向こうはよかれと思ってやってくれているのはわかるけれど、正直困ってしまう「優しさ」ってありますよね。
そんな「ちょっとありがた迷惑なLINE」にまつわるお話を聞かせてくれたのは、IT企業で働くみかさん(20代・仮名)。
「そもそもは、私がデート予定当日に具合悪くなってしまったからなんですけど……」とのことですが、いったいどんなLINEに困ってしまったのでしょうか。早速再現LINEとともに見ていきましょう。
【STEP1】なんか買っていくよ!
「朝からどうしても体調が悪くて、この状態で行っても迷惑かけちゃうな……と、デートする予定だった人にキャンセルの連絡を入れたんです。心配してくれたところまでは普通に嬉しかったんですけど、なんか買って家行くよ! と言われてしまい。とはいえ悪いし、彼氏ではない人にすっぴんボロボロは見せたくないので普通にお断りしたんですけど……そこからが面倒で」
良かれと思って何か買って行くよって言ってくれる気持ちは嬉しいものの、そこまでまだ親しくなりきっていない関係性だと「悪いな」と思うのもそうですし、ただでさえ体調が悪くコンディションが良くない上にすっぴんを見せるわけにもいかないからちょっとは化粧しなきゃ……とか、本当に来られたとしたら少しは家にあげなきゃいけない……? などと考えると「いや、むしろ来られたほうが面倒だな」という結論になりがちですよね。
問題はここからです。
【STEP2】断っても食い下がる
「でも、いや全然いいよ! 行くよ! と食い下がってきて。正直『来てほしくない』が本音なのですがそうも言えないので、ほんと大丈夫! と伝えたもののやっぱりダメで……単に家に来たいだけなのかな? とちょっと考え始めてしまいました」
「あなたのことを思って来る必要ないよ」じゃなくて「こちらの都合として、来てほしくない」なんですよね! でも「いいことしたい」と考えている相手にとっては「遠慮なんてしなくていいよ」という解釈になってしまうんですよね。お互いにとって不幸。
しかし不幸はまだ続きます。
【STEP3】甘えてもいいんだよ?
「最終的に、甘えてもいいんだよ? と言われて。断っているのに来ようとするあたり、女を甘えさせる俺に酔ってるのかな……とちょっと引いてしまいました」
付き合っている彼なら嬉しいかもしれないけれど、そうじゃないなら弱っているときだからこそどうしても踏み込んできてほしくない領域ってありますよね。
もしこんな人に食い下がられたらストレートに「弱っているところをあまり見せたくないから大丈夫」と、こちらの都合を伝えてお断りするのがよさそう。(それでも来ようとする人はもう既読スルーで寝ちゃってましたで無視あるのみ)
「良かれと思って」という男性側と「良かれと思ってしてくれているからこそ強く言えない」女性側の不幸なすれ違い。たとえあなたにとって「いいこと」であっても、それが相手にとっても「やってほしいこと」とは限らないもの。常に相手の立場に立って考えたいものです。