これって春のせい? なんとなく不調なこの時期、どう乗り越える?
外の様子も少しずつ春めいてきて気分が上がってくるはずなのに、なんとなく怠かったり、やる気が出なかったり、がんばりがきかなかったり。季節の変わり目にありがちな「なんとなく不調」。原因はホルモンバランスの乱れにあるかも? 原因と対策について調べました。
1 不快な症状の原因は「黄体ホルモン」にあり
私たちの体はたくさんのホルモンが関わって機能しています。そしてそれぞれのホルモンの分泌量にはリズムがあって、その変化が体やこころの調子にも影響しています。
中でも女性にとって身近なのは、月経に関わる女性ホルモンの「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と「プロゲステロン」(黄体ホルモン)。生理の終わりごろから排卵期にかけてはエストロゲンが多く分泌されるので、お肌や髪がツヤツヤになったり、調子がいい人が多い。一方、排卵後から生理前はプロゲステロンの分泌が優位になるので、ニキビができたり、むくみやすくなったり、イライラしたりと不快な症状が出やすい、というように一ヶ月単位でリズムを刻んでいて、ホルモンの分泌量の変動が体調に大きく影響しているのです。
自分の女性ホルモンのリズムを知るために専門家が推奨するのが、基礎体温をつけること。基礎体温=妊娠というイメージが強くてちょっと恥ずかしい? でも、自分のホルモンの状態を知ることで、あ、今はプロゲステロンが優位の高温期だから怒りっぽいんだ、など、自分の体調を理解しやすくなって気持ちが楽になりますよ。
2 不調を乗り越える先輩の知恵十か条!カギは、食事、睡眠、ときめき☆
それでは、不調の大敵、ホルモンバランスの乱れを引き起こさないためには、どうしたらいい?婦人科医・松村圭子さんにホルモン美人になるために心がけるべき10のポイントを伺いました。
・ホルモンは天然の美容液……女性ホルモンの『エストロゲン』は肌のキメを整えたり、潤いを保つ働きがあり、まさに”天然の美容液”。
・ホルモンの乱れは自律神経の乱れが引き金に……昼夜逆転の生活をしていたり、ストレスを抱えていると自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れてしまいます
・自律神経を整えるには、あたりまえの生活が大切……日の出とともに起きて、日の入りで床につくというあたりまえの生活が理想。深夜コンビニに入ったり、深夜までスマホやゲームをすることは避けるべき
・オン&オフの切り替えスイッチをつくりましょう……お酒を嗜んだり、ドラマや映画を観たり、自分が心からリラックスできることをして、意識的にオン&オフの切り替えを
・”私がどうしたいか”という心の声に正直に!……他人からどう見えるかは考えずに、自分が心から楽しいと思うことをしてオフの時間を過ごす
・美肌は睡眠時につくられます……寝る前のスマホやタブレットの使用を控えて、成長ホルモンが分泌しやすい良質な睡眠を
・夜更かしを習慣にしないこと……早寝早起きを習慣づけてホルモンバランスを整える
・体を冷やさない心がけを!……通勤時の階段利用で下半身の筋肉を鍛えたり、湯舟に浸かる習慣をつけるなど体温を上げる努力をする
・腸の環境を整えることが大切です……きちんとした食事と、リラックスする時間を積極的に作り、免疫細胞が多くある腸内の環境を整える
・心のときめきは一生涯大切です……楽しい恋愛をしたり、好きな芸能人に夢中になったり、動物に癒されたり。自分の心が素直にときめく瞬間を大切にする
★婦人科医・松村圭子さんのホルモンを味方につける10の秘訣<前編>
★婦人科医・松村圭子さんのホルモンを味方につける10の秘訣<後編>