「今、恋人がいる」10〜20代、20%。「恋人は必要じゃない」のリアル

Z世代の恋愛・結婚感って?

あなたにとって、恋愛の重要度はどれくらいですか? いちばん大切にしたい、仕事や趣味を頑張った上で時間があれば、今はそれ以外で充実しているからいらない…などなど。価値観が多様化している現代、10〜20代にとって、恋愛は人生でそこまで重要なものではなくなってきています。

ここではSHIBUYA109 lab. がZ世代の10〜20代男女400名を対象に実施した「Z世代の恋愛・結婚観に関する意識調査」に基づいて、Z世代の恋について探っていきます!

Q.あなたの現在の恋人の有無を教えてください

Z世代に恋人がいるか聞いてみると、現在恋人がいると回答したのは20%、これまで一度も交際経験がないのは49.5%となりました。恋人がいるのはかなり少数派みたいですね。

Q.恋愛に関してあなたの重視する程度を教えてください。

Q.恋愛に関する価値観として、あなたに当てはまるものを教えてください

恋愛を重視している程度や恋愛に関する価値観について聞くと、「恋愛は必要不可欠である」と考える人が12.8%で、Z世代の60.3%が「恋人の有無はステータスに関わらない(恋人がいることはステータスである、ということではない)」、57.5%が「恋人の存在は自分の人生に必ずしも必要ではない」と回答しています。

Q.あなたが日々の生活の中で大事にしていることを全て教えてください

日常生活の中で大事にしていることを見てみると、Z世代は日常的に趣味や学業、友達との遊びなど、さまざまなことを楽しんでいて、恋愛はあくまでその中の1つにすぎないように見えますね。

実際にグループインタビューでも、

「恋愛できたら楽しそうだけど、今は部活や勉強もある。それができなくなるなら今は恋愛はいらない」

「恋人はいればいいけど、いなくても自分にお金が使えるから良い。自分から彼氏が欲しいとは思わない」

「恋人がいたらいたで、いなかったらいなかったでいい。めちゃくちゃタイプの人がいたら恋人にしたいけど」

「良いなと思う人がいないなら恋人はいらない」

といった意見が聞こえてきました。

Z世代にとって、恋愛は「あったら楽しいけど、なくても別にいい」と思えるもののようです。恋愛をむやみに特別視することなく肩の力を抜いて楽しんでいるのかもしれません。

結婚は「人生のゴール“じゃなくてもいい”」Z世代は結婚&子どもについてどう思う?

Q.あなたの結婚願望として当てはまるものを教えてください

結婚願望があるか聞いてみると、「絶対に結婚がしたい」と回答したのが16.3%、対して「結婚願望はない」と回答したのが18.8%となりました。

グループインタビューでは、

「結婚はしたい人がすればいい。今は誰かと結婚したいとは思わない。何歳までに結婚したいというのもない」

「結婚は大変そう。結婚では自分は幸せになれなさそう」

「好きな人がいるならいいけど、適齢期だから妥協して結婚するのは嫌。子どももいらないから籍を入れる理由がないし、離婚は大変だから付き合っているだけでいい」

という意見が。結婚は「すべき」という価値観から開放され、「人生のゴールは結婚じゃなくてもいい」という価値観を持っているようですね。

Q.あなたが結婚に感じるハードルや不安を教えてください

結婚に対して、「何かしらのハードルを感じる」と答えたのは85.0%、最も多く回答を集めた不安は「金銭面の準備」で50.8%でした。

「社会人になってバリバリ働いて自分に使いたいし、養われたくない」

「結婚は楽しそうだけど、出来ないことが増えそう。子どもが出来たら仕事も制限されるのが嫌だ」

など、仕事と家庭の両立に不安を感じる意見が女性を中心に多く聞かれました。

Q.子育てに関するあなたの理想像として当てはまるものを教えてください

子育てについても聞くと、「現時点では子育てをするイメージはない・子どもはいらない」と回答した人が33.5%で、約3割のZ世代が子どもを持つことに消極的なようです。

「相手の協力次第。自分の負荷が重いならいらない」

「出産は大変そうなイメージがある」

と、ここでも、仕事と家庭の両立がネックとなってくるようです。

Q.育休に対するあなたの意見としてあてはまるものを教えてください

一方で、もし子育てをすることになったら自分自身も育休を取りたい、と考えたZ世代は、女性が92.7%、男性が85.9%となりました。「育休を取りたいが仕事に穴をあけることのほうが不安は大きい」と回答したのは61.2%、「職場の先輩が取っていたら取得したい」と回答したのは83.4%となりました。2022年に男性育休に関する法改正も行われましたが、法制度だけではなく実際の価値観としても、男性の育休取得に対する意欲が根付いていることがわかります。まだ、育休を取ったことによるデメリットへの不安は強いようですが、育休を取りたいという声は増えてきているのかもしれません。

Q.あなたは結婚や子育てに関して、どのような情報によって「ポジティブなイメージ」「ネガティブなイメージ」をそれぞれを持っていると思いますか?

最後に、結婚や子育てに関して、どのような情報によって「ポジティブ・ネガティブなイメージ」をそれぞれ持っていると思うか、メディアごとに見たところ、それぞれ真逆のメディアが該当し、ポジティブなイメージは「Instagramの投稿」(43.5%)や「動画配信サービス」(29.5%)、ネガティブなイメージは「TVや新聞などのマスメディアの報道」(25.3%)、「Twitter」(23.8%)から取得していることがわかります。これだけの差があると、頻繁に使用されるメディアの変化によって、また結婚・子育てへの価値観も変化していくのかもしれません。

少し世代が離れるだけで、メインストリームとなる考えが変わる「恋愛・結婚観」。あなたは今回の結果を見て、どんなことを感じますか?(石川智香子)

※SHIBUYA109 lab.調べ

情報提供元/株式会社SHIBUYA109エンタテイメント