近年、共働きの家庭も増える中、お互いに収入があるから分けた方がいいのか、それとも一緒に生活をするため全体のお金を把握できるように分けない方がいいのか。結婚後の夫婦のお財布をどうしているのか気になりませんか?
そこで、保険マンモス株式会社が、既婚者男女250人に実施した「結婚後のお金の管理に関するアンケート調査」から、どれくらいの夫婦がお財布を別々にしているのか。また、それらのメリット・デメリットを紹介します。
分ける?分けない?回答者の属性
回答者は以上の通り。その中でお財布を分けている夫婦の割合はどのくらいなのでしょうか。
分けていない:54%
分けている:46%
結果はおよそ半々。極端に偏った結果にはなりませんでした。では、お財布を一緒にしている家庭と分けている家庭それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
夫婦のお財布を分ける理由
【メリット】
「夫婦でお財布を分けている」と回答した114人に、お財布を分けるメリットを聞いたところ、「干渉されない」ということに関して多く挙げられました。
お財布を分けることで、何を買ったのか、どのくらい使ったのかなど、自分の裁量で購入することができます。個人のお財布からの買い物なので、お金をどう使うかは自由。購入したものに対しての喧嘩になることも少ないようです。その他には、「プレゼントをこっそりと買うことができる」という声もありました。特に、サプライズや贈り物など、自分に使うのではない場面でのお金が使いやすくなることもメリットの1つと言えますね。
【デメリット】
「夫婦でお財布を分けている」と回答した114人に、お財布を分けるデメリットを聞いたところ、「相手のお財布事情が分からない」ということへの声が多く寄せられました。
また、お財布が別々だとパートナーに気を遣うことなく、自分の欲しい物を購入することができるためお金を使いすぎてしまう人や、子供のおねだりによる出費を互いに押し付け合ってしまうという人も……。その他にも、相手が何にお金を使っているのかわからないことで、夫婦であっても他人のように気持ちの違いを感じるという声も挙げられています。お互いが何にいくら使っているのか分からないため、全体の世帯収入と支出を把握することができない点がお財布を別々にするデメリットになるでしょう。
夫婦でお財布を一緒にする理由
【メリット】
「夫婦でお財布を一緒にしている」と回答した136人によると、「収支の見通しがつく」ということがお財布を一緒にするメリットとして大きいようです。
お財布が一緒だと、お互いの収入はもちろんのこと、相手が何にどのくらい使っているのかも把握することができるため、世帯単位での家計の管理をしっかりと行うことができます。また、相手に相談してから欲しいものを買うため、無駄遣いを防ぐことができるという声がありました。その他、お金について夫婦で話すきっかけになったり、お財布が別々のため貯蓄や出費が必要以上に気にならないという声も。お財布が一緒だと、夫婦の共有財産が明確。相手が何にお金を使っているのかわからないということもありません。世帯収入と支出の把握ができるので、管理しやすいことがメリットだと言えるでしょう。
【デメリット】
「夫婦でお財布を一緒にしている」と答えた136人によると、デメリットとして「相手のお財布事情を把握できない」という回答がありました。
お金の使い方が丸わかりのため隠し事ができず、サプライズができないという声も。さらに、無駄遣いは減るものの、少し欲しいという物でも我慢することが多くなり、お金を使うことに対して罪悪感を持つという人もいました。また、自分の出費額を気にしている分、相手がどのくらい使うのかにも敏感になるので、出費の差に不公平感やイライラを感じる人が多くいました。お互いの収支が見えるので、家計の管理はしやすいものの、自由に使えるお金が制限されるということが夫婦でお金を一緒にするデメリットのようです。
約6割!一緒にしている夫婦のお財布は妻が管理
最後に「夫婦でお財布を一緒にしている」という回答をした136人に「どちらがお金の管理をしているのか」質問したところ、全体の38%の家庭は夫が、63%の家庭は妻が管理しているという結果に。「夫婦のお財布を一緒にしている」場合、管理する側が相手に毎月お小遣いを渡し、そのお小遣いの範囲内で自由に使っているという家庭が多いようです。
夫婦でお財布を一緒にするか分けるかは、それぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらがいいとは言い切れません。「お金の管理が苦手だから、お財布を一緒にする」ということもアリだと思います。肝心なのはお互いが納得できる形で管理をすること。それぞれお金の使い方に違いはあるかと思います、しかし共に生活をする以上は理解し合うことが大切です。しっかりと話し合ったうえで、どのように管理するのか夫婦に合った形を見つけられるといいですね。(岡美咲)