今、恋人のいる新成人は34.5%。20歳の恋愛事情のリアル。

恋人のいる新成人は34.5%! 結婚相手に求める条件TOP3は、やっぱり外せないアレ!

1月9日は成人の日。一瞬にして自分自身が別人になったような感覚になるというほどではないけれど、制度や責任など成人したことによって変わるものもありますよね。20歳ともなれば、進学や就職によって価値観や生活スタイルが変化することもあるはず。高校生までの自分とは異なった価値観を持つようになったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、オーネットが成人式を迎える男女618名を対象に行った「恋愛・結婚に関する意識調査」の結果をご紹介。なお、昨年4月より成人年齢は18歳となりましたが、「成人式」となると20歳の代を対象に行う自治体も多いよう。今回のアンケートは、新成人の中でも20歳を迎える2002年4月2日~2003年4月1日生まれの男女を対象に行われたものです。

自分は新成人じゃないよという方も、ぜひ成人式を迎えたときのことorこれから迎えるときのことを想像しながら読んでくださいね♪ 

「交際経験あり」は全体で62.9%と、過去7年で最高に

「これまでに交際した経験がありますか?」という質問に対して全体で62.9%が「交際経験あり」と回答し、過去7年間で最も高い結果となりました。2021年には、2017年以降初めて50%台まで落ち込みましたが、昨年(2022年)に引き続き60%台を維持しています。男性は昨年から2.4%増加、女性も大幅に増加した昨年の数値を維持しており、コロナ禍の自粛モードに解除の兆しがみえてきていることがうかがえます。

「現在交際している異性がいる」は全体で34.5%

「現在交際している異性がいますか?」という質問に対し、全体で34.5%が「いる」と回答し、こちらも過去7年間で最高となりました。なお、男性は2016年以来初めての30%台、女性はコロナ前の2018年(35.3%)と同水準という結果でした。

自粛期間は、健康面への不安もさることながら、「この時期に誘ったら相手が困るのではないか」という心配もありますよね。コロナ前のように何も気にせず…というわけにはまだまだいかなそうですが、制限が解除されたことで、交際のきっかけとなるお出かけやお誘いがしやすくなったということも考えられそうです。

なお、「現在交際している異性がいるかどうか」の回答結果を1996年からの年次推移(次グラフ)でみてみると、大きく次の4つの流れがありました。

①    1996年(50.0%)~2011年(23.0%)まで の「交際相手あり」の割合が大きく下降した期間
②    2011年(23.0%)~2018年(31.5%)までの緩やかに回復した期間
③    2018(31.5%)~2020年(29.6%)のほぼ同水準で微減
④    2021年(24.8%)の約5ポイント低下~2023年(34.5%)に9.7ポイントV字回復で増加

1996年から2011年までは若者の草食化や恋愛離れが進み、減少傾向が続きましたが、②2011年3月の東日本大震災をきっかけに人とのつながりを求める気持ちが高まったためか回復傾向に転じます。その後③安定期を経て、2021年はコロナにより一時的に減少しましたが、④2023年はコロナの影響が少なくなったと同時にネット(SNS・アプリ)での出会いの機会が増えたことから、増加傾向にあると考えられます。

女性は「ネットでの出会い」が最多

交際相手がいると回答した男女213名に、「相手とどうやって知り合ったか」について質問しました。すると、全体のトップは「大学(専門学校)、大学院などの知り合い」(24.4%)となり、昨年1位だった「幼稚園~高校時代の知り合い」(23.9%)、と順位が入れ替わる結果に。3位は「ネット(SNS・アプリ)で知り合った」(19.7%)でした。

昨年2位だった「大学(専門学校)、大学院などの知り合い」が上昇し1位となった背景には、対面授業やサークル活動の再開が考えられます。2022年の文科省調査によると、「半分以上を対面授業とする予定」とした大学等は99.3%にのぼりました。会議ツールを使用することでオンライン授業でも他の学生とコミュニケーションをとることはできますが、授業前後の雑談や連絡先の交換などは、対面でないとなかなか難しいところ。学校へ足を運ぶ回数が増えたことは、新成人の恋愛模様にも影響しているようです。(※出典:文部科学省「大学等における令和4年度前期の授業の実施方針等に関する調査」)

また、ここ数年で急激に広まった「ネット(SNS・アプリ)」による恋人探しは、コロナの影響が落ち着いてからも衰退することなく、出会いの選択肢として定着化したと考えられます。男女合わせた数値でみても、「ネット(SNS・アプリ)で知り合った」と回答した割合は2020年(10.1%)と比較すると約2倍にまで増加しました。


「今後異性との交際を積極的にしていきたい」は全体で47.4%

男女618名に「今後異性との交際を積極的にしていきたいですか?」と質問したところ、全体で47.4%の男女が「積極的にしていきたい」と回答しました。しかし男女別で昨年と比較すると異なる傾向を示しており、男性は「積極的にしていきたい」の回答が47.6%で2.6ポイント減少したのに対し、女性は47.2%と昨年(41.4%)から5.8ポイント増加しました。

SNSで知り合った異性との恋愛はあり?

 

近年急増している、ネットでの出会い。「SNSで知り合った異性との恋愛はありだと思うか」について質問したところ、全体53.2%で昨年(48.5%)から4.7ポイント増加しました。男性は過去7年で最も高い53.1%、女性も53.4%と、男女ともに肯定派が過半数という結果に。「現在交際している異性がいる」の回答が過去7年で最高であったことからも、男女ともに「ネット(SNS・アプリ)」が選択肢に加わり、恋人づくりの機会がこれまでより多かった方が増えたと考えられます。

 

今回の調査では、恋愛事情や恋愛観はやはりコロナの状況と関わっていることがわかりました。また、SNSで知り合った異性との恋愛に対して肯定派の増加、ネットを通した出会いの増加など、時代を反映した調査結果も。今年は、3年ぶりに行動制限のない冬休みです。成人式や同窓会で懐かしい人と再会し、そのまま恋愛関係に…♡ なんてドラマみたいな展開も無きにしも非ず。勉強・恋愛・プライベート問わず、新成人のこれからの活躍に期待ですね。(平田真碧)

情報提供元/株式会社オーネット