人間関係でもう悩まない♡転職経験者に聞いた円満退職のコツランキング
会社を辞めるとき「どうせ辞めるなら、これまでの不満を全部ぶつけてやる!」なんて考えが頭をよぎる人もいるかもしれません。しかし感情的になってしまうと、退職日までの人間関係で嫌な思いをしたり、退職の手続きがスムーズに進まなかったりする可能性も…。
一方で円満退職しておけば、「退職後も前勤務先から仕事がもらえる」「前同僚たちが相談相手になってくれる」などのメリットが。
退職までの期間も、退職後もできるなら気持ち良く過ごしたいですよね。そこで株式会社ビズヒッツが転職経験者500人行った「円満退職」についてアンケートを元に円満退職のコツをランキング形式でまとめました!
転職する際、前職を円満退職できた?
転職経験がある人に円満退職できたか伺ったところ、71.4%の人が「円満退職できた」と回答し、「円満退職できなかった」を大きく上回りました。「円満退職って難しそう」と思っている人もいるかもしれませんが、実際には多くの人が円満に退職・転職できているようです。
では具体的な回答を元に「円満退職できたと思う理由」と「できなかったと思う理由」をご紹介します!
円満退職できた理由は何?
- 「製造業だったが、仕事量が減っていた時期だったためか、とくに何も言われずに退職できた」(女性、22歳で転職)
- 「資格を活かしたかったから、みんな応援してくれた」(女性、25歳で転職)
- 「会社側がしっかりと話しを聞いてくれ、有休消化まですべてこちらの要求通りになった」(男性、38歳で転職)
円満退職できたと感じている人からは「退職理由に納得してもらえた」「会社・上司が話をしっかり聞いてくれた」などの意見が寄せられました。中には「タイミングがよかった」「外資系だからわりと自由だった」という理由を挙げた人も。
また、円満退職できたことにより「退職後も元同僚に会っている」「退職後、前勤務先の経営者から仕事のオファーをもらった」という人もいました。
円満退職できなかった理由は?
- 「他にやりたいことができて「とにかく早くやめたい」と思っていて、急に辞めるかたちになったため」(女性、23歳で転職)
- 「規定である3ヶ月前に退職を申し出てから、実際の退職まで2年かかった。「有給を消化したい」というと「人がいないのに非常識」と罵られた。残業代も払われなかった」(女性、38歳で転職)
- 「パワハラを受けて退職したから」(男性、45歳で転職)
円満退職できなかった人からは「退職理由がいじめやパワハラだったから」「退職したいと伝えてから、職場で無視されるようになった」などの体験談が寄せられました。また「急に退職したので、反感を買ったと思う」という人がいた一方で、「なかなか辞めさせてもらえなかった」という人も。
「有給消化できなかった」「退職金がなかった」「離職票の発行が遅かった」など、手続き関係への不満も寄せられました。
円満退職に至らなかった人は、退職するまでや退職後も大変な思いをしていることが伺えますね。そこで退職者に円満退職につなげられるコツを聞いてみましたので、ランキング形式でチェックしていきましょう!
