「周りと比べることから見つかるものも…」Vol.16森 星
CanCam創刊40周年を記念して、歴代のOGモデルをクローズアップするスペシャル連載。専属モデル時代から今日までの軌跡を振り返りつつ、今だから話せる撮影裏話やプライベートなお話など、自分らしく輝き続ける彼女たちのリアルなメッセージをお届けします。
第4弾は、抜群のスタイルとハッピーなビッグスマイルで人気を博し、現在はモデル、クリエイティブディレクターなど幅広いジャンルで活躍する森 星さんが登場! 4週にわたって、森さんの軌跡を辿ります♡
森さんは、慶應義塾大学在学中にCanCamモデルとしてデビュー! 初登場で初表紙を飾り、「このかわいすぎるモデルは誰!?」と大きく話題を呼びました。2012年から2013年の2年間専属モデルとして活躍し、CanCamらしいかわいい表情はもちろん、キリッとした美貌を生かし“男前”や“ちょいモード”などクールでマニッシュなスタイルを担当。CanCamに新たな風を吹き込んでくれました! 当時からモデルとして天性の輝きを放ち、天真爛漫な性格で現場を和ませてくれた森さんは、当時も今もスタッフからのラブコールが絶えない愛されキャラ♡
専属モデル卒業後は、国内外の雑誌、広告、ファッションショーで活躍するほか、『tefutefu』というプロジェクトを通して日本文化の魅力を世界に発信するなど、その活動は多岐に。彼女のカラーが存分に垣間見えるInstagramとYouTubeは大人気! ファッショナブルでヘルシーなライフスタイルと飾らない人柄が、多くのファンを集めています。
周りと比べることで浮かび上がる「自分の個性」もある
第3回目のインタビューでは、CanCam卒業後の活動やモチベーションのキープ法について話してくれた森さん。最終回となる第4回目は、CanCam読者から届いたお悩みを相談。まわりと比べて落ち込んだり焦ってしまう…そんなときの対処法や森さん流の考え方を伺いました。
「私も20代前半の頃は、周りと自分を比べてしまうことがありました。でもそれは悪いことではなくて、人と自分とを比べることも、ときに大切だと思います。競争をしない教育を良しとする気持ちもわかるし、その考えももちろん尊重するけれど、個人的には競争も大事だと思うタイプ。
生き物は、生き延びるために進化を続けてきていますよね。例えば屋久島では、ゾウムシvs椿の戦いがあるそうで、ゾウムシは椿の実に穴を開けて卵を産むために口が長く進化。対して椿は、卵を産みつけられるのを避けるために実の部分が厚くなっていったと言われています。競う相手がいたり、問題が発生することで、自分の生き方や生き残り方を見つけるんだな、とその話を聞いて感じました。何かと比べることで、選ぶべき道や自分の個性を見つけられる可能性も。
私自身がCanCam時代に自分のカラーを見つけられたのも、いろいろな人と撮影を共にできたから。周りと比べ過ぎちゃうとバランスを崩してしまうけど、比較して落ち込むのではなく、自分の道を見つけて自己肯定感へつなげていくためのプロセスだと捉えればいいんじゃないかな」
ーー”就活間近なのに夢が見つからない…” ”働き出したけど、自分が本当にしたいことが分からない”。そんなCanCam世代へのメッセージは?
「私はとても悔しがりだから、働くようになってからは悔しさが次の目標や夢を叶える原動力になりました。だから、いろいろな人に会ったり新しい文化に触れることで、たくさん刺激をもらっていました。あとは、自分のルーツを掘り下げることで、自分の役目や“これなら私にもできるかも!”と思えることを見つけました。昔は、家系のルーツと関係なく自分の道を見つける!と意地を張っていましたが、今は真逆の考え方。
大人になってから自分のルーツを改めて掘り下げてみると、“そういえば子供の頃は○○が好きだったよな”、”今○○をやってみたら、パズルのピースがハマるようにしっくりくるかも”…と、いろいろな思いが巡って少しずつ私の夢が見えてきたような。子供の頃、アメリカのおばあちゃんの家のお庭でツリーハウスを作るのが大好きで、その経験もネイチャーに関する発信が楽しい所以だと思います。自分の夢がなかなか描けない、ということに悩んだら、自分のルーツを遡ってみるのはいい方法かもしれません」
ーーいつもハッピーオーラをまとっている森さん。落ち込むときはある?
「ハタチ前後や若い頃は自分が思っている以上にセンシティブ。小さいことにもくよくよしていたけれど、落ち込むことが悩みを好転させるきっかけにもなったり。誰しもがダウンもあればアップもある、そのサイクルに気付いてからは、極端に落ち込んだり無理に上げたりすることはなく、その流れの中で自分なりの”調和”を見つけていく方向にシフトしていきました。気持ちが晴れないときは、日本の美しい自然を感じられるところに出かけたり、いいモノづくりをしている方に出会ったり、面白い方々からラーニングしたり。そうやって、”調和”の時間をもつようにしています」
今年で30歳に。今は新しいステージがとっても楽しみ♡
ーー森さんのモットーを教えてください
「いろいろとありますが、母がいつも言っている“Treat your body like a temple”。自分の体をお寺のように大切に扱いなさい、という言葉は、私自身もとても大切にしています。食もライフスタイルもファッションも、自分がチョイスしたものがすべて自分自身になっていく、それは今日までの経験で身をもって実感したこと。体って本当にうまく出来ているから、それを生かすためにどういうものをチョイスするべくか、そのことはいつも頭に置いています」
ーー今後の夢を教えてください!
「私も今年30歳で、楽しみ〜♡って感じです! 去年スタートした”tefutefu”のプロジェクトはラーニングが必要なので、今後もできるだけのインプットをして、私からのアウトプットも続けていきたい。表現をするお仕事がとにかく好きなので、これからもマイペースに、着実に取り組みたいと思います」
ーー最後に、あなたにとってCanCamとは?
「感謝も思い出もたくさんあるから、ひと言にするのは難しいけど…CanCamは、自分の“好き”を見つけられた始まりの場所。私のルーツです!」
専属モデルの頃から変わらない明るさと華やかさ、そして前向きなオーラ。抜群の存在感を放ちながらも周囲を和ませてくれる森さん。言葉やメッセージのひとつひとつに愛が感じられ、出会う人みんなを魅了してしまう彼女から、今後も目が離せません!
CanCam歴代OGモデルインタビュー「森 星さん編」は今回が最終回。次回も素敵なOGモデルが登場します!お楽しみに♡