「普通」ってなんですか?
家事をして、電車に乗って…「普通」って幸せなことだから、ずっと大事にしたい
山下美月のCanCam誌面での連載、「言いたいコトはやまやまですが。」。今回は、美月が考える”普通”についてお話しします。
「私って普通じゃないのかも?」
「私って普通じゃないのかも?」と考えることがよくあります。自己肯定感が低いから、ネガティブになって落ち込んじゃったり。好きな仕事をして夢も叶っていて、毎日充実してるのになんでだろう?(笑)。
今までずっとその落ち込む理由がよくわからなかったんですけど、ようやく最近、あ、自分のことが好きじゃないからだ、って気づいたんです。顔もスタイルも性格も、あんまり好きになれなくて…。
実は自分が出ている歌番組やドラマを観るのがすごく苦手。まず音を消して、薄目でそーっと観て、大丈夫そうかなと思ったら少しずつ音量を上げていって(笑)。それくらい自分を見るのが苦手なんです。
それなのに表に出る仕事をしているのは矛盾しているようにも思えるけど、エンタメが大好きだからこの世界に携われていることがうれしいし、何より作品を観て感想をくれたり、一緒になって喜んでくれるファンの方がいるから、もっと頑張ろうって思える!ファンの方を通して自分のことが少し好きになれるというか、認めてあげることができるんです。
「普通」を生きられていることが幸せだと思う
こんなネガティブな私でも、やっぱり人生は幸せに生きたい!どうやったら幸せになれるかって考えたら、もうネガティブな性格もひっくるめて、好きになるしかないなって結論にいたりました。大好きになるのはなかなか難しいけど…自分のことが好きとか嫌いとか、そんなこと考えずに受け入れて生きられたら幸せなのかな。
でも、そもそも「幸せ〜!」って毎日思いながら生きてる人ってどれくらいいるんだろう…?「幸せですか?」と聞かれたら、「普通」って答える人も多い気がするし。不幸じゃないと思える=幸せってことかもしれないですよね。「普通」を生きられていることって、きっとそれは幸せだと思うから、私は「普通」を大事にしたい。
忙しいからこそ家事とか全部自分でやりたい
例えば、家事を全部自分でやること。親やハウスキーパーさんにお願いする人もいるけど、私は自分で全部やりたい!スーパーに買い物に行くし、掃除もするし、料理もするし、電車だって乗る。忙しいと大変なときもあるけど、みんな働きながらやってることだし、それって当たり前のことだと思うんです。
人間として生きていくうえで、そういう日常ってすごく大事だと思うから、そこは変わらずにいたいな。…ってそんなことばっかり悶々と考えてる私って、やっぱり「普通」じゃないのかも(笑)?
不幸じゃないと思えること=幸せという美月の哲学に、思わずうなずいてしまった人も多いのではないでしょうか。「ファンの方を通して自分のことが少し好きになれる」とどこまでもファン想いの美月なのでした♡