4月26日から5月6日まで、東京・中野四季の森公園にて、とことん女性に特化した、女性のための大人気ラーメンイベント「ラーメン女子博」が開催されています！
どん！ 美しきシンプルを追求、黄金の煮干しスープ！（後半：カネキッチンヌードル）
どん！ 伝説のお店がここに復活、濃厚とんこつ！（前半：麺匠 さくら咲く）
どん！！ 鶏と野菜のうまみを凝縮、無化調鶏白湯！（前半：麺戦記ツカサ）
そして、極上のオマール海老の濃厚味噌ラーメンまで！！（前半：福たけ）
その他ここには紹介しきれないくらい、ありとあらゆるジャンルの美味しそうなラーメンが、中野に一堂に集結します！
前半の一部は4月26日から30日まで、後半の二部は5月2日から6日まで。それぞれ9店舗ずつ計18店舗（※うち1店舗は2店によるコラボ！）が、渾身の美味しいラーメンを出します！
ラーメンはもちろん、スイーツやイケメン（IKE麺と呼ばれています）によるおもてなし。そして今回はラーメン女子博初となるお酒コーナーもあり、芝生で昼からお酒が飲める……と、ゴールデンウィークに絶対行きたいイベントになっています！（取材で行ったけれど、今後も普通に行くつもり満々のわたくし）
スイーツやお酒もいろいろそろっています。はぁ、全部いただきたい。最高か。
もちろん開催初日から会場には長蛇の列。とことん「女子」に特化したラーメンテーマパーク、「ラーメン女子博」は、いったいどのような思いで作られていて、どんなところがポイントなのでしょうか？
年間600杯ラーメンを食べる、ラーメン女子博プロデューサーの森本聡子さんに、じっくりとお話をうかがいました。
◆プロデューサーって実際どんなことしてるのか、聞いてみた
プロデューサーとしていちばん大きな仕事は、やはりお店の選定です。
今回は最初に50店舗くらいの候補をあげて、そこからお店のジャンルがかぶらないようにしたり、首都圏近郊のお店と地方のお店のバランスをとったり、お店の方がイベント期間中に稼働できるかを考えながら最終的にどこのお店にするかを選定していきます。今回はこれまでの中で一番ぱちっとパズルがはまるようにキレイにお店選びができたんじゃないかと思います。
出店していただくお店が決まったらラーメン女子博で出す限定メニューを一緒に考え、女子に響くようなメニュー名やキャッチコピーを考え、パンフレットなどでどういったお店なのか紹介文を書き、メディア対応をして……細かく挙げればいろいろとありますが、ざっくり言えばそんなところですね。
ぎゅっと集中して動くのはイベント3か月前くらいからですが、お店の候補を集めるところでいえば、だいたい一回のイベントにつきトータル1年はかけています。ラーメンを食べるときは、もう次回の開催も常に頭に入れて。もしここにお願いするならどのメニューだろう、どんなメニュー名にしようかなと考えてしまうこともあります（笑）。
◆「イベントのラーメンってこんなもんでしょ」と思わせたくない
ラーメン女子博には、「ここでしか食べられない」メニューがたくさんあります。
私自身、いわゆるラーメンイベントで、実際のお店よりもあまり美味しくないものに出会ってしまって、残念に思ってしまったことがあります。だからこそ、「イベントってこんなもんだよね」と思われるようなラーメンは出したくないし、妥協したくない。そこの気持ちを共有してイベントができるかは、出店していただくラーメン屋さんの気持ちひとつでしかありません。
ラーメン女子博では、ラーメン一杯900円を一律でいただいています。この値段は、いつものお店よりも高い金額の可能性がある、手を抜けない金額です。だからこそ、ラーメン屋さんにも特別なことをしたいと思っていただける。そういった思いから「ここでしか食べられない一杯にしてください」とお願いをし始めたのが、女子博での限定ラーメンの始まりです。
私はプロデューサーとして前に立っているので、それを活かして全店のバランスを考えています。すべての店舗が自分らしさを出しつつ、「他のところはどう？」と聞いてくださるので「他の店舗でこういう食材を使っているので、今回はこういうものを使ってみたらどうでしょう？」と提案してみたり……。すべてがかぶらないことは前提で、かつ私が実際に食べて感じたそのお店の良さが、こんなメニューだったらいちばん出るんじゃないかな、というメニューを提案して、ラーメン屋さんとともに作り上げています。
