わかる、いるいるー!「尊敬できる上司」「微妙な上司」の特徴TOP10

一緒に働く上司の存在は本当に大きいもの。せっかくなら尊敬できる人のところで働きたいし、いつか後輩や部下ができたからには、せっかくなら「尊敬されたい」「いい関係性を築きたい」。でも、具体的に「尊敬できる上司」「そうじゃない上司」はどんな人なのかと言われると、人によって少しばらつきがあるはず。

そこで、株式会社ライズ・スクウェアが全国の働く男女500人に行った「尊敬できる上司の特徴」についてのアンケート結果を紹介します。

 

50.6%が「尊敬できる上司がいない」

「職場に尊敬できる上司がいるか」聞いたところ、「いない」が50.6%で、半数をやや上回る結果に。半分以上の人が、尊敬できる上司がいない職場で働いていることになります。

「頼りになる上司がいない」「お手本にしたいロールモデルがいない」という職場だと、働きにくく、仕事や出世へのモチベーションが維持できない可能性も……。一方で尊敬できる上司がいると、「上司みたいになりたい」「認められたい」という気持ちから仕事を頑張れそうです。また叱られたとしても、尊敬できる上司からの指摘の方が素直に受け止め、反省できるはず。

人材不足や離職の要因としても、尊敬できる上司の有無が挙げられているため、働くうえで「職場に尊敬できる上司がいる」ということは、結構重要だったりします。

 

求められるのは「敬意×信頼」できる上司

【尊敬できる上司の特徴】

<7位 決断力・判断力がある>

  • しっかりと考えたうえで判断が早い(32歳 女性)
  • 迷っているときに方針を示してくれる(38歳 男性)
  • 合理的に判断できる(45歳 女性)

ただ早く決めるだけではなく、合理性のある判断であることがポイント。実際、自分が迷っている時やトラブルの時に、上司の的確な判断・指示で職場に秩序が戻ったという経験をした人もいるのではないでしょうか。

加えて、中間管理職だと「経営層からの指示」と「現場の状況」を照らし合わせて、落としどころを判断する能力も必要になりそうです。

<6位 一貫性があり公平>

  • フェアな人。具体的には「気分や機嫌によって態度にムラがない」「人によって態度を変えない」など(26歳 女性)
  • 相手が誰であっても考えや態度が変わらず丁寧(32歳 女性)

上司に限らず、裏表がなく行動に一貫性がある人は信頼・尊敬できますよね。平等に見てくれていると思うと、仕事上での意見や提案も出しやすくなるので、仕事へのモチベ―ションも高まります。また、上司という立場だと、部下を平等に評価しなければならないため特に大切です。

<5位 教育力・指導力がある>

  • ほめるところはほめて、叱るときはしっかり叱ってくれる点です(25歳 男性)
  • 部下をやる気にさせるのが上手い。「もっとできる」と励まし、できたときはそっと褒めてくれる。その上司に褒められると嬉しいと感じる(34歳 女性)

業務内容に関する指導の仕方よりも、いかにして部下の気持ちを仕事に結びつけるかという取り組みに関する指導力が見られている印象。「褒め方」や「叱り方」を個人に合わせて使い分けることを思うと、部下の「努力」「長所」「仕事の結果」を見つけられることが指導力に繋がっているようです。

<4位 話を聞いてくれる>

  • 相談をもちかけたら、手を止めてすぐに聞いてくれるところ(26歳 女性)
  • 時間を割いて若手の不満などを聞いてくれる(32歳 女性)
  • 現場の意見を大切にする(43歳 男性)

単純に話を聞いて共感してほしいというよりも、先を行く先輩として「解決策を教えて欲しい」ということが多のではないでしょうか。親身に話を聞いてくれる上司は、部下にとって頼りになる存在。話を聞いた上でどんな行動ができるかが重要になります。

