日本人のソウルフードといえば、白いごはん。どんなおかずにも合う食卓の万能選手ですが、たとえば、こんな論争を見かけたことはありませんか？
「お好み焼きと白ごはん、一緒に食べるのって、アリ？ ナシ？」
「クリームシチューと白ごはんって、アリ？ ナシ？」
このような「〇〇と白米を一緒に食べるのはアリ派orナシ派」の白熱した議論は、ネットでもたびたび話題となっています。
今回は、そんな白米と一緒に食べるのは「ナシ」と思うメニューランキングを、『ホットペッパーグルメ外食総研』が20代～60代の男女1,035人を対象に行った調査結果をもとにご紹介。全国のランキングに加え、地方別ではどのような差があるのかも一緒に見ていきましょう。
白米と一緒に食べるのは「ナシ」なメニューランキング【全国】
『ホットペッパーグルメ外食総研』がピックアップした20品目について、白米と一緒に食べるのは「ナシ」と回答が多かった順位はこちら。
まず、下位から見てみると…20位「餃子」（4.7％）、18位「酢豚」（6.9％）、15位「コロッケ」など比較的味の濃いもの×白米の組み合わせは支持が高め。16位「卵焼き」は、和定食やお弁当でもよく入っていることがあるので、白米と合うイメージがありますよね。13位「シュウマイ」も、横浜の名物「崎陽軒シウマイ弁当」があるくらいなので、約9割が「アリ」と答えるのも納得。むしろ、「餃子」や「卵焼き」「シュウマイ」を「ナシ」と答えた1割の人は、どんな食べ物と合わせて食べているのでしょう…？
そして、気になる上位を見てみると…1位は「そば」（68.5％）で、約7割が「ナシ」と回答！ 次いで2位は「お好み焼き」（58.9％）、3位は「うどん」（57.2％）、そして5位は「やきそば」（50.2％）でした。
このように上位は「炭水化物×炭水化物」が占める結果となりましたが、ここでさらに気になるのが、地域別の結果。たとえば、お好み焼きの本場・大阪を含む関西では、どれくらいの人がお好み焼き×白米を「ナシ」と答えるのでしょうか？
「お好み焼き」と「やきそば」、関西ではちょっと違う結果に
全国ランキングで過半数以上の人が白米との組み合わせは「ナシ」と回答した2位「お好み焼き」（58.9％）と5位「やきそば」（50.2％）ですが、地方別に分けてみると、「ナシ」の割合に差がでてくることがわかりました。
■お好み焼き×白米は「ナシ」【地方別割合】
まず、お好み焼き×白米の組み合わせを「ナシ」と答えた割合を地方別に見てみると、関西では全国平均を最も下回る約4割と少数派に。ほかの地方より2～3割も多くの人が「アリ」と回答したことになります。
関西でもとくに大阪では、お好み焼きにごはんと味噌汁が付いた「お好み焼き定食」が親しまれているほどなので、お好み焼きを「主食」ではなく「おかず」と捉え、白米と合わせている可能性大。
とはいえ、「関西ではお好み焼きと白米を食べるのが当たり前」と思っていた別地方からすると、関西でもお好み焼きに白米は「ナシ」が約4割もいるというのはちょっと驚きですね！
また、北海道・東北で「ナシ」が全国平均を最も上回る7割超えなのはなぜなのか⁈ 非常に気になるところ…
■やきそば×白米は「ナシ」【地方別割合】
続いて、やきそば×白米の組み合わせを「ナシ」と答えた割合を地方別に見てみると、こちらも関西では全国平均を最も下回る3割とかなりの少数派に。7割ほどの人が白米とやきそばを一緒に食べることへの抵抗がないようです。
お好み焼き定食ならぬ「やきそば定食」も大阪には存在していて、ソースやきそば+ごはん+味噌汁のセットが主流。やきそばをおかず感覚で食べているということが考えられるほか、神戸B級グルメとして「そばめし」という料理が親しまれているので、一般的にお米とやきそばが相性良しとされている傾向にありそう。
一方で、全国ランキング1位「そば」の地方別割合を見てみると…
■そば×白米は「ナシ」【地方別割合】
どの地方も6割越え！ お好み焼き・やきそばが白米に合うという意見が多めの関西でも、そばに関しては約6割が「合わない」と感じているようですね。そばはさっぱりとしていて味が薄めなので、白米と合わせてもアクセントにならないという理由が考えられます。
なお、特に割合が多かったのが7割を超えた関東。実際、関東住みの筆者からしても、そばと白米の組み合わせって全く馴染みがないし、想像できません。なので逆に「アリ」と答えた人が約2.5割もいるということにびっくり…！ みなさんのご家庭ではそばに白米を合わせる派ですか？
以上の結果を見ると、好みが分れる「炭水化物×炭水化物」は「ナシ」という人が比較的多いものの、「アリ」という人も一定数いることがわかりました。
自分では当たり前のように白ごはんと合わせている料理でも、他人からすると「えっ、それアリ⁈」と意外に思うものって結構あるものです。でも、好みは人それぞれなので価値観を押し付け合わずに…家族や友人との会話ネタとしてとりあげてみるのもおもしろそうですね♪
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