柔軟性が大事!物事が行き詰まったときに打開するための心理的思考法

物事が行き詰まったときに打開するための心理的思考法

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生きていれば、いつでも順風満帆という訳にはいきません。当然、行き詰まりやスランプといった出来事も起こります。そんなときこそ、どう立ち回るかは非常に重要だと言えます。逆境をどう乗り越えるかは、“考え方”が大切なのです。そこで今回は、「物事が行き詰まったときに打開するための心理的思考法」をご紹介いたします。

■これまでの方法を壊して再構築する

人は“習慣”から形づくられる生き物です。それだけに、自分を変えるのはなかなか難しいというもの。上手くいっているときは、環境に自分が適応的であるということなので、それで良いのですが、もしも行き詰まったときには変化を加えなくてはいけません。そこでこれまでの方法を一度壊して、再構築する勇気を持つことが大事になってきます。たとえ壊したとしても新しく組み直すだけで、一から創り出す必要はありません。そのため、ストレスも最小限で有効な方法を生み出すことができるのです。

■できないことよりできることに目を向ける

どうしても私たちは、自分の手持ちのものよりも持っていないものに目が向かいがちです。しかし、無から有を生み出すことはできないように、できないところからできるように持っていくことは相当の“労力”を伴います。そこで、できることに目を向けてみましょう。今の自分の手持ちのものを組み合わせることで、新しいやり方を容易に見つけることができるはずです。難しくつくり出すよりもシンプルに組み合わせた方が、意外な形で発見があるかもしれません。

■タテ・ヨコ・ナナメから俯瞰して見る

今の自分に行き詰まりがあると感じたときは、“視点”を変えてみるというのも有効な方法です。その時の見方は3方向。タテ、ヨコ、ナナメからです。タテは自分よりも目上や目下から見てどう感じるか、ヨコは同じ土俵にいる同期から見たときの見え方、そしてナナメは社会や法令、経済の動向から見ての判断です。それら3方向から今の自分のやり方を腑観して(全体から自分を真亀る形で)見ることができれば、適切な軌道修正をしやすくなるはずです。

■選択肢を模索し可能性を検討する

今の自分のやり方以外に、他の方法はたくさんあると言えます。それこそ“選択肢”は無数にあります。もしも、これまでと同じやり方が上手くいかないとしたら、それは自分の方法に固執をし続けてもなかなか結果は出ないというシグナルでもあるのです。そこで思い切って、今できる他の選択肢はないか模索してみましょう。一生懸命であればあるほど近視眼的になっているだけで、案外近くに可能性は転がっているかもしれません。

おわりに

上手くいっているときは、自分はこのパターンが一番向いている、これが私の“勝ちパターン”と思うことが少なくありません。しかし、世の中は常に動き続けているもの。不変な方法は通用しないのです。そんなとき、いかに柔軟に自分のこれまでを変えていけるかが適応能力であり、閉塞した状況を打破する力になるのです。いっぺんに全て変えなくても、一部分から少しずつ変えるという手も有効だと言えます。

(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。