今回で言えば、前半の「福たけ」さんは、なんとこの女子博のために老舗製麺屋の浅草開化楼さんと新しい麺を開発してくださったんです。パスタでよく使われるデュラム小麦を使った麺で1本60cmある麺の食べごたえ、是非食べてみてください。
◆もしかしたら、ラーメン女子博での体験が「初めて」になるかもしれないから
すべてのお店がそれぞれにこだわりがあります。たとえば前半の「雲ノ糸」さんは山形のラーメン。今かなり勢いを感じている山形のラーメンは、煮干しをベースにしたスープと、自家製麺のちぢれ麺が特徴です。今回の雲ノ糸さんのラーメンはまさに「山形ならでは」のラーメン。
自家製麺のちぢれ麺は、茹でる直前に手もみ。このぴろぴろとした食感がクセになって、麺をこんなに美味しく食べさせてくれるんだ、と感動しました。
もしかすると、女子博で食べた雲ノ糸のラーメンが、誰かの人生で初めて食べる山形ラーメンになって、それが山形ラーメンのイメージになる可能性だってある。そう思うと、山形らしさと、このお店らしさが両方あるような、お店の良さを引き出せるメニューを考えて作っていきたいんです。
雲ノ糸さんでは煮干しの風味を楽しめるあっさりと、庄内豚の背脂を入れたこってりが選べます。味の違いを楽しむのもおすすめです。
◆自分が苦手だったこともあるから、本当に美味しいものに出会ってほしい
他にも、後半出店店舗の「カネキッチンヌードル」の金田さんは、今はラーメン屋さんをやっているんですが、もともとお寿司屋さんをはじめ、さまざまな飲食業をやってきた方。ラーメンはもちろん、カレーもお寿司も美味しいものを出せる。そうやっていろいろな業態をやってきた中で、カネキッチンの良さは「お出汁」だと思っています。
今回カネキッチンさんがラーメン女子博で出すのは「潮の煮干しらぁめん」。
私自身、今は煮干しラーメンが大好きで「煮干しが濃いものを食べたい！」と思うのですが、実は数年前までは煮干しが苦手で、克服しようと頑張って食べたら、食べ過ぎて少々具合悪くなってしまったこともあります（笑）。そうやって自分自身が食べにくいものに出会った思いもあり、煮干しラーメンを食べ慣れているわけではない女の子たちにも美味しく食べてもらえるものを作りたかった。私が知る中で、東京都内のお店で煮干しをいちばんキレイに美味しく出せているのがカネキッチンさんなので今回選定しました。
金田さんも「ある程度えぐさの一歩手前くらいまで持っていかないと煮干しの味がしないので、キリッとしているけれどえぐくはない、ギリギリのラインで調整しています」と言っていましたね。
トッピングにはリコピン豊富で美容にもいいローストトマトを入れてもらっています。トマトを崩した部分、のりが入った部分で味が変わり、そして少しずつスープが冷めていくとタレに入った鶏の風味が強く出てくるようになったり、少しずつ味が変わって飽きずに食べられるように設計されているんですよ。
他にも後半の「臺大」さんは名古屋のご当地ラーメン「玉子とじ」と健康にいい薬膳スープをかけあわせていたり、ビタミン豊富なレモンや鴨を使ったお店があったりと、体にいい食材を使っているところが多いですね。
◆これまでの横浜から、中野に移転してきた理由
これまでのラーメン女子博は、横浜・みなとみらいの赤レンガ倉庫で開催していました。もうあの赤レンガ倉庫は建てられないだろうし、唯一無二の美しさがある、とてもお気に入りの場所ですね。
ですが、都内での開催もやってみたいな、と思い、駅が近くてアクセスが良くて、綺麗で……という場所を探していたら、今回開催地の中野四季の森公園に出会い、無事ゴールデンウィークという絶好のシーズンに10日間借りることができたので今回から移動してきました。
開催時期もこれまでは3月で、寒暖差も激しく、雪が降ることもありました。ちょっと寒いくらいのほうがラーメンが美味しく感じるということもありますが（笑）、でも気温のことを気にせず、好きな服を着ておしゃれして遊びに行けるのって、気候が安定している4〜5月くらいですよね。今回からはお酒も導入して、ゴールデンウィークのあったかい時期にお酒を飲んでラーメンを食べるって、最高じゃないですか？
◆こだわりのお酒コーナー、スタートしました！
そう、今回の目玉として、初めてお酒コーナーを用意できました！
