まさか、去年の残りの日焼け止め、使ってませんよね?
おうちで過ごす時間が長いからといって、UVケアを怠けている人、油断している人、たくさんいるのではないでしょうか。真夏になるより先に、太陽の紫外線量はピークを迎えています。今すぐ始めたい、対策をおさらいしてみましょう。
一度買った日焼け止め、大切にちびちび使って、余ったら翌年にもちこし…。なんてことしていませんか? その節約法、ちょっと待った! 「ちびちび使う」のは間違いだし、「翌年に」持ち越した日焼け止めは、効果が激減してしまうのです。めぐろ皮膚科クリニック院長・深野祐子先生は、「顔全体にすると500円玉くらいの量」を「2回に分けて塗り重ね」、そして「最新のものを使って」と話します。
「薬もそうですが、日焼け止めも、開けて使い始めたら少しずつ劣化していきます。『高かったから』と少しずつ何年も使っていては、せっかくの効果が台無し。今は、日焼け止めも年々進化しています」(深野先生)
適切な量と適切な使用期間を守ってこそ、日焼け止めの効果があるというもの。基礎の基礎を見直して、後悔のない夏を過ごしましょう!
紫外線対策は、自分の肌質を知ることから!
今あわててUVケアを始めようとしている、あなた。日焼け止めならば、なんでもいいというわけではありません。紫外線への反応は肌質によって変わるので、自分のタイプを知っておくことが重要なのです。
深野祐子先生は、「日本人の肌は、<赤くなったあと、わずかに黒くなる><ときどき赤くなり、その後黒くなる><赤くならず、すぐ黒くなる>の3タイプに分けられます。すぐ赤くなるけれど、あまり黒くならない肌質の方は、しっかりした日焼け止め対策をおすすめします。反対に<すぐ黒くなる>人は、光老化に対してやや抵抗性があるということ。肌質はもって生まれたものなので、ご自身のスキンタイプに合わせた紫外線対策を心がけてくださいね」
瞳だって日焼けする! 朝食でできる目のケア、知ってる?
「目から太陽光線を必要以上に受けてしまうと脳が働き、肌のメラニン色素を刺激して日焼けしたのと同じ状態をつくってしまいます。日傘をさしていても目から日焼けしてしまうので、日差しが強いときは、サングラスは必須アイテムといえそうです」と話すのは、管理栄養士の堀知佐子さん。
紫外線でダメージを受けた目をケアするのが、ビタミンやミネラルなどの栄養素。代表的なところでは、目の細胞を保護する働きのあるビタミンAを含む鶏むね肉やレバー、目の充血を抑えるビタミンB2を含む乳製品や卵、抗酸化作用の強いリコピンを含むトマトやスイカなどがおすすめだそう。
目のためというと、アントシアニンを含むブルーベリーを連想しがちですが、抗酸化作用の強さからするとリコピンやビタミンA・C・Eを含む食材のほうがよいのだそう。
「朝、トマトやブロッコリーを含むサラダ、チーズなどを入れたオムレツを食べて、夜はブルーライトを受けないようにスマホはほどほどにして、ゆっくり目を休めましょう」(堀知佐子さん)
いかがでしたか? 紫外線は、室内にいても、また肌だけでなく瞳にまで、ダメージを与えているという事実は、なかなか衝撃的。いつ・どこでも・体の内側からも、紫外線対策は必要といえそうです。
情報提供元/ワコール