新たな年の始まりに、心も踊るお正月。おせちにお雑煮と正月料理や、日頃会えない親族や友人と会ったりなど楽しみもたくさん。そんなお正月と言えば、特に楽しみにしていた人も多いのが「お年玉」。これまで貰う側だったけど、いよいよ自分が渡す側に……という人も多いのではないでしょうか。
そこで、株式会社マルアイが20代以上の男女609名に行った「2023年お年玉に関する実態調査」の結果を紹介します。
●約7割!今年の年末年始は「自宅でゆっくりする」
今年の年末年始の過ごし方について調査したところ、「自宅でゆっくりする」という声が最多の67.3%でした。次いで「親族で集まる」が29.7%、「自宅近辺で外出する」が15.1%という結果がでました。また、「国内旅行」や「日帰りレジャー」などの遠出をする予定を考えている人の割合は10%以下となり、年末年始だからこそ、ゆっくりしたいという人が多いようですね。
●誰に?いくらくらい?気になる大人のお年玉事情①
子どもたちにとって新年の楽しみの1つでもあるお年玉。渡す側の大人たちは誰に、どのくらいお年玉をあげるのか悩むところでもあります。そこで、「来年2023年の正月では、お年玉を誰にいくらあげる予定なのか」の質問に対する回答を参考に見てみましょう。
すると、約5割の大人がお年玉をあげる予定であることがわかりました。あげる相手は最多が「孫」で52.5%、次に「親族の子ども」48.5%、「自分の子ども」46.9%と、子どもにあげる割合が高くなっています。金額は「孫」と「自分の子ども」に10,000円以上をあげると回答した人がそれぞれ3割弱でした。また、「親」にあげる人は19.5%で、金額は最多が「1,000円台〜4,000円台」34.2%、「10,000円以上」27.6%と続いています。親族以外にあげる人は1割強で、「勤務先の人」17.3%、「学生時代の後輩」16.9%、「友人」14.6%で、金額は「1,000円未満」が3割強となりました。
●増える?減る?どう渡す?気になる大人のお年玉事情②
来年2023年にお年玉をあげる予定があると回答した人309名に「来年2023年にあげる予定のお年玉の総額は、今年2022年と比較するとどのようになるか」と聞いたところ、「変わらない」58.6%が最多でした。円安や相次ぐ値上げで家計が圧迫される中でも、お年玉の出費は昨年2022年と変わらない人が約6割であることがわかります。
さらに、どのようにお年玉を渡すのか質問すると、「会って手渡す」85.1%と最も多い結果となり、大多数が直接手渡しするのが一般的であることがわかりました。それ以外は1割程度で、「郵便や宅配で送る」11.7%、「銀行口座に送金する」5.8%、「電子マネーで送金する」3.6%という渡し方がありました。電子マネーでのお年玉送金というのも、電子決済が普及した今ならではですね。
また、お年玉に関して気になるのが、「いつまであげるものなのか」ということ。それに関しての回答結果を見てみると、最多が「高校生まで」38.7%、次いで「社会人になるまで」27.0%、「大学・専門学生まで」13.8%となりました。高校卒業を機に仕事や一人暮らしを始める人が多いことや、成人年齢の引き下げを考えると、大人の仲間入りお年玉をあげる区切りにしている人も多いのかもしれませんね。
●「2022年はお年玉を貰った」20代以上の4人に1人が回答
「2022年ではお年玉を誰からいくら貰ったか」という質問に対する回答では、24.5%がお年玉を貰っていたことがわかりました。貰った相手としては、「祖父母」からは27.9%、「親」からは22.8%の人が貰っている結果がでました。
貰った金額は1,000〜40,000円以上と幅広いですが、そのうち約3割が10,000円以上を貰っているようです。一方、親族以外からお年玉を貰った人も一定数存在しており、「勤務先の人」12.3%、「学生時代の先輩」12.1%、「友人」11.0%で、金額は「1,000円未満」が約3割でした。久しぶりに会う分、「美味しいものでも食べてね」というような親心も込められているのではないでしょうか。
●お年玉貰いたい派は約4割。だけど、最多の使い道は「貯金」と堅実
「お年玉を貰いたいと思うか」の質問に対して、「とても思う」が23.5%、「やや思う」が19.4%という結果になりました。約4割の大人がお年玉を貰いたいと思っていることがわかります。
加えて、「とても思う」「やや思う」と回答した261名に「お年玉を貰った場合に何に使うか」と質問したところ、最多が「貯金」58.2%、次いで「生活費の足し」39.5%と堅実な傾向が見られました。「お年玉を貰いたい」とは言っても、自分の欲しい物を買うためというより、現在や今後の生活に備える面で使うためにまわしたいという声が多いことがわかります。
●お年玉はコミュニケーションのきっかけ?!
今回の調査結果からは、お正月の風物詩であるお年玉は、“子どもにあげるもの”というだけでなく、親や祖父母から成人した子どもへあげたり、友人や先輩後輩で贈り合う様子が見られました。近年ではポチ袋のデザインも、上品なものからユニークなものまで展開しているので、お年玉の形も多様化しているのかもしれませんね。
また、コロナの感染拡大や景気の悪化が続く不安定な状況下において、久しぶりに会う家族・親戚も多いはず。新年ならではのお年玉のやりとりがコミュニケーションのきっかけにもなるのではないでしょうか。(岡美咲)
情報提供元/株式会社マルアイ
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