優柔不断を克服!決断グセをつける方法

決断グセをつけるための考え方

本当はすぐに決断しなければならないのに、あれこれと迷ったり悩んだりしてしまって、結局決められないことってありますよね。優柔不断な性格は優しさや熟慮とも取れるのですが、実際に決断力がなくて悩んでいる人も少なくありません。そこで今回は、「決断グセをつける方法」をご紹介いたします。

■選択肢は極限まで絞り込む

私たちは、買い物をしたりするときに、たくさんのものからひとつを選ぶ選択という行為を日々しています。コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授によると、多数の選択肢を持つことは、一見自由が与えられているように思えますが、実際には多すぎる選択肢が生む迷いや戸惑いが、決断を遠ざけてしまうと主張しています。選択肢が多すぎる決められない状況になってしまいがちなので、選択肢の数は極限まで絞りこんでみましょう。そうすれば、自ずと決断グセが身につくはずです。

■決断する時は立ち上がって考えるべし!

ミズーリ大学のプルードン博士の実験によると、立ったまま意思決定をするのと、座ったまま意思決定をするのとでは、前者のほうが決断までに33%も速く決断をおこなっているということが明らかになったのです。また、南カリフォルニア大学のバーカイン教授も、考えごとをする際は座っているよりも立ったほうが5~20%意思決定が速くなるという意見を述べています。優柔不断なあなたは、決断の際には立ち上がって物事を考えてみると決断速度が上がるかもしれません。

■損よりも得に“2倍”注目する

心理学にはプロスペクト理論と言うものがあります。これは得することよりも損することに意識を持っていかれがちな傾向のことを指します。例えば、2分の1の確率で勝敗が決まり、負けると1,000円をとられてしまうギャンブルがあるとします。あなたなら、勝ったときにいくらもらえるなら、そのギャンブルに参加しようと思いますか? おそらく2,000円以上はもらえないと参加したくないはずです。つまり、私たちは同じ量の得と損を比較したときに、損の方を約2倍も重大に感じてしまう傾向があるのです。そのため、決断するときには損よりも得に2倍注目するようにしてみましょう。決断の後押しになってくれるはずです。

■質問に白黒ハッキリ結論を出す習慣をつける

日本人あるあるなのですが、自分の意見を明確に言わないのが美徳とされている傾向がありますよね。ある意味それは慎み深さともとれますが、傍から見ると優柔不断に見えることも多々あります。そんなときは、自分の意見を白黒はっきりつけるようにしましょう。コロンビア大学のジェニファー・キャンベル博士の行った実験によると、優柔不断で自分に自信がない人はイエス・ノーどっちつかずの回答を返すという結果が得られました。そのため、質問には普通やグレーな返答をせずに、白か黒か明確な答えを出すようにしてみましょう。間違いなく決断グセが身につくはずです。

 

決断力とは、すなわちタスクを受け取ってから決断を下すまでのスピードの速さのことを指します。この時間が早ければ早いほどチャンスを掴みやすく、遅ければ遅いほどチャンスは逃げて行ってしまいます。もし仮に早く決断して失敗してしまったとしても、それは学びとなり次のチャンスまでのサイクルが早くなります。だからこそ決断力は大切なのです。ぜひ決断グセを身につけてチャンスをモノにしてみて下さいね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。