「幸せな人生」ってどんな人生?20代だけ「お金に不自由しない人生」がTOP3に入らなかった

「人生100年時代」とも言われる現代。長い人生、せっかくなら充実した幸せな一生にしたいですよね。でも、幸せの価値観は人それぞれ。あなたが思う「幸せな人生」って、どんな人生ですか?

株式会社お金のデザインが20代~80代の男女8671名に行った「お金」と「人生」に関する意識調査の結果を紹介します。

 

■20代に特徴が!「お金」と「人生」の関係性

✓「幸せな人生」について20代のみ「お金に不自由しない人生」がトップ3に入らず

✓「人生においてお金のイメージ」、20代は70代以上と同様に「大切な人や物、自分を守るために必要」が最多

「幸せな人生」についての考えを聞いてみると、すべての世代で「自分らしく過ごせる人生」が1位となりました。そして、30代・40代では「お金に不自由しない人生」と「自分の大切な人と過ごせる人生」が、50代以上では「お金に不自由しない人生」「自分の興味・関心に取り組める人生」がトップ3を占めています。このことから、30代以上は幸せな人生を構成する要素に「お金」を重要視している人が多いようです。一方、20代は「自分の興味・関心に取り組める人生」「自分の大切な人と過ごせる人生」がトップ3にランクイン。「お金に不自由しない人生」は4番目に多い結果となりました。

人生におけるお金のイメージも、30代から60代は「生活をしていくために必要なもの」が1位を占める中、20代と70代以上では1位に「大切な人や物、自分を守るために必要なもの」と、価値観の違いがあらわれています。今回の結果から、20代は幸せを構成する要素としてお金は最重要ではなく、「自分の挑戦の可能性」や「好きなことができる」という要素を重視していることがわかります。

 

■変化する幸せの価値観

✓ウクライナ情勢をきっかけとして約2人に1人が幸せの価値観に変化。世代が上がるほど価値観に変化があった人の割合が高まる傾向。

✓ウクライナ情勢以前と以降を比較した時、幸せに関して最も重視する価値観は「お金に心配のない生活がおくれる」から「変わらない日常を過ごせる」ことに。

世界的にも強い衝撃を与えたウクライナ情勢。それをきっかけとして幸せの価値観に変化があったのか調査したところ、全体の約半数の人から「変化があった」(「とても変わった」「やや変わった」の合計)と回答がありました。世代ごとに見ると、20代は「変化があった」という回答が42.8%であったのに対して、70代以上は60.8%と20ポイント近い差がついており、30代~60代にかけても段階的に割合が増えていることがわかります。また、ウクライナ情勢前後で回答があったトップ3の幸せの価値観に変化はないものの、「変わらない日常を過ごせる」が3位から1位に大きく順位を上げ、8割近くの人が意識する結果となりました。

 

■「お金」と「人生」

確かに、お金があるとできることも多く、生活が豊かになり充実度は増します。ただ、お金だけがあれば幸せになれるというわけではなく、置かれている環境がどのような状況なのかにも変わってきます。ウクライナ情勢の影響で「変わらない日常」に幸せの価値観を強く感じるようになったことからも、「お金」による幸せというのは、根底に「あたりまえ」という幸せがあるうえでプラスされる幸せなのかもしれませんね。(岡美咲)

情報提供元/お金のデザイン株式会社