円満退職するコツランキングTOP10
◾️10位:退職の挨拶をする
挨拶として「感謝の気持ちを伝える」と答えた人が目立ち、「お礼としてプレゼントを渡す」と答えた人もいました。
- 「すべての関係者の方に感謝の言葉を伝えた」(男性、36歳で転職)
- 「引継ぎの相手には「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」と言うようにする」(女性、55歳で転職)
◾️9位:普段の勤務態度
「勤務中に大きな問題を起こさない」「信用を失うような行動はしない」など、誠実に仕事をするという回答が寄せられています。「日頃から仕事を頑張ることが、次の会社につながる」という意見もありました。
- 「日々の仕事に手を抜かないこと」(女性、39歳で転職)
◾️8位:会社の都合を考慮する
具体的には「引継ぎにかかる時間などを考慮した上で、日程について相談する」「業務に支障が出ない退職時期や方法を考える」など、退職のタイミングに関する回答が8位にランクイン。
- 「会社の業務に支障が出ないよう、最大限考慮する姿勢を見せること」(女性、24歳で退職)
◾️7位:正直に話す
退職理由について「正直に話すのがいい」という人も多いとわかります。「理由をはっきり言わないと、引き止めの余地があると思われる」という回答も。また、正直に話せた前提として「普段から築けていた関係があったからこそ」という意見もありました。
- 「小規模な職場でしたので、とにかく包み隠さず、なんでも正直にお話しました」(女性、33歳で転職)
◾️6位:最後まで仕事の手を抜かない
退職すると決めてから急に勤務態度が悪くなるようでは、周りからの印象はよくありませんよね。担当業務については「与えられた仕事は必ず退職までに完結させる」「自分がメインでしていた仕事は一区切りつけてから退職する」などの回答も寄せられています。
- 「最後までキチンとした態度・対応で仕事をこなす。辞めるからといって適当なことはしない」(女性、35歳で転職)
◾️5位:会社の不満や愚痴を言わない
「最後に不満のひとつでも言いたい」と考える人は多いと思いますが、不満の伝え方によっては、上司や同僚に悪い印象を与えてしまうことも。そのため「不満を伝えるべきときもあるが、円満退職を目指すなら、割り切ってお礼だけ言って去っていくのがベスト」などの回答が寄せられています。
- 「実際の退職理由は「会社や人間関係への不満」だったが、トラブルが面倒なので言わなかった」(女性、21歳で転職)
◾️4位:しっかり引継ぎする
「退職までの間は通常業務+引継ぎがあるため、仕事がスムーズにいかないことがほとんど。だからこそ余裕ある引継ぎ期間が必要」という声もありました。
- 「引き継ぎをスムーズにするため、業務のマニュアル化を行い、できるだけ不備をなくすこと」(女性、55歳で転職)
◾️3位:納得できる退職理由を用意
「やむを得ない事情で転職するしかないと思わせる」「自分にとってプラスになる転職だと伝える」などの回答がありました。「ポジティブな退職理由でないと、ダラダラ引き止められる」「退職理由について、本音で話す必要はない」というアドバイスも。
- 「ライフステージの変化(結婚・出産)に合わせて退職する場合は、円満に送り出してくれる」(女性、30歳で転職)
- 「前向きな理由で辞めることだと思います」(男性、32歳で転職)
◾️2位:日頃の人間関係
「日頃からニコニコと愛想よく過ごし、年上のスタッフに可愛がっていただいていたのがよかったと思う」「どんなに嫌いな上司でも、最後まで愛想よく接すれば、だいたいは円満に退職できると思います」などの回答が寄せられました。
- 「日頃から上司と密にコミュニケーションをとっておくことに尽きます」(女性、39歳で転職)
◾️1位:早めに伝える
1位は退職することを早めに伝えることでした。具体的に退職を伝える時期としては「辞めようと思ったらすぐ」「1年前」「1ヶ月前」など、さまざまな回答が挙がりました。
雇用期間の定めがない正社員でも、法律上は2週間前までに予告すれば退職できます(民法627条)。ただ、人員の補充や引き継ぎを考慮し「より早めに知らせたほうがいい」と考える人が多いようです。
- 「投げやりに突然伝えるのではなく、余裕を持って前もって退職を伝えるべきだと思います」(女性、27歳で転職)
円満退職する方法
円満退職するためには、後任人事や引継ぎを考慮して「退職する旨を早めに伝える」ことが大切なようですね。「日頃の人間関係」「普段から真面目に働く」など、日々の積み重ねが円満退職につながるという人も。また退職理由の伝え方については「前向きな内容を伝えたほうがいい」というアドバイスが多く見られました。
ただ、「企業風土や上司によっては、円満退社がムリな場合もある」という回答もちらほら。「円満退職」しなければならないと頑張りすぎず、時には自分に無理のないタイミングで退職することも大切なようです。
情報提供元/株式会社ビズヒッツ