私がお酒が好きということもありますし（笑）、ラーメンとお酒は相性がいいだろうということで、満を持してお酒を出してみようということになりました。青空の下で飲んでからシメのラーメンもよし、ラーメンをお昼に食べてから夕方にかけて飲み始めてもよし。さまざまな楽しみ方ができます。
開放的な空間なので、ラーメンを食べない方でもお酒を飲みに来てもらえたら嬉しいですね。ビールやスパイスを入れたハイボール、カクテル、そしてサングリアなど、テンションが上がるお酒を用意しています！ ジントニックには6種類からお好みのハーブを入れて、ハーブによって味わいが異なってくるという楽しみ方も。お酒が好きな人にはもちろん、普段そこまで飲まない子には「かわいいお酒だから飲んでみようかな」と思ってもらえたら嬉しいです。
ラーメンが好きな女子って、たぶんお酒が好きな人が多いなってこれまでラーメン女子会をしていても思っていました。特にひとりでも普通にラーメンに行ける人には多い。
結局、本当にラーメンが好きなラーメン女子は、「ラーメンをかわいく食べたい」わけじゃない。ただラーメンが好きで、うまいラーメンを食べたい。そしてうまいものには酒も合う。
「自分がお酒を飲みたい」というところから始まっているので、お酒にもとことんこだわりました。ラーメンにビールはもちろんですが、日本酒でもワインでも、ラーメンにお酒って最高なんです。意外と合う組み合わせをここで発見するのも面白いですよね。
ダイエットしてるしラーメン食べるつもりはなかったけど、お酒飲んでたらラーメンのいい匂いがしてきたから結局美味しく食べちゃった、って、そういう感じでいいんですよ。
ひとつ言っておきたいのは、あ～太るって思いながら食べるとまず太ります（笑）。そのときは美味しく食べて楽しんで、そして明日からちょっと歩く量を増やす。そうやっていると太りません。
他にも原宿で話題のアップルパイやアイスモンスターのかき氷など、スイーツも用意していますよ♪
◆デートに誘う口実にも使えます
まだそこまでイベントが認知されていないラーメン女子博の初年度は、本当に女子専用だと思われていたのか、女性のお客様がすごく多かったんですが、回数を重ねるにつれ、男性のお客様も増え、まんべんなく多くの方に認知してもらえてきているかな、というのは感じるところではありますね。女性側が彼を連れて来てるんだろうなというパターンも多いですし、あとは男の子が気になっている女の子を誘い出すのにもちょうどいいのかもしれない（笑）。ラーメン女子博で結ばれるカップルがいたら縁起もいいし、どんどん誘う口実にしてほしいなぁと思います（笑）。
あとは海外の方も増えました。ラーメン女子博のためにドイツから来てくださる方がいたり、日本とラーメンの関係について研究している海外の教授の方が来てくださって「サトコ！ 君がプロデューサーだね！」といった感じで声をかけてもらえたり……本当にありがたいですね。
選び抜かれた美味しいラーメン、お酒、甘いもの、そして青空と芝生。行ったら二度三度と行きたくなること間違いなしです。
そして……「ラーメンって太るんじゃ？」とちょっと不安に思ってしまう方。プロデューサーの森本聡子さんは、年間600杯ラーメンを食べているけれど、しっかりとスタイルをキープしています。
いったい普段どんなことに気を配っているのでしょうか？
次回、「ラーメンを食べながらスタイルキープするコツ」をご紹介します！
★次回はコチラ→ ラーメン年間600杯食べてるのに、なんで太らないの？ラーメン女子博プロデューサーにダイエットのコツを聞きました
http://www.ramengirls-fes.com/
一部 2018年4月26日(木)～4月30日(月・祝)
二部 2018年5月2日(水)～5月6日（日）
場所 中野四季の森公園（東京都中野区中野4-13）
平日 11:00～21:00（L.O20:00） 土日祝 10:00～21:00（L.O20:00）
*各部最終日（4/30・5/6）は19:00まで（L.O18:30）
東京都豊島区南長崎5-26-15 マチテラス南長崎2F
月・木～日 11:30～15:00、18:00～21:00
火 11:30～15:00
水曜定休
★好きなご当地ラーメンランキング、3位は喜多方、1位は札幌VS博多…さあ、どっちだ!?
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