2021年3月11日。東日本大震災から10年が経ちました。あらゆるニュースやメディアで10年前の映像などを使用しながら、震災にまつわるさまざまな話が取り上げられています。個人的なことですが、これを書いている宮城県出身の編集部スタッフはいまだにどうしても見ることができない映像がいくつもあるため、意識的に少しニュースを見る時間を減らし、そのぶん今、改めて備えておきたい「防災」についての情報収集にあてています。
防災目線で選ぶ日用品、備えておきたい防災セット、誰もが持っている日用品の役立て方。今改めて知っておきたい防災について、何回かに分けてご紹介します。
本日は「普段から使えて、防災にもなるアイディア日用品」をいくつかご紹介していきましょう。
◆普段はクッションや毛布にもできる、多機能すぎる寝袋
いざというときに避難先で使える寝袋は備えておきたいけれど、かさばるから後回しになってしまう……というのが本音。そこで防災のプロである備え・防災アドバイザーの高荷智也さん監修のもと開発されたのが『SONAENO クッション型多機能寝袋』。
普段はクッションとして家や車の中で使えて、いざというときには「寝袋」「ブランケット」「着替えスペース」としてマルチに活用可能。
避難所で目立つ色を避けるためオリーブグリーンの1色展開ですが、45×45cmの一般的なクッションサイズなので、普段は自分好みのカバーをかけて楽しめるのもポイント。アシストボタンつきで、寝袋の状態から簡単にクッションに戻せます。
寝袋としての機能性にも優れており、柔らかいしっかりした枕を標準装備&大きなフードで顔をすっぽり覆えます。さらに寝袋の内側の手が届くところに長財布も収納できるサイズのファスナー付きのポケットがあるので、貴重品の盗難対策にも。
さらに
・足部分のファスナーを開けて立てば、中で着替えやトイレ、授乳ができる目隠しテントに早変わり
・ファスナーを全開にすると1枚の大きなシートになり、ブランケットや掛け布団として
など、かなり多機能。
もちろん丸洗いOKで、感染症予防にも役立つ抗菌仕様、お風呂に入れない場合にも備えた防臭素材。ひとつ持っていると安心感がぐっと高まります。
◆普段からレインコートにできる非常用ポンチョ
災害時、やはり一番困るのはトイレだと言われています。人目が気になるものの、プライバシーがなかなか守られにくいのが現状。携帯用トイレがあったとしても使うのはなかなか難しい…そんなときのために、頭からかぶるだけで目隠しとして使用できるポンチョがあります。
災害時だけではなく、海水浴やレジャーでの着替えの目隠しとしても使えるほか、普段の雨や雪の日などにレインコートとしても使えます。
◆外履きにも使える室内履き
コロナ禍の影響で家にいる時間が長くなった人も多いことから、今人気を集めているのがおうちで履ける「室内履き」。家の床は堅くてひんやりしているため、冷え対策や家事などで立っているときの負担軽減など、一度履いたら手放せない…という人が増えています。
そんな毎日使う「室内履き」も、そのまま外に行けるデザインのものだと、いざというとき大活躍。
たとえばプロスポーツ選手やダンサーも愛用する、機能性お墨付きのインソールメーカー「シダス」が開発した「PARC by SIDAS」は、まさに室内履きにもワンマイルサンダルにも使えるデザイン。「履くだけで姿勢が整う」「むくみ予防や冷え対策になる」とじわじわ注目を集めています。インソールメーカーが開発したので疲れにくさは抜群。軽さと耐久性を両立しながら、さらに撥水性にも優れているため汚れにくい、と、万が一のときにすぐ飛び出しても大丈夫な機能がそろっています。
次回以降も「防災セットに入れておくと意外と役立つグッズ」「ローリングストックに使える食品」などなど、さまざまなテーマで「防災」についてお届けしていきます。