「たたみじわ」も「黄ばみ」も怖くない! 「秋の衣替え」のお悩み解決法

秋の衣替えの時期がやってきた!

ついこの間までのうだるような暑さも和らいで、どんどん涼しくなってきましたね。ライオン株式会社と株式会社ウェザーニュースが共同で調査した結果、最低気温が「18℃」をきると、約6割の人が半袖から長袖に移行することがわかったそうです。そんな最低気温が「18℃」をきる予測日を秋の衣替えスタートのベストタイミングとして地区毎に区切ったものがこちらの「衣替え前線」です。

いよいよ、衣替えしないと…という実感が湧いてきますね。そこで、ここではライオン株式会社の調査をもとにして、秋冬物の出し洗いについてを中心に、秋の衣替えのポイントをご紹介していきます。みんなで秋の衣替えに備えましょう!

衣替えでの三大困りごとって?

いざ衣替え! と秋冬物を取り出してみたら、しわだらけですぐには着られそうにない…なんて困ってしまった経験ありませんか? ライオン株式会社が「衣替えで衣類を出したときの困りごと」について調査した結果、

1位「しわ」

2位「黄ばみ」

3位「ニオイ」

という結果になったそうです。「黄ばみ」「ニオイ」の原因の1つは収納前の洗濯で落としきれなかった汗や皮脂の汚れにあります。きれいに洗ったつもりでも、ごくわずかに残った汚れが「黄ばみ」「ニオイ」を引き起こしてしまうんです。「たたみじわ」もいざ着るタイミングになると厄介ですよね。こうした三大困りごとを解決して衣類をきれいにする方法をそれぞれご紹介していきます。

困りごとランキング1位!「たたみじわ」対策

衣装ケースなどにしまっておくと、取り出したときにくっきりと「たたみじわ」がついてしまっていることって多いですよね。ここでは秋冬衣類の衣替えに多い「たたみじわ」への対策を3パターンご紹介します。自分に合った方法を選んでみてくださいね。

対策その1 ジャケットやトレンチコートはスプレータイプのしわ取り剤で簡単ケア

■ライオン株式会社 「お洋服のスタイルガード」 https://guard.lion.co.jp/style/

最も簡単にしわをとる方法は、スプレータイプのしわ取り剤を吹きかけることです。しわが気になる部分にしっとり濡れる程度にスプレーをして、縦・横・斜めに軽く引っ張りながらしわを伸ばした後、吊るして乾かせば完了! 

スプレーするときは、しわ取り剤がかえってシミになってしまわないか気をつけましょう。しわ取りスプレーは使用できない素材もあるので確認してから使ってくださいね。

対策その2 アイロンや衣類用スチーマーをかける

まずは洗濯表示をしっかり確認。アイロンの温度を調節して、必要なら当て布も用意しましょう。

衣類用スチーマーの使い方

◆シャツ、ジャケット、トレンチコートの場合

①ハンガーにかけた洋服の前見頃や袖のボタンをとめる

②前見頃や後見頃は、裾を引っ張りながらスチーマーをかける

③袖のしわを伸ばしたいときは、袖の端を引っ張りながらスチーマーをかける

◆ニットの場合

アイロン台の上にニットを置いて、ニットに直接触れないようにスチーマーを1cmくらい浮かしてスチームをかけます。毛足の長いニットは、風合いを維持するために、裏側からスチームを出しながらかけましょう。

対策3 「出し洗い」をする

しわが気になるときは、一度洗濯をしてしまうのも一つの手。しわはもちろん、防虫剤などの気になるニオイもスッキリ落とせて気持ちよく着ることができますよ。

見覚えのない「黄ばみ」対策

落としきれなかった繊維の隙間の皮脂汚れが、収納されているうちに変質して見覚えのない黄ばみに…「もう着られない…」と思っても諦めないで!「出し洗い」をすれば黄ばみが解消できるかも!

ステップ1 洗濯表示をチェック

洗濯おけの下に横棒が1本入っている表示なら、洗濯機の標準コースで洗える衣服です。もし洗濯おけの下に2本線があったら、その衣類は「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱水流コース」で洗濯、または手洗いをしましょう。洗剤はおしゃれ着用洗剤がおすすめですよ。

■ライオン株式会社 おしゃれ着用洗剤「アクロン」 https://acron.lion.co.jp/

ステップ2 

①洗濯機の標準コースで洗える衣類の場合

黄ばみの範囲に合わせて、「塗布放置洗浄」または「つけ置き洗い」を行いましょう。

◆部分的な黄ばみなら「塗布放置洗浄」

部分的な黄ばみやシミが気になるときは「塗布放置洗浄」が効果的!黄ばみがついている部分に液体洗剤を塗布して一晩放置したら、次の日、いつも通りに洗濯しましょう。

◆全体的に黄ばんでいるときは「つけおき洗い」

衣類全体が黄ばんでしまっているときは濃いめの洗濯液につけておくつけおき洗いがおすすめ! まずは、洗濯おけに衣類が浸かる程度のぬるま湯(5L程度、40℃くらい)を入れ、洗剤(洗濯機水量30Lの使用量)、適量の液体酸素系漂白剤を加えて、濃いめの洗濯液を作ります。

■ライオン株式会社 酸素系漂白剤「ブライトSTRONG漂白&抗菌ジェル」 https://bright.lion.co.jp/gel/

ここに衣類をつけて30分〜2時間放置したら、洗濯機に洗剤液ごと入れて洗濯します。ほかの衣類もまとめて洗濯してもOKです。必ず事前につけおき洗いをする衣服と、一緒に洗う衣服が、「液体酸素系漂白剤」を使ってもいい衣服か、洗濯表示で確認しましょう。

②おしゃれ着の場合

液体酸素系漂白剤を使って、黄ばみのケアをしましょう。黄ばんでいる部分に液体酸素系漂白剤を直接塗り、洗濯機に入れておしゃれ着用洗剤で洗濯するだけ! 液体酸素系漂白剤が使えない衣服のときは、代わりにおしゃれ着用洗剤を塗布してみてください。

「つけおき洗い」が効果的! 皮脂などの「ニオイ」対策

皮脂などのニオイ対策としては、一度きちんと選択することがポイント。「ニオイ」の悩み別に対処法を紹介していきます。

その1 部分的なニオイの場合

衣類全体ではなく、エリ、袖など、ニオイの強い箇所があるという場合は、匂いが気になる箇所に洗剤の原液を直接塗布してから洗濯します。ニットやおしゃれ着にはおしゃれ着用洗剤を使用しましょう。

その2 全体的なニオイには「つけおき洗い」

衣類全体にニオイがついているときは「つけおき洗い」がおすすめ! やり方は「黄ばみ」対策で紹介した「つけおき洗い」の方法と同じです。「つけおき洗い」は時間が経って変質したり、繊維の奥まで入り込んで落ちにくくなった皮脂汚れなどを分解して落ちやすくしてくれるんです。ただし、ニットやおしゃれ着は「つけおき洗い」ができないので注意してくださいね。

その3 防虫剤などのニオイには?

防虫剤などがニオイの原因の場合には、風通しの良い場所で1日吊るしてみましょう。

冷え込む季節に備えよう!

意外と簡単な対策方法が多かったですね。衣替えをするとなんだか気分も切り替わって新鮮な気持ちになれますよね。ちょっとした一手間を加えることで、秋冬の服を万全の状態で着てみたら、もっと清々しい気持ちになれるかもしれませんよ。(石川智香子)

情報提供元/ライオン株式会社