Q.あなたが「ドルオタやっててよかった!」と思う瞬間はなんですか?
【とにかくライブが最高です!】
「LIVEで生のパフォーマンスに感動するとき」
「ステージに立っているところを観ると毎回思う」
「みんながステージで楽しそうに歌って踊っているのを観たとき」
「やっぱりライブが楽しかったとき! 彼らの売りがライブだから、大好きな人たちが最高に輝いている瞬間に立ち会えるのは最高!」
「ライブが楽しい! 日常生活でこんなに楽しい空間・時間はなかなかない!」
「ライブで大好きな音楽に包まれて、大好きなメンバーたちが目の前にいて、それを共感しあえる仲間がいることを実感したとき」
最も多かったのが「ライブ」関連。全体の1/3以上が「ライブ」がらみの回答をしました。
最後の方が回答しているように、そこには自分が愛するものしか存在しないんです。大好きな音楽、大好きなメンバー、そして大好きな仲間たち……。数日前からドキドキした幸せははじまり、ライブが終わって数日まだ幸福の余韻がある……。あんなにきらきらした、幸せしかない空間はない、と、毎度思います。
【大好きな友だちが増えた!】
「日本中に友人ができた!」
「普通に生活していたら知り合わなかった多くの人と友だちになれた!」
「好きなアーティストを通じてたくさんの大好きな友だちができたこと。もしかしたら、アーティストよりも友だちに会うために遠征してるのかもしれない」
「大人になって、一生付き合っていきたいと思える大事な友だちができたこと」
「人生楽しいし、かけがえのない友だちと出会わせてくれた。彼らを好きじゃなかったら出会えなかった人たちばかりだから、本当に奇跡だと思う!」
「高校時代はいじめられていて友だちなんていなかったけど、ヲタ街道突っ走ってたらたくさんの人に出会えたし、いろんな地域に遊びに行けたので、旅行も好きになった!」
実は、「ドルオタやっててよかった瞬間」、ライブの次に多かったのがこの「友だち」がらみの回答なんです。
ヲタ友だちの存在は、本当に大きなもの。ライブに行くことを「参戦」と呼ぶことからわかるように、ライブは自分の気力や体力を使い果たす戦場でもあります。ヲタ友は、そんな現場をともに戦い抜く戦友。ツアー期間中にものすごい頻度で会うのはもちろん、平常時はネット上で推しへの愛や妄想を語り合い、つらいことがあれば分かち合う。
さまざまな苦楽を、すさまじいレベルの喜怒哀楽をともにする存在です。たくさんの旅を重ね、濃い想い出を作っていく……そこには、強い強い絆が生まれます。
【メンバーの成長】
「いつも2,000人規模の会場が主な本命のアーティストが、大きい会場で大きい声援を浴びているのを観たとき」
「パフォーマンスの成長を見届けて、それをグループの歴史的な視座から語るとき」
「歌を聴いて元気をもらったり握手して笑顔になれたり、進化をずっと感じられていること」
「好きなアイドルが夢を叶えた瞬間に立ち会えたとき(紅白出場決定など)! 自分の夢が叶ったぐらい感動する体験ができた♡」
「常にかっこいいとかわいいを更新し続ける自担を見られるとき」
好きな人がひとつひとつ夢を叶えていく姿を見守っていけること。自分がほんの少しでもその支えになっていること。その体験は、何ものにも替えがたいものです。それはもしかすると、自分の子どもの成長を見守る親のような気持ち、なのかもしれません。
【推しとのコミュニケーション】
「ファンサをもらえたとき!」
「“いつもありがとう”と言われた瞬間と、ツアーのあとに推しと“楽しかったね”って言い合えたとき」
「ライブで周りに他メンの推しが多いなかで、本命が自分を見つけて指をさしてくれたとき!」
「いつも思うけど、握手会で話しているとき、推しが笑ってくれたときの嬉しさはこのうえない」
大好きな人に想いを伝え、それが返ってくる。自分だけちょっとだけ特別扱いをしてもらう。そんなとき、「オタやっててよかった!」と思う方もいるようです。
【いつもです!】
「常にそう思う!」
「生きていて楽しい。そう思わせてくれるので、毎日ドルヲタでよかったと思っています」
「幸せを感じる瞬間が多くなった! 仕事や日々の生活の原動力となっている」
「あんなに素敵な人に出会えたこと。それにつきる!」
「いろんな面白いこと、楽しいことを知れる、見れる。友達が増えて、オタクということ関係なく仲良くなれる。人の成長を見守れる。とにかく音楽が好きなので、ライブが幸せです」
「本当に本当にたくさんの幸せをもらえることです。素敵なパフォーマンスを見せてくれること、接触で名前を呼んでくれること、数えきれないくらい思い出ができました。オタクサイコー!」
とても多かった「いつも!」という回答。
その人たちを好きでなければ、見ることも知ることもなかったものがたくさんある。「大好きなアイドル・アーティスト」というのは、決して言い過ぎではなく、生活を、人生を変えてしまう存在です。
「ライブにたくさん行きたいから上京したい!」と、上京を決める人もたくさんいます。そう、私もそのひとり。私の本命たちがいなければ、私は上京することもなく、もちろんこの仕事をすることも、この連載をすることもなかったでしょう。
そんな「ドルオタ白書」も今回で最終回です。
同じ「ドルオタ」といっても、アーティストごとにまったく違う世界があり、違う常識があり、その世界のなかでもさまざまな愛し方をするファンがいる。私が今回ご紹介したのは、広い広いドルオタワールドの一部のことかもしれませんが、それでも楽しんでいただけたのなら幸いです。
ご愛読ありがとうございました!(後藤香織)
業界衝撃!【ドルオタ白書】シリーズ
★1回目→ 【ドルオタ白書】連続握手会!同じCD何十枚!アイドルに人生を賭けるオタクたち…「ドルオタ」とは何か?
★2回目→ 【ドルオタ白書】始発でリリイベ!遠征日帰り!人はいかにしてアイドルのオタクの道へ落ちるのか?
★3回目→ 【ドルオタ白書】アイドルを追うために使う「お金」…年間オタ活予算の平均は「給料の○か月分!」
★4回目→ 【ドルオタ白書】平均約4万円分!ドルオタが同じCDを何十枚も購入してしまう理由とは?
★5回目→ 【ドルオタ白書】握手会、チェキ会…これにハマると貯金が消える!「接触イベント&認知」の世界
★6回目→ 【ドルオタ白書】なぜアイドルのオタクは同じライブに何回も行くのか?その答えは…アレが違うから!
★7回目→ 【ドルオタ白書】「恋人よりアイドルを優先したことがある」YESは○%…衝撃の「ドルオタあるある」!
★8回目→ 【ドルオタ白書】「恋人いたことない率」は衝撃の○%…アイドルオタクの恋愛リアル事情
★9回目→ 【ドルオタ白書】壮絶!オタ活しすぎて留年、退職、貯金ゼロ…アイドルオタクの心が折れるとき
★10回目→ 【ドルオタ白書】祝福?寝込む?吐く?アイドルの熱愛発覚…そのときオタクは!?
【あわせて読みたい】