相手に「この人といると癒やされる~」と思わせるための心理テクニック
世の中には“癒やし系”というキャラクターがいますよね。そして、そんな癒し系は多くの人にとって、スルリと懐に入り込めたり可愛がられたりするお得な存在であるもの。何だかちょっとうらやましいと感じることも少なくないのでは。そこで今回は「相手に“この人といると癒やされる~”と思わせるための心理テクニック」をご紹介いたします。
■感情がわかりやすいLINEスタンプは安心感を与える
LINEでのやり取りは、相手が何を考えているのかをさぐる手がかりが少なく、また自分がどう思っているのかを伝える材料も少ないもの。そのため、喜怒哀楽といった感情が分かりやすい人の方が好かれる傾向があるのです。これを心理学的に見ると、会話以外のノンバーバルコミュニケーションが豊かな女子がLINEではモテるのです。そこで活用したいのがLINEスタンプ。特に、喜怒哀楽が分かりやすいものを積極的に使用しましょう。そうすることで、相手はあなたに安心感を覚えて好印象を持ってくれるはず。
■ボディタッチは“間接的に”が基本
男子は、女子からのボディタッチに弱いもの。心理学的に見ても、軽めのボディタッチは好感度を高めるアクションだとされます。でも、ストレートに肩や腕を触るのは少し気が引けますよね。そこで、服のすそをクイッと引っ張ってみましょう。ボディタッチよりも直接的でないところに、恥じらいが感じられるのが癒しポイントです。「ねーねー待ってよー」と言って彼の裾を引っ張ることで、「かわいいなぁ」と思わせることが可能なのです。
■ジワジワ癒やす人がやっているのは“くり返し褒め”
どんな男子でも自分のことを褒められると嬉しいもの。でも、「ウソくさく聞こえるかな?」と躊躇してしまう女子は少なくありません。しかし、癒やし系女子は少し大げさかなと感じるような言葉でも投げかけていませんか。繰り返し褒め続けると、時間が経つにつれて徐々に本当のことのように感じることを、理学では“スリーパー効果”と呼びます。こうした効果が得られるのは、人の記憶が「情報そのものの内容」より、「情報の信憑性」のほうを先に忘れるため、嘘くさい情報でもその「嘘くささ」を次第に忘れてしまうからだそう。そのため、多少大げさであっても、褒め続けることでジワジワ癒されていくのです。
■質問には質問し返す“1対1対応”の法則が有効
“自分の話”がしたいとき、自分がこれから言いたいテーマを質問として切り出す、という人は少なくありません。つまり、それが“かまって欲しいのサイン”なのです。そこで、投げかけられた質問には、答えたあとに必ず質問をし返すようにしておきましょう。これを心理学では“好意の返報性”と言い、相手に好意や関心を向けると相手からも好意や関心が返って来るという現象です。そういう風に受け答えしていれば、彼も「こちらの意図を汲んでくれた」と、気持ちよく会話できるように。「この子と一緒にいると何だか癒されるなぁ」と感じるでしょう。
おわりに
複雑な現代社会で生きる私たちは、誰もが心の中で“癒し”を求めています。もちろん、癒しにもさまざまなものがありますが、相手に対して敵意を感じさせなかったり安心感を与えるというのが基本。ギスギスしがちな気持ちにふわりとした安らぎを与えてくれる相手には、不思議と親しみやすさを覚えてしまうもの。仮にそれが“狙った”癒しキャラであったとしても、悟られなければ好感触になってしまうものなのです。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。