<3位 責任感があり部下を守れる>

  • 新人のミスを責めることなく、裏でカバーしてくれるところ(27歳 女性)
  • 理不尽な事柄から部下をかばってくれる(34歳 男性)
  • 自身の仕事に責任を持つところ(50歳 男性)

ミスしたときには反省が必要ですし、上司に甘えるような姿勢は問題ですが、「失敗してもカバーするから、思い切りやってみなさい」と言ってもらえると心強いですよね。難しいですが、上司として「部下に任せて責任をとらせる部分」と「上司がカバーする部分」の使い分けが必要です。

<2位 仕事ができる>

  • さまざまな資格を持っており、経験や知識が豊富(25歳 女性)
  • 英語やITツールの使いこなしなど、ビジネススキルに長けている(28歳 男性)
  • 問題解決能力と顧客獲得能力がすごい(45歳 女性)

いくら人柄がよくても「仕事ができない」と思われると、上司として尊敬されにくくなります。確かに、それによって仕事に関するアドバイスの説得力も変わってきます。職場・職位に求められるスキルや能力を身につけておくことは、尊敬される上司の条件といえるでしょう。

<1位 部下を気にかけている>

  • 女性特有の体調不良を理解して「あまり無理をしないように」と声をかけてくれます(28歳 女性)
  • 部下のことをしっかり気にかけて、困っていればタイミングよく声をかけられる(34歳 男性)
  • 日頃自分の仕事に没頭しているにも関わらず、部下の人間関係や仕事上の悩みなどをきちんと把握されている点(56歳 女性)

仕事の進捗状況はもちろんのこと、「体調面」「育児・介護など家庭の事情」にも気を配ってくれる上司だと安心して仕事に取り組めますよね。自分自身がいっぱいいっぱいになっていることに対する配慮だからこそ、気づいてくれることに嬉しさや尊敬を感じるのかもしれませんね。

 

職場に尊敬できる上司がいると回答した265人に「尊敬できる上司の特徴」を聞いたところ、1位は「部下を気にかけている」。その後、2位「仕事ができる」、3位「責任感があり部下を守れる」、4位「話を聞いてくれる」と続く結果になりました。

具体的に見ると、人格・人間性やコミュニケーション能力が高い上司を尊敬している人が多いことがわかります。また「仕事できるのはもちろんだが」と前置きする回答も目立ちました。仕事面でのスキル・能力が高いことにプラスして、人格面でも「すごいな」と思える部分があると「尊敬」につながるようです。

 

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【尊敬できない上司の特徴】

 

<7位 口だけで行動しない>

  • 行動が伴っていない口だけの人(28歳 女性)
  • 口では良いことを言うが、行動が伴っていない(44歳 女性)
  • 口だけでしんどい仕事はしない(52歳 男性)

「口ではかっこいいことを言うが、行動が伴っていない」「言ってることとやってることが全然違う」と感じると、部下はガッカリ。上司として引っ張っていくプレッシャーもあるかもしれませんが、変に見栄を張りすぎず、部下と一緒に取り組むという姿勢も大事です。

 

<6位 話を聞いてくれない>

  • 自分が正しいと思っていて、部下や他人の話を聞かない(28歳 男性)
  • 部下の意見を聞いてくれません。働き方改革のために意見を出すことがあるものの、ほとんど取り入れてもらえません(32歳 女性)
  • 意見を聞かない。部下の意見を否定する(53歳 男性)

「相手の話を聞き、理解しようと努める」のはコミュニケーションの基本ですが、できていない上司も多い様子。なかには、「求められたから意見したのに、吟味せずに否定される」という、かなりストレスが溜まる経験をしている人もいました。

<5位 一貫性がなく不公平>

  • 特定の人をえこひいきする。また発言に一貫性がない(30歳 女性)
  • 言っていることがコロコロ変わり、信用できない。人によって態度を変える(37歳 男性)
  • 評価の仕方にバラツキがあり、信用できない(52歳 男性)

