旅計画のヒントに♡2023年の旅行トレンドは「非日常」!

コロナ禍に突入してからなかなか行きづらかった「旅行」ですが、10月に全国旅行支援が開始されたタイミングなどで、「久しぶりに旅行に行こうかな」と計画を立て始めた方も多いのではないでしょうか?


そこで、今回は日本法人ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社が32の国と地域にわたる旅行者24179人を対象に行った「2023年の旅行に関する調査」の結果から、2023年の旅行に関する6つのトレンド予測を紹介します! 

トレンド1 自然の中のシンプル&ミニマムな「オフ・ザ・グリッド」旅 

ここ数年、パンデミックの影響で心休まらない日々が続き、日常生活から離れたいと感じるようになった人も多いのではないでしょうか。そこで、2023年は普段の生活から大きく環境が異なる大自然の中で、シンプルな生活をしたい旅行者が増加すると予測。調査では、世界の約半分の旅行者が、「必要最低限のものだけで生活するような旅」や「基本に立ち返ることができる旅」を望んでいると回答しました。また世界の旅行者の55%は「非日常を味わうための自然に囲まれた『オフ・ザ・グリッド』な休暇」を求めているという回答があり、電気、ガス、水道などの公共事業に依存せず、独立した方法で生活する「オフ・ザ・グリッド」な旅やエコフレンドリーで自然に囲まれた旅を好む人が増えそうです。 

さらに、世界中の旅行者の58%からは、「サバイバルスキルを学ぶ機会として旅を活用したい」と回答が集まりました。具体的には「きれいな水を調達する方法」、「火をおこす方法」、「自然の中で食料を探す方法」、さらには「世界の終わりに備える術」を学びたいという回答があることから、旅行者は現在の世界情勢に伴って、旅に新しい目的を見つけ出していることがわかります。 

トレンド2 カルチャーショックを経験する異文化な旅 

コロナウイルスの世界的な流行で海外への旅行が難しくなっていた近年でしたが、ようやく規制が緩和されました。それによって、これまで訪れることのできなかった異国の地へ足を運び、新たな体験を求めている旅行者が増えているのではないでしょうか。また、世界の旅行者の50%が2023年には「カルチャーショックを経験したい」と回答し、51%が「まったく異なる文化や言語を持つ場所へ旅をしたい」と回答しました。ここからも、旅行者は異文化体験ができる旅先を訪れたいことが伺えます。 

また、世界の旅行者の73%は、「自分の限界を試すような『快適な環境を抜け出す』旅に出かけたい」と回答し、30%は、「まだ注目されていない穴場スポットがある都市の探索をしたい」という回答がありました。そのため、2023年は定番の旅先よりも、ニッチな体験ができることが旅先を決めるポイントになりそうです。さらに世界の旅行者の28%からは「2023年は片道切符を買って、本能のおもむくままに旅をしたい」という回答もありました。今まで旅行に行くことが難しかった分、「好きな時に好きな場所へ自由に訪れたい」という願いが強まったのではないでしょうか。 

トレンド3 古き良き時代を思い起こさせるノスタルジックな旅 

また、世界の旅行者の88%が2023年に「ノスタルジックな旅に行きたい」と回答し、そのうち23%は、「過去のセンチメンタルな記憶を呼び起こすような体験を追い求めている」という回答がありました。よりシンプルな時代や古き良き時代を想起させるような旅に興味を示しているようです。そのため、レトロ映画に登場する場所を訪れることや、修学旅行のような気分を味わうために主な交通手段としてバスを選ぶ旅行者も増えるかもしれませんね。54%の世界の旅行者からは「家族との再会を目的とした複数世代での旅に行きたい」という回答もでており、2023年においては、家族と一緒にノスタルジックな旅先を訪れる旅行者が増えると予想できそうです。   

トレンド4 チームビルディングを目的とした社員旅行 

リモートワークやハイブリッドワークなどによって働く環境が変わったことで、従業員のニーズも変化し続けていると考えられます。実際、調査結果のなかで仕事と旅との関係に注目したところ、世界の旅行者の66%が「2023年には休暇の時間は一切仕事をしない時間にしたい」という回答があったことがわかりました。多くの旅行者はワーケーションよりも、旅中は旅の時間を思いっきり楽しみたいと考えているようです。 

