Beauty Voyage Vol.15:秋風が吹く頃に
プライベートでもメイクとファッションを楽しむ俳優・板垣李光人さんが、お題に沿ったコスメとメイクを探しに出かけるこの連載。前回に引き続き、尾形光琳の絵画からイメージを膨らませ、意志の強さを感じさせるNEWなメイクに挑戦しました。
今回のテーマは…『初嵐』
「立秋が終わった8月中旬。“初嵐”が吹き日本は秋を迎えます。まだまだ暑い時季ですが、夏のピークを越えたこの時季を“秋の入り口”と考えるのは風流ですね」(板垣さん)
「今回のメイクは、そんな季語から連想した有名な絵画『風神雷神図屏風』の風神をイメージしています」(板垣さん)
「風の神のような強さをまとうために使ったのは、グリーンのカラーアイテム。目の上は風のようにのびのびとしたラインを描き、軽やかさを演出するためにパウダーでぼかしを入れました。逆に目の下はくっきり発色するメタリックライナーを使い、隈取りのようにしっかり線を引いて印象を引き締め。これにより、ワイルドな雰囲気が出せた気がします。そういえば、下まぶたにアイラインを引くと小顔効果があると聞いたことがあります。やってみると確かに顔の下半分がすっきり見える気が…。黒や茶色のラインだときつく見えますが、キラキラ感のあるカラーラインなら抜け感も洒落感もあり、テンション高めな夏メイクにも合いそうです。普段、強風を天敵としている(髪が乱れ、帽子が飛んでいってしまうので…)僕ですが、神様になりきって撮影するのは楽しかったです。はためく白布が本物の雲のように見えるのもお気に入り」(板垣さん)
メインアイテム
a. マスカラ
ルビーパールがアクセントになったフォレストグリーンのマスカラ。
b. リップ
アイカラーにも使える深緑のマットリップ。
C. アイシャドウ
絶妙な色合いがそろうアイシャドウパレット。
d. アイライナー
なめらかな描き心地で人気のアイライナー。ウォータープルーフ処方で皮脂やヨレにも強い!
1. BBスティック
2. パウダー
3. シェーディング
4. ネイルカラー
5. ネイルカラー
How to make-up
スキンケアしたら1のBBスティックを顔全体に塗り、スポンジでムラなく整え、2のパウダーを重ねてマットな肌に仕上げる。このとき、リップまでしっかり塗りつぶしてカラーレスにするのがポイント。眉は足りない部分だけグレー系のアイブロウペンシルで軽く描き足し、眉頭~中央までaのカラーマスカラを塗って色づける。マスカラをつけるときは、毛を立ち上げるようにとかし上げるとワイルドなムードに。アイカラーにも使えるbのリップは細筆に少量取り、上まぶたの目頭と眉尻付近に塗り広げる。まぶたの中央はスキマを開け、流線形を描くようにランダムにラインを引くと◎。その上に、cのアイシャドウの右から2番目と左から2番目をチップに取って混ぜたものを重ね、メタリック感をプラスしながらエッジをぼかす。下まぶたはdのアイライナーでまつげの間を埋めるようにラインを引く。3のシェーディングを頬骨の下に軽くつけてシャープな顔に導いて。仕上げにネイルポリッシュの4を右手に、5を左手の爪に塗って完成。
リヒトの美々是好日-Everyday is a Beautful day-
雨の日も晴れの日も、常に“美しさ”と蜜月に生きる板垣李光人さんの最近のハマりものを紹介!
きまぐれなワガママを叶える便利な前髪ウィッグ
ファンの方の間で、板垣の前髪アリナシどちらがいい論争が繰り広げられていますが、個人的にはワンレンがいちばん落ち着きます。しかしファッションによって髪型を変えたいわがままな人間なため、前髪ウィッグを購入。撮影でよく使っていたのですが、長さも流れも自由自在でなんとも快適なライフを送っております。
ついにネットワークファンクションプラットフォームに参入!
最近ファッションブランドらも参入し始めた“NFT”に板垣も手を出しました。とりま“仏”をテーマに数点を出品中。絵はできるだけ仕事にしたくないものの、「どこかに出さねば勿体ないよな」という思いもあり、その気持ちを見事に消化できました。そちらはぜひ“NFT”でチェックくださいませ。代わりに、今月号のイラストを描く板垣の手をお届け。
目元に鮮緑吹き荒れて風神走る新秋の空
撮影/峠 雄三(人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/佐川理佳 スタイリスト/奥富思誉里 モデル・イラスト/板垣李光人 撮影協力/田中かほ里 構成/衛藤理絵 WEB構成/久保 葵