人気皮膚科医とit girlが対談!毛穴の正しい対処法とは?
毛穴に悩む it girlと、人気皮膚科医のまいこ先生が対談! 毛穴タイプ別の細かいお悩みからwithマスク時代ならではの困りごとまで、毛穴についてネホハホしちゃいます♪
毛穴とは一生のおつきあい。できることからコツコツと♪
まいこ ホリスティック スキン クリニック・院長 山﨑まいこ先生
生活習慣やマインドの見直しも含めて、体の芯から美肌を目指す治療提案に定評あり。ご自身も透明感の高い美肌の持ち主!
CanCam it girl 松浦海音さん(22歳)
混合肌。鼻の周りに広がるポツポツとした毛穴詰まりが気になる。どんなお手入れをして改善すべきかわからず、放置中。
CanCam it girl 林 恵梛さん(27歳)
乾燥肌ぎみ。美容が大好きな故、塗って剥がすタイプのマスクを頻繁に使っていたら、つまり毛穴から開き毛穴に発展。
松浦さん:私の肌には、つまり毛穴も黒ずみ毛穴も両方同じくらいあると思います。
林さん:少し前までは私も黒ずみ毛穴がいちばん気になっていたけれど、最近は開き毛穴も増えてきた気が…。そんなことってありますか?
まいこ先生:20代前半は肌の水分も油分も豊富な傾向にあるけれど、20代後半になると多くの人が肌の乾燥に悩まされやすくなります。そんなふうに肌質が変化していくCanCam世代は、おふたりが実感しているように、複数の毛穴悩みが混在しやすい時期。放っておくと、解決に時間も費用もかかる「たるみ毛穴」に発展するので、早いうちから毛穴ケアの正しい知識を身につけましょう。
林さん:あと、私はマスク生活に入ってから毛穴がさらに目立つようになった気がします。
まいこ先生:気のせいではないかも。基本的に毛穴は種類に関係なく、気温や湿度が高いと開いて目立ちやすくなります。マスクの下は蒸れがちで雑菌が繁殖しやすく、毛穴が目立ちにくい清潔で健康的な肌状態を保つことが難しいんです。さらに、今は夏本番。こんなときこそ普段のお手入れを見直しておくと、将来の美肌につながります。
紫外線と毛穴の関係って?
松浦さん:でも、毛穴には種類があってそれによってお手入れ方法が異なって、さらには私たちの肌には複数の毛穴悩みが混在していて…となると、解決するのが難しそう!
まいこ先生:皮膚には新陳代謝はありますが、メイクや過剰な皮脂までは落とせないので、まずは「落とすケア」の見直しを。だからといって必要な潤いまで落としすぎると、肌が乾燥して開き&たるみ毛穴の原因に。アイテム選びにこだわると、ちょうどよく落としやすくなるはずです。
林さん:ほぉ! ということは、毛穴のタイプによって与えるケアにも違いがありそう。
まいこ先生:鋭いですね! つまり&黒ずみ毛穴に悩むなら、基本的にはさっぱりタイプの化粧水と乳液だけのシンプルケアでOK。反対に、開き&たるみ毛穴の人には保湿力のある化粧水と乳液(orクリーム)に加えて、エイジングケア効果のある美容液の使用もおすすめします。そして、どんな毛穴対策にも肝心なのが、UVケアです。
林さん:紫外線と毛穴って関係あるんですか!?
まいこ先生:すごくありますよ〜。まず、つまり毛穴を酸化させて黒ずみ毛穴に悪化させる主な原因は、紫外線です。また、日焼けだけでなく、肌の潤いを奪って乾燥させて新陳代謝の乱れを招いたり、肌の奥まで侵入して肌のハリや弾力を低下させ、開き&たるみ毛穴の発生を促進する一因も、紫外線です。夏は絶対ですが、UVケアは基本的に一年を通して行うべきお手入れ。それぞれの毛穴(肌状態)に適した日焼け止めを選ぶと、快適に過ごせるし億劫にならないと思います。
松浦さん:知らなかったです…。他にもまだ、毛穴ケアの盲点がありそうですね。
毛穴が気になる人は食事も見直して
まいこ先生:白い砂糖を使った甘いスイーツや、油分が多いファストフードなどを日常的にとっている人は皮脂の過剰分泌や糖化といった肌老化を招きやすく、毛穴が目立ちがちに。それぞれの毛穴に合ったインナーケアも意識すると、毛穴悩みの解消がよりスムーズになると思います。
林さん:まいこ先生、毛穴ケアってどれくらいで効果が表れるのでしょうか?
まいこ先生:つまり&黒ずみ毛穴の主な原因である角栓の除去に時間はかかりにくいのですが、開き&たるみ毛穴の縮小には数か月かかることも。つまり&黒ずみ毛穴も自分で押し出したりするのは厳禁なので、挫折しそうになったら皮膚科医や毛穴専門サロンなど、プロのアドバイスを受けることもおすすめします。
「毛穴の種類を見極め、適切なケアを根気よく続けましょう」(まいこ先生)
ふたりの毛穴ケアをまいこ先生がチェック!
ケース①:つまり&黒ずみ毛穴に悩む松浦さんの場合
- Tゾーンはベタつく&他はカサつく混合肌
- 濃厚クリームで全顔の乾燥対策!
- 朝の洗顔は水ですすぐのみ
まいこ先生のアドバイス「余分な皮脂や古い角質は、水では落とせません。朝も洗顔料を使って!」
つまり&黒ずみ毛穴が多い部分は、油分が充分に足りています。濃厚クリームは目元や頬など、乾燥する部分だけに塗りましょう(CanCam世代の場合は、もっと油分が少ない乳液でもOK)。逆に、朝洗顔は水だけでは不充分。きちんと洗顔料を使い、寝ている間に溜まった余分な皮脂や角質をオフすることが大切です。(まいこ先生)
ケース②:開き毛穴に悩む林さんの場合
- 朝ケアはシートマスクのみ
- 塗って剥がすタイプのマスクを週3回使用
- 日焼け肌が好き
まいこ先生のアドバイス「取り去るケアはハードなのに与えるケアは不充分で、毛穴がポッカリ」
塗って剥がすタイプのマスクは、週1回まで。肌への負担が大きく、未成熟な細胞が毛穴の周りに蓄積して、開き毛穴を助長する可能性が高まります。どちらかというと乾燥肌であり、日焼けも好きということなので、忙しくてもシートマスクだけに頼らず、朝も化粧水→美容液→乳液の3ステップケアは行いましょう。(まいこ先生)
紫外線や食事も毛穴に影響を与えるなんて驚きでしたね。今回の対談をぜひ参考にしてみて下さい!
撮影/藤井マルセル(t.cube) 構成/北川真澄 WEB構成/谷夏帆
♦この特集で使用した商品はすべて、税込み価格です。