そこで、ビジネス旅行について調査をしたところ、従業員はチームの絆を高める機会を求めていることがわかりました。世界の旅行者の49%が「休暇中に仕事をするつもりはない一方で、社員旅行や慰安旅行があれば参加を検討する」と回答し、44%は「絆が深まるような社員旅行を雇用主が計画してくれること」という期待の声がありました。さらに、51%は「リモートワークやハイブリッドの就労形態へのシフトによって浮いた予算を雇用主が社員旅行や慰安旅行に当ててくれることを望んでいる」と回答しており、2023年はチームビルディングや社内レクリエーションに重点を置いた、社員旅行や慰安旅行の人気が高まることが予想できます。

 また、世界中の旅行者の59%から「新しい場所を探索することで仕事の生産性が向上するだろう」という回答があることからも、このような社員旅行は企業側にもメリットがあると考えられているようです。 

トレンド5 節約して贅沢旅 

旅行の費用に関して、世界の旅行者の50%が「旅にお金を使うことは厭わない」と回答している一方で、68%は「コスパの高い旅を求めている」と回答がでています。予算の中で工夫して旅をする人が多くなることに加えて、世界の旅行者の63%はキャンペーンやおトク情報を利用し、世界の旅行者の60%は、割引やロイヤルティプログラムを利用して高いコスパを追求していることが明らかになりました。旅は優先事項であり続ける一方で、予算の活用方法を工夫した旅行をする人が多くなることが考えられます。

さらに、世界の旅行者の53%はお金を節約するために、オフシーズンの旅先を訪れたり、移動に長い時間をかけても費用が安い方にするような工夫をしており、世界の旅行者の61%は「よりお得に旅ができるように前もって旅を計画する」と回答しています。さらに、世界の旅行者の55%は予算を効果的に使うために、「複数の短い休暇ではなく1回か2回の長期休暇を選ぶ」と回答しています。節約しながらいかに充実させるかということがカギになっているようです。 

また、旅への予算を組み、コストパフォーマンスを求める旅行者が増えている一方で、世界の旅行者の49%からは、「この2、3年間で旅に行けなかった分、休暇中はいつもより贅沢にお金を使うつもりである」という回答がありました。加えて、43%は「旅を最大限に楽しみ、すべての体験を価値のあるものにするために贅沢をしたい」と回答があり、自身にとって大切なことであれば贅沢をしても構わない、と考えている旅行者も多いことがわかりました。

トレンド6 制限や不安なしのバーチャル旅 

さらに、現実だけではない旅も注目を集めているようです。実際、世界の旅行者の43%は「来年は旅先を選ぶ際のインスピレーションとして仮想現実(VR)を検討するつもりである」と回答し、世界の旅行者の35%が「数日間のVR旅行に出かけてみたい」と回答したことがわかっています。世界中で浸透しつつあるメタバースが、旅行業界にも大きな影響を与えることが予想されます。例えば、世界のあらゆる場所をメタバース内では再現できるため、旅行者は物理的な制限を受けることなく、一年を通してさまざまな旅行体験ができるのです。さらに、2023年以降のバーチャル旅行は、ユーザーとのコミュニケーションに触覚を利用する「触覚フィードバック」にも注目されています。砂の柔らかな感触や太陽の暖かさなど、様々な感覚を感じることができるため、さらなる没入型体験となることへの期待が高まっています。 

また、世界の旅行者の46%が、「以前は旅先として検討していなかった場所でも、バーチャル体験をした後なら検討する可能性が高まる」という回答が挙がっています。メタバースの普及によって、新しい場所を訪れることに不安を感じていた人々の旅の選択肢が増えることが予測できます。一方で、メタバースは新たな旅のカタチを提供するようになるものの、世界の旅行者の60%からは「バーチャル体験で行きたい場所を訪れたからと言って、実際にその場所を訪れる体験に匹敵するものはない」という回答がでており、実際の旅への需要は減らないと考えられます。 

以上の取りあげた6つが「2023年の旅行トレンド」でした。旅行しやすい環境にはなってきましたが、まだ感染状況への配慮は必要。日常から離れる意味でも、普段とは違う環境での旅への需要が高まっていることがわかりました。自然に、異国に、バーチャル世界にまで様々な旅を楽しみながら、よい思い出にしましょう♪(岡美咲) 

情報提供元/ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社