「若者の〇〇離れ」など、お金を使わない消極的な世代と思われがちなミレニアル世代。果たして本当に消極的な世代なのでしょうか? 株式会社テスティーが行った意識調査をもとに、前回ご紹介した「お金のかけどころ」に続き、今回は堅実な20代にとっての「ブランド」や「集めているもの」について紐解きます!
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男女ともに「ブランド価値」より「自分に合ったもの」を重視
まずは「ブランド価値」について。ブランド価値があるものが欲しいのか、それとも自分に合ったものが欲しいのか、聞いてみました。
男性の60.7%、女性の78.6%が「ブランド価値より、自分に合ったものが欲しい」と回答。男女あわせて全体の約7割が「ブランド」よりも「自分に合ったもの」、いわゆる「パーソナリティ」を重視していることがわかりました。
お金を使いたいのはブランドより「自分が好きなもの」「夢中になれるもの」
ブランド価値が通用しない世代にとって、価値があるものとは? 集めているものやこだわっているものがあるかどうか聞いてみたところ、「ある」と回答した人は男性で43.2%、女性で43.3%と、男女ともに約4割。その詳細を尋ねたところ、以下のような回答が出てきました。
<男性>
・シリーズものは全種類集めないと気が済まない(27歳 男性)
・自分の好きなブランドの靴や服(25歳男性)
・自分しか使わないデジタル機器にはこだわっている(22歳男性)
・今乗っているバイクの部品やキャンプ道具など(29歳男性)
・デザインや自身の感性に合うものを集めている(28歳男性)
<女性>
・好きなキャラクターのもの(27歳女性)
・スキンケア用品 化粧品 肌にふれるもの(29歳女性)
・コスメの材料や食品の安全性にこだわっている(27歳女性)
・好きなモデルさんがプロデュースしているお洋服(22歳女性)
・好きなアーティストのグッズ(28歳女性)
男性は自分が気に入ったものやシリーズもの、女性はアイドルなど「推し」にまつわるものか、コスメ・スキンケア用品・化粧品など。誰かが決めたブランド価値ならなんでもOKというわけではなく、自分が好きなもの、自分がパーソナルに感じるところのあるものには投資する、という傾向があるようです。
ものを「所有」するだけでなく、モノを通した共感や体験など「コト」消費に価値を感じているというのは、ある意味決められた価値観に縛られていない、自由な世代のあらわれなのかも。今欲しいものがなぜ欲しいか、ちょっと考えてみるのもおもしろいかもしれませんよ。