生理前にイライラするのはなぜ?ツライPMSを改善する方法
生理前はワケもなくイライラする、ナーバスになって気分が落ち込む、甘いものが食べたくなる…そんな生理前特有のツライ症状、実はPMSかも? 精神的な症状だけでなく、頭痛、腹痛、おっぱいの痛み、むくみ、ニキビなど身体的な症状も多く、悩まされている方も多いはず。
今回はPMSの疑問や不調を治す方法を産婦人科医の深沢瞳子先生にお伺いしました。
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生理前は決まって不調…これってなぜ?
「生理前、つまり排卵後はホルモンの波が非常に起こりやすく、自律神経のバランスも乱れがちになります。こうしたホルモンの波による精神的や身体的な症状を月経前症候群(PMS)と呼びます。 ほとんどの人が生理1〜2週間前から(排卵期から)発症することが多く、月経開始後数日で症状が軽快するのが特徴です」
PMSにはどんな症状がある?
「PMSの症状は多岐に渡りますが、身体症状と精神症状の2つに分けられます」
・身体症状
むくむ、頭痛、乳房痛、腹満感(お腹のハリ)、だるい、眠気、過食になる、ニキビの悪化
・精神症状
気分が落ち込む、泣きたくなる、イライラする、集中力がなくなる、やる気がなくなる
PMSを改善する方法
「女性は生理中だけでなく、生理前も具合が悪いとなると月のほとんどを生理に振り回されることになってツライですよね。PMSを改善するためにはピルの服用をオススメします。ピルを服用すると排卵が休憩されるので、排卵後に起こるホルモンの大きな波(ゆらぎ)が安定化され、自律神経の乱れが改善し、PMS症状が良くなります。ただし、肥満の方やヘビースモーカーの方などピルが服用できない方は、漢方薬などで症状を緩和していきます」
ピルがもらたすメリット
「ピルにはPMSの改善、避妊効果、生理痛や過多月経の改善、生理周期が安定するなどのメリットが。婦人科系の病気も防げるので、将来不妊症になるリスクも下がります」
PMSを改善するためにはピルをうまく活用しよう!
月経周期が安定するなど、ピルには多岐にわたるメリットが。生理前のイライラやニキビなどのPMSに悩んでいる方は、ピルをうまく活用するのもひとつの手ですね。
教えてくれたのは……赤羽駅前女性クリニック 深沢瞳子先生
取材・文/齋藤奈々