「言動がコロコロ変わる」「評価が不公平」だと不信感をもってしまう部下も多いです。人間合う合わないがあるかもしれませんが、仕事の指示などで一貫性がないと、周囲の人にお迷惑がかかる可能性もあるので、そこは割り切って欲しいところですよね。

<4位 不真面目・不誠実>

  • おしゃべりしてばかりで真面目に仕事しない(24歳 女性)
  • 仕事を部下に任せて、自分は何もしない(34歳 男性)
  • 「パソコンができない」という理由で事務仕事を他の人にやらせる。「オレは年だから」と言ってまったく働かない(41歳 女性)

意外と部下は見ている上司の仕事への取組み方。それこそ7位の「口だけで行動しない」、5位の「一貫性がなく、不公平」にも通じる特徴になります。「上司の尻拭い」や「上司から押し付けられた仕事」に対しては、誰しも積極的になれないと同時に、上司である限り続くと思うと精神的にも体力的にも厳しいものがありますね。

<3位 無責任で部下を守らない>

  • 何かあったときに部下を守ってくれない(31歳 男性)
  • 人にあれこれと指示するくせに、自分では責任をとらない(48歳 女性)
  • 問題が発生したときに、すぐに部下の責任にするところです(50歳 女性)

チームや部署のリーダーになると、部下のミスを代わりに謝ったり、フォローにまわる場面もでてくるはず。しかし、責任感がない上司だと、知らんぷりしてしまう人もいるようです。フォローされるよりも、フォローしなければならないような無責任な上司に悩んでいる人が多いこともわかりました。

<2位 自分本位で思いやりがない>

  • 自分の作業効率ばかり気にして、部下が困っていても知らないふりをする(34歳 女性)
  • 同僚や部下に無関心(40歳 女性)
  • 自分を中心に物事をとらえ、周りに対する配慮が足りない(49歳 男性)

自分の事ばかりではなく、部下のことも考えなくてはならないのが上司。仕事の進捗や体調など気配りする必要があるものの、つい自分中心になっている人も多いようです。自分だけで成り立つ仕事ばかりではないと思うので、忙しいながらも、配慮の気持ちを持つことが大切です。

<1位 感情的な行動が目立つ>

  • 思い通りの結果にならず虫の居所が悪いと、すぐにイライラしたり怒鳴ったりする上司。部下が萎縮して効率は下がる一方です(23歳 女性)
  • 部下を叱るときに感情的になる人。ミスの原因を叱るならともかく、人格などを否定する人は尊敬できません(31歳 男性)
  • 感情論で話し、喜怒哀楽が激しい(42歳 女性)

自分に対してではないとわかっていても、上司の期限が悪いと会社の雰囲気も悪く仕事がしにくくなるもの。叱られるのではないかと思うと、聞きたいことも聞きづらく、意見もなかなか言い出しにくくなってしまいます。特に感情的になりすぎて根拠のない否定をすることがないように注意しましょう。

 

仕事している全国の男女500名に「尊敬できない上司の特徴」を聞いたところ、1位は「感情的な行動が目立つ」でした。そして、2位「自分本位で思いやりがない」、3位「無責任で部下を守らない」、4位「不真面目・不誠実」と続きます。

具体的に見ると、性格・人格に関する回答が上位にランクインしており、いくら仕事ができても人間性が尊敬できなければ「尊敬できる上司」とはいえないとわかります。

人の振りみてわが振り直す

今回紹介したのは「尊敬できる上司」に関してでしたが、社会人の方に限らず学生にも参考になるのではないでしょうか。また、自分に上司がいるうちには「あんな上司にならない」と思うかもしれませんが、部下ができた時に実は同じことをしてしまっていたということもあるかもしれません。今一度、振り返ってみて、尊敬される上司・先輩を目指しましょう。(岡美咲)

情報提供元/株式会社ライズ・スクウェア