が15.2%という回答結果になりました。さらに、苦手だと感じる上司の年齢について聞いたところ、「年上」と答えたのが32.2%、「年下」が23%、「どちらも苦手」が13.2%という結果になりました。全体的に見て、「同性で年上」の上司に対する苦手意識を持つ人が多いと言えます。

 

苦手な理由と対処法

では、どんな上司に苦手意識を持つのでしょうか。聞いてみたところ、約半数が答え、ダントツで多かったのが「高圧的で偉そう」というもの。

次に「責任転嫁してくる」24.1%、「明らかに能力がない」23.4%という3つが上位に挙げられました。その他に挙げられた苦手な理由を見ても、相手が上司という立場を使った態度や、それ故に言い返すことができない状況から上司が苦手だと感じる人が多いようです。また、苦手な上司への対処法が「ある」と回答した人は59.2%、「ない」と答えたのが40.8%になっているため、約4割の人は上司の対応に悩んでいる面もあります。

「真似したくない!」多くが思う上司の行動

それでは、自分が上司になった時を考えた場合、何を真似したくないと感じるのでしょうか。

すると、「説明や支持がわかりづらい」という回答が全体の50%、次に「ハラスメントがひどい」と「指示がコロコロ変化する」と答えたのが42.2%となりました。特に新入社員のうちは慣れない仕事で、上司に尋ねる機会も多いはず。そのため、仕事をしていくなかでのコミュニケーションの場面で見られる言動を真似したくないという声が多く挙がっているようです。

 

上司への期待と憧れ

上司に期待していることがあるかどうか聞くと…全体の51.4%が「期待したことがある」と回答。とはいえ「ない」人もかなり多く、そもそも必要以上に期待していない…というのが現実。

とはいえ、「憧れの上司像」としては、全体の59.9%が「周りがよく見えていている」ことを挙げ、次いで「決断力がある」48.2%、「リーダーシップがある」47.9%の3つが上位に挙げられる結果になりました。やはり、ただ上から指示するだけでなく、さまざまな立場の視点から物事を見て判断してくれる上司だと「この人についていきたい!」と思いますよね。上司と部下という関係性ではあるものの、部下に対しても尊重する姿勢を忘れない上司像に憧れます。

人のふり見てわがふり直す

社会人として仕事をする上で避けては通れない上司の存在。約6割の人が「嫌な上司がいる」と回答しましたが、決してそんな嫌な先輩ばかりではないはず……。世代間での価値観に差も出ているため、上司に対してあまり期待しすぎないというのも大事かもしれないですね。そして、何より自分が「嫌な上司」になってしまわないようにしましょう。(岡美咲)