スーツは少数派!?一般企業とスタートアップ企業の「男の仕事服」の違いがヤバい

スーツは少数派!?一般企業とスタートアップ企業の「男の仕事服」の違いがヤバい


皆さんは「社会人の服装」と言われて何を思い浮かべますか? いかにも日本企業といったスーツを思い浮かべる人が多いかと思います。しかし最近では勤めている会社に服装規定が無く、スティーブ・ジョブズのような服装で働く人も増えているんだとか。

社会人の服装

ということで今回は、いわゆる日本企業と呼ばれる一般企業と新しい時代に生まれたスタートアップ企業の服装の違いについての調査結果を見てみましょう。参考にしたのは、国内最大級のスタートアップコミュニティを運営するCreww株式会社がスタートアップで働く人150名、一般企業で働く人200名に聞いた調査の結果です。

*スタートアップ企業とは…独自の技術やアイデアによる前例のないビジネスモデルの創造を通じて人々の生活や社会課題を解決することを目的とする、主に起業してから10年以内の少人数による新興企業を表す。大手企業の傘下に属さず、独立企業として短期間での急成長を目指す傾向を持つ。

社員・経営者・役職者の一般企業の服装、スタートアップの服装


まずは普段の服装について、一般社員・経営者・役職者といった役職別の服装の違いを見ていきましょう。

一般社員の服装

◆一般社員の普段の服装

【一般企業】

  • スーツ:58.0%
  • ジャケット・パンツ・スカート(スーツ以外):22.5%
  • カジュアル(Tシャツ・ジーンズなど):9.5%
  • 作業着・ユニフォーム:9.0%
  • その他:1.0%

【スタートアップ企業】

  • スーツ:20.0%
  • ジャケット・パンツ・スカート(スーツ以外):42.0%
  • カジュアル(Tシャツ・ジーンズなど):32.7%
  • 作業着・ユニフォーム:4.0%
  • その他:1.3%

普段の勤務スタイルは、一般企業では「スーツ」が58.0%で圧倒的に多い結果に。対するスタートアップ企業では「ジャケット・パンツ・スカート(スーツ以外)」のジャケパンスタイルが42.0%で最も多い結果となりました!

また、スタートアップ企業では「カジュアル(Tシャツ・ジーンズなど)」も32.7%と、一般企業より23.2ポイント多い結果となっています。むしろ、一般企業では圧倒的に多い「スーツ」は20.0%にとどまっています。

 

続けて、経営者・役職者などの服装の違いについても見てみましょう。

 

◆経営者・役職者の普段の服装

経営者の服装

【一般企業】

  • スーツ:86.0%
  • ジャケット・パンツ・スカート(スーツ以外):9.5%
  • カジュアル(Tシャツ・ジーンズなど):1.0%
  • 作業着・ユニフォーム:3.0%
  • その他:0.5%

【スタートアップ企業】

  • スーツ:27.0%
  • ジャケット・パンツ・スカート(スーツ以外):40.0%
  • カジュアル(Tシャツ・ジーンズなど):30.4%
  • 作業着・ユニフォーム:1.7%
  • その他:0.9%

一般企業の役職者は「スーツ」が86%と約9割を占めており、対するスタートアップ企業(社員1名の企業除く)では一般社員と同様に、ジャケパンスタイル・カジュアルスタイルが多いという結果になりました。

役職者は一般企業ではスーツを着ることが当たり前のようです。反対にスタートアップでは役職者でも約3割しかスーツを着ていないので、「スーツを着て仕事をしたくない!」という人はスタートアップ企業へジョブチェンジしてみると一気にラクな服装で働いて良くなりそう。

 

さて、近年、スーツで働いている一般企業でも、ノーネクタイOKという企業が増えていますが、一般企業とスタートアップ企業それぞれの服装規定のOKラインはどこにあるのでしょうか。調査結果を見てみましょう。

服装

一般企業とスタートアップ企業、OKな服装規定のラインはどこ?


 

◆服装規定、どこまでOK?

企業の服装規定

【一般企業】

  • ノーネクタイ:75.5%
  • ヒゲ:33.0%
  • ネイル:26.5%
  • ピアス:26.0%
  • スニーカー:24.5%
  • デニム:17.0%
  • Tシャツ:13.5%
  • カラコン:12.0%
  • サンダル:11.5%
  • 茶髪以外の染髪(金髪など):9.0%
  • 短パン:1.5%
  • その他:8.5%

【スタートアップ企業】

  • ノーネクタイ:98.0%
  • ヒゲ:62.7%
  • ネイル:51.3%
  • ピアス:50.7%
  • スニーカー:68.0%
  • デニム:70.0%
  • Tシャツ:62.7%
  • カラコン:39.3%
  • サンダル:39.3%
  • 茶髪以外の染髪(金髪など):44.0%
  • 短パン:39.3%
  • その他:5.3%

一般企業の75.5%が、「ノーネクタイ」OKなものの、「ヒゲ」OKの企業は33.0%と半数以下に減っているなど、やはり一般企業はきちんと服装規定がある会社が多いようです。

一方、スタートアップ企業では「ノーネクタイ」OKが98.0%、「デニム」は70.0%、「スニーカー」は68.0%、「Tシャツ」と「ヒゲ」は62.7%がOKという結果に。また、金髪でも40%がOKとなっており、服装に規定は設けず、自由な会社が多いことが分かりました!

スーツなどいつも決まった服を着る方がいい、ネクタイやスーツを着ると仕事モードになれる人は一般企業、服が自由なほうがいい人はスタートアップ、というように社風が自分と合っている企業を選ぶのがポイントかもしれませんね。

スタートアップ企業

ちなみに、服装のトータルコーディネートの費用は、一般企業では平均「53,069円」、スタートアップ企業では平均「49,680円」となり、その差は3,389円でした。どちらも同じくらいの費用がかかる一方、これは休日も同じ服を着られるスタートアップ企業のほうが有利かも。

しかし、最高金額をみると、スタートアップ企業で勤める人のなかには「1,000,000円」と回答した方もいました……。ブランドのバッグや靴などでファッションを楽しみ、独自のセンスを磨く人もいるようなので、金額勝負は引き分けとも言えそうです。

一般企業とスタートアップ企業の服装の違いを見てみると、社風があらわれているかのような結果となりました。さて、皆さんはどっちの企業の社風で働いてみたいですか?(かすみ まりな)

情報提供元:Creww株式